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『敗者復活戦』《凡人の独立編》 第15話
(メルマガ敗者復活戦保存版) 奇人変人?が集う訪問販売の世界を卒業し華麗なる転身を遂げるはずが、今度は店頭販売の世界へ。 溺れる者は藁をも掴むと言います。 その掴んだ物は一体なんだったのか?。 第15話スタート! ●故郷に帰る前の、ひと時の休息? 店頭販売の会社が騙されて倒産してからは、営業が嫌になり、しばらくは肉体労働の毎日でした。 夜の仕事が金になるので、深夜の倉庫内作業をしたりして食いつないでいましたね。 会社が倒産してからは、なんかやる気がなくなり其の日暮らしのような生活でした。 苦学生を気取って大学の夜学に行っていたのに、「行っても意味がない」と中退して仕事をしていたものですから、それが駄目になって余計に投げ遣りになっていたのかもしれません。 店頭販売の会社のKさんが、「あなたは学校まで辞めて・・・」と言ってくれましたが、辞めたのは私の意志ですから、Kさんに何の責任がありましょうか。 しかし、中退したのが家にばれて、母に泣かれた時だけは参りましたけどね。 親不孝なことをしてしまいました。 そんな日が続いていた夜勤明けに、横浜の下宿で寝ていると、突然ドアを強く叩く音がして起こされました。 誰かと思ったら、訪問販売時代に一番仲が良かった四国生まれの色黒のNさんでした。 色黒だったということは強く覚えています(笑)。 当時電話もなかったですから、何の前触れもなく突然来て、そのまま連れていかれて、太陽熱温水器の販売をやることになったわけです(笑)。 この会社は、知らない間に太陽熱温水器の販売を始めていたんですね。 しかし、この時の心境は、正に『捨てる神あれば拾う神あり』でした。 やっと其の日暮らしから抜け出せるのと、それも以前の仲間と一緒に仕事が出来るのですから、こんな嬉しいことはなかったですね。 但し、私は営業はやる気がなかったので、今度は工事部の所属になり、水道工事の経験がある色黒のNさんの下で主任として働くことになりました。 慣れないことばかりで、最初は大変な思いをしました。 怪我もしましたし屋根から太陽熱パネルを落とす事故等々色々ありましたが、一番困ったのは人の問題でした。 予想外に台数が売れ始めたのはいいのですが、やってもやっても工事が追い付きません。 もうくたくたでした。 そしてまたここでも私の悪い虫が出てしまい、「人を増やして欲しい」と社長に食って掛かったのですが、予想外に「わかった、わかった」と怒りもせず認めてくれたのは、嬉しかったですね。 嬉しかったのはいいのですが、『捨てる神あれば拾う神あり』なんて言った舌の根の乾かぬうちに、この有様ですから、「バカに付ける薬はない」・・・ですね(笑)。 それにしても、訪問販売時代は売れないセールスマンで、おまけに出戻りの私だったのに、その社長からは本当に可愛がっていただきました。 待遇も良くしていただき、今から約25年前に5万円から10万円毎月実家に仕送りしながら、10万円前後のお金を歓楽街で使っていました。 お人好しの私は、一人で使うより煽てられて年上の人にまで奢ったりしていたんですね。 もし、あの当時よびりんさんのように『半分の法則』でお金を貯めていたら、私は20代半ばで会社を興していたかもしれません。 やっぱり「バカに付ける薬はない」・・・ですね(笑)。 ただ、訪問販売の会社だけあって、出入りする男たちは奇人変人ばかりで楽しかったですね。 当然揉め事も耐えませんでしたが、どれもこれも、今ではやろうと思ってもできない、若さでエネルギーがあり余っている時代でした。 貴重な経験をさせてもらったことに感謝です。 しかし、そんな生活が1年続いたころ、父危篤の知らせがあり、長男である私は仕事も生活もすべて整理して、福岡に帰ることになったのでした。 ・・・続きをお楽しみに!。 それではまた。 訪問販売の会社、店頭販売の会社。 今思えば、大学へ行くことよりも本当に貴重な経験をしたと思います。 その後、武骨者の私が選んで営業職をやったのは、この原点とも言える経験があったからだと思いますね。・・・クリックよろしく!。 『敗者復活戦』の物語を初めから読みたい方は⇒こちらへジャ~ンプ! 会社のサイトです。 こんな仕事をやっています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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食って掛かって人から愛される、鍛冶屋の
息子さんの人徳です。 天真爛漫、天衣無縫に生きていた若き日の鍛冶屋の息子さんの姿が彷彿とします。 でも20代で、よびりんさんの半分の原則を知っておきたかったですね。(^^) (2007/06/28 12:18:20 AM)
ワインレッド2001さん
>食って掛かって人から愛される、鍛冶屋の >息子さんの人徳です。 > 天真爛漫、天衣無縫に生きていた若き日の鍛冶屋の息子さんの姿が彷彿とします。 > でも20代で、よびりんさんの半分の原則を知っておきたかったですね。(^^) ----- 10代の頃から目標を立てて歩まれたよびりんさんと比べると、天と地ほどの差があります。 比べるほうがおかしいですかね(笑)。 (2007/06/28 08:25:05 PM)
わたしも吉野家の倒産の後、流れ着いて矢崎総業 の「ゆワイター」を売らされたことがあります。
まったく営業がダメで店頭販売で一台だけ売れました。 その後会社の印象が良くなるのでと言われ「地獄の特訓」(それほどではないですが)のような研修に数日参加させられセールスの特訓を受けました。 味噌の訪問販売の後でしたが、つくづく営業は合っていないと思いました。 鍛冶屋の息子さんは、いい腕していますよ。 起業したのが分かりますね。 わたしは全くの落ちこぼれです。 (2007/06/28 10:28:42 PM)
たまゆら1/fさん
>わたしも吉野家の倒産の後、流れ着いて矢崎総業 の「ゆワイター」を売らされたことがあります。 >まったく営業がダメで店頭販売で一台だけ売れました。 >その後会社の印象が良くなるのでと言われ「地獄の特訓」(それほどではないですが)のような研修に数日参加させられセールスの特訓を受けました。 >味噌の訪問販売の後でしたが、つくづく営業は合っていないと思いました。 >鍛冶屋の息子さんは、いい腕していますよ。 >起業したのが分かりますね。 >わたしは全くの落ちこぼれです。 ----- たまゆらさん、嬉しいコメントですが誤解されてます(笑)。 私は、訪問販売の時は、売れないセールスマン。 太陽熱温水器の時も、営業が嫌と言えば聞こえはいいのですが、実際はできなかったから工事をやったわけです。 落ちこぼれとしては、私の方が上をいきます(笑)。 (2007/06/29 08:31:50 PM) |
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