製造業は繁栄手助け業!
今朝、今年最後の出荷も無事に終わり、納品先である長崎のお客さんに送りだした旨を伝え、漸くこれで一段落という気分です。その後は、社員全員で大掃除をして、午後3時過ぎには蕎麦屋へ行き年越し蕎麦を皆で食べて、4時過ぎには今年の業務も無事終了。今年一年を相撲の勝敗に例えるなら、千秋楽を待たずに負け越しが決まった、残念ながらこんな気分ですね。仕事でも個人的なことでも、目標に遠く及ばず、考えることが多かった1年でした。思惑が見事に外れ、途中で軌道を修正しようとしたが、修正は出来ず仕舞いに・・・。どこが悪いのか?。そんなことを考えていた時、11月の初め頃でしたか、リンク先の方がサマンサジャパンという会社を紹介していたので何気なく見たのですが、頭を金づちで殴られたような衝撃を受けました。ここに紹介させていただきます。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・小野会長語録 「誇りをもって本業と向き合う」 うちの会社はもともと、私の父が創業した会社なんです。 株主で役員をしていた関係で、うちの父が大借金を抱え、倒産寸前だったこの会社を引き継いだんです。 私は大学卒業後、大阪で就職していたんですが、帰ってきて会社を手伝えと言われ、昭和42年に帰郷しました。 それは、今から30年以上前のこと。清掃業は世間から一段低く見られていたので、それを本業とすることには抵抗を感じました。 「脱清掃業」を目指し、いろいろな事業に挑戦した時期もありました。いわゆるニュービジネスへの挑戦です。でも、ことごとくだめでした。失敗を繰り返す中である時、ニュー ビジネスとは何ぞやと考えたんです。 世の中で初めてのものをつくって売り出すことだけではなく、これまでやってきた業態を変える、あるいは売り方を変えることもニュービジネスになるのではないか。 うちで言えば、清掃のシステムを新しい形で提供できれば、それはニュービジネスになるのではないかと思いました。 私にとっては清掃業は家業であり、本業。自分の本業に誇りを持てなくて、どうして幸せな人生を歩めるだろうか。それに気づいたのです。 そこで、何のために清掃をするのか、と自分の生業をもう一度定義し直してみました。 清掃とは、汚れたものをきれいにすること。確かにそれに違いないが、ただそれだけなのだろうか。 それだけなら“安くて早い”業者が一番いいはずです。 でもそうじゃない、と確信を持たせてくれたのがゴムメーカー・日本ゼオン徳山工場でした。 今から約20年前、そこの業績がすさまじく伸びて随分話題になったことがあります。そこで、工場長の話を聞きに行ったら「5S」を徹底的にやったというのです。 「5S」とは「整理・整頓・清潔・清掃・躾」です。その「5S」を徹底したら、皆のモラルも上がって、売上が上がり、その結果利益も上がったということでした。 それを聞いて、「ああ!そうか。」と思いました。 清掃とは、単に汚れたものをきれいにするだけではない。会社を繁栄させるために、まず一番最初にやらなければならないことではないか、と思いました。 それから「清掃業は繁栄手助け業」 当社の企業理念を「お客さまに繁栄と幸福を提供する」 と定義して、 昭和63年に社長に就任して以来、私の経営理念と合わせて、繰り返し繰り返し、従業員の皆さんにお話ししています。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・この中に「清掃業は世間から一段低く見られていたので、それを本業とすることには抵抗を感じました」とあり、その後、脱清掃業を目指し、いろいろな事業に挑戦されている。これは、そっくりそのまま私に置き換えられるんですね。私は、工業用電気部品の販売会社に勤めていたのですが、大メーカーの工場から小さな町工場まで営業で廻っていました。その中に、制御盤や電気工事会社があったのですが、ある程度の規模の会社は別にしても、下請けの制御盤屋や電気工事屋は、小さな暗い工場で仕事していて、なんかパッとしていませんでした。元々鍛冶屋に生まれ、その後は時代の流れで父が鉄工所を経営していましたので、油まみれ、泥まみれになる製造業には、何の抵抗もないのですが、そのパッとしない雰囲気を好きになれなかったんですね。もし、将来独立することがあっても、盤屋や工事屋になるなんて「真っ平御免」と考えていました。自慢話になってしまいますが、訪問販売時代は売れないダメセールスでも、電気部品の営業マンでは、ライバル会社から勧誘されるほどになっていましたので、傲慢で自惚れが強く、盤屋や工事屋をなんかやらないよ、と思っていたわけです。その盤屋や工事屋の経営者に現在なっているのが私です(笑)。約18年前独立した時、何の後ろ盾もなかったので、止む無く?制御盤を請負、その仕事を外注業者に製作してもらい、製品を納めていました。それでも、このままではダメになる、という焦りがあり、サマンサジャパンの小野会長と同じように、異業種に挑戦し、絵に描いたような見事?な失敗をしてしまいました。それからは、本業回帰で現在があるわけですが、「清掃業は繁栄手助け業」 というような発想には全くと言っていいほどなっていませんでした。これで、頭を金づちで殴られたような衝撃を受けてしまったんですね。制御盤や電気工事は、お客様の商品生産の手助けになっているわけですから、「繁栄手助け業」そのものじゃありませんか。この小野会長語録を読んだ翌日、朝礼でかなり熱く?なって話したのですが、聞いた社員も熱く?なり、なかに出てくる「整理・整頓・清潔・清掃・躾」の文字をプリンターで直ぐ出して、会社の玄関の上に(内側)に貼り出す始末でした(笑)。今年負け越し?の状況でも、社員たちは少しずつ変わってきました。今日の大掃除でも、朝から午後3時まで一生懸命にやっていました。昨年や一昨年は、2時間もすると勝手にやめて、ボケ~ッとパソコンの前に座り、やおらインターネット、という有り様でした。そもそも、社員たちにトイレの掃除をさせるのに、私が2ヶ月毎日やってみせて、漸くやるようになったぐらいでしたからね(笑)。今では、何も言わないでも誰かしらやってはくれているので、世間から見たら、こんな低レベルのことが我社では変化だと思っています。思っているのではなく、確信している次第です。来年は、何が何でも勝ち越し!できるよう「製造業は繁栄手助け業!」の精神で頑張ります。今年一年皆さんありがとうございました。よいお年を!。プライベートの負け越しの話は、とても書けそうにない???・・・クリックよろしく!『敗者復活戦』の物語を初めから読みたい方は⇒こちらへジャ~ンプ!会社のサイトです。こんな仕事をやっています。