2008/01/04(金)19:54
姉
なんでも器用にこなす姉を
私はいつも羨望の眼差しで見ていた
年頃になった私はいつしか
憧れの気持ちを封じ込めた
そう同性として図らずも
好敵手(ライバル)として
この眼に映ったから
女としての性がそうさせてしまった
そんな私の心情を見透かしたように
姉はさりげなく手を差し伸べてくれた
私は躊躇いながらもその手を握った
離れて今もなおそのスタンスを崩さぬ姉に
私のつまらない意地も融けてしまったけど
幾つになっても追い越せないのはやっぱり悔しい
一応 私も女だから