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蒼き詩人の世界

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2006.05.25
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カテゴリ:合作
あの人はまさに
太宰治を地で生きている人でした

美しい容姿
並外れた知能と才能

群がる女達に貢がせて
薬と酒に溺れる日々を
今もそうして生ける屍

彼はいかにも悲しげに 気の抜けた声
涙を武器に 許される己を知りつつ

今もそうして生ける屍

淋しさ故の退廃的な言葉たち
支える度量を持ち合わせない私は
嘘で固められた本性を
はっきり見定めた時
その男の淋しさすらも
認めることなど出来なくなったのでした

男はいつも言いました
「突き放すのは いつも君の方だよ」

その通り 最後の最後に
酷いほどの捨て台詞を残して

私はその男を
切り離したのでした
(Re檬)

あの人にまだ
走れメロスを書いた時のような
心の欠片が残っていたなら
わたしは
救いを見出して
憎めなかったかもしれない

堕ちていった男
支えきれなかった女

寛容性は あの男の
エゴを際立たせる
無用の長物だった

そして わたしは
最後の優しさとも言える言葉で
あの男を突き放したのでした
         (蒼き詩人)


              2004.9.8





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最終更新日  2006.06.03 12:22:02
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