蒼き詩人の世界

2008/01/04(金)19:54

現代詩(1548)

なんでも器用にこなす姉を 私はいつも羨望の眼差しで見ていた 年頃になった私はいつしか 憧れの気持ちを封じ込めた そう同性として図らずも 好敵手(ライバル)として この眼に映ったから 女としての性がそうさせてしまった そんな私の心情を見透かしたように 姉はさりげなく手を差し伸べてくれた 私は躊躇いながらもその手を握った 離れて今もなおそのスタンスを崩さぬ姉に 私のつまらない意地も融けてしまったけど 幾つになっても追い越せないのはやっぱり悔しい 一応 私も女だから

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