2018/12/23(日)11:37
明治天皇御製5 折にふれて
今日は、現在明治神宮にお祀りされている明治天皇が生前にお詠みになられた御歌を紹介します。
日本人のあり方、生き方、今私たちが忘れかけている大切なものを、日本語という最も洗練された言語で表現されています。
きっと御歌にふれることで心に何かしら感じていただけると思います。
折(おり)にふれて
世の中の人におくれをとりぬべし
すすまむときに進まざりせば
注釈:折にふれてーその場。その時に応じて。
おくれー~よりあとになる。とりのこされる。
とりぬべしーとってしまうはずである。
訳
世の中は日進月歩で、絶えず進歩しています。
もしも日頃の努力を怠ると、進むべき時に進まれず、
世間からとり残されてしまいましょう。
解釈
社会は遠い祖先から、人々の協力によって今日の文明を築いて来ました。
お互いに努力をして、世の中のお役に立つようにつとめましょう。
参考文献 『大御心』