カテゴリ:健全な青少年少女の育成を阻害する記事
昨日は「RED観ました!」ってだけでたいした記事更新が出来なかったのですが、都条例関連でちょいと考えざるをえない話が舞い込んできまして。
■大田区産業プラザ 施設利用にあたっての遵守・注意事項 (PDF) 大田区産業プラザという場所については、東京の『地方イベント』や『オンリーイベント』の主会場として知られた場所です。ごらんのpdfは本家のもので、情報発信者が一番問題にしていたところは『外看板に絵は一切使えなくなった』というところでした。 もともとこの産業プラザで行われるイベントは、同じ日に4イベントとか合同で行われたりすることがあり、その中でも年齢認証の袖テープをつけたりゾーニングはしっかりやっていました。しかし今回ガイドラインとして出したものは、『外部に二次元を一切出さない』という方針。内部の看板については対象外でしょうが、この『外看板』が、例えばWebでの宣伝も含まれるのかどうかとか、注視すべき点が多々あります。 まあ産業プラザは(地方としては十分大きいのですが)規模の小さな会場ですし、万が一摘発などが発生した場合会場として受ける経済的ダメージは大きいです。なのでより最前線としては被害を受けないよう予防線を張るのは当然といえば当然です。 ただ、『外に絵を出さない』というのが東京のスタンダードになった場合、秋葉原の様相がどうなるか。 表に出さず内にこもるという行為は、それそのものが地下化をまねきます。こうやってじわじわと萎縮していったとして、どこまで縮こまればいいのかというガイドラインが存在しない以上(また石原都知事と猪瀬副知事が言っていることが違うとか)、安全に商売を行うことがまず出来ません。となれば状況は好転しないことが前提であとは下がるだけになります。 産業プラザを責めるつもりはありません。自分が改正案の予備採決直後から受けてきた経済的危機が、戦線の後退によってどんどん顕在化しているだけの話です。 『表現』という目に見えないものを規制し始めたらどうなるか、という、まだ事の端緒でしかありません。拡大解釈がどこまでも可能でいくらでも恣意的に運用できる話が、二次元業界にどのような影響を与えるのか。例えばラノベの表紙だって「ぱんつ見えているから卑猥な画像です」とかで規制されかねません。下手すると「スカートが短いから」とかで言われる可能瀬もあります。なんせ成年向けは現在除外されていますが、逆を言うならそれ以外は全部対象だからです。 結局損をするのは業界とファンであり、不景気の日本をさらに不景気にして、得るものは「青少年の健全な育成を気にする人々の満足感」という、「お前ら余暇でしか活動していないだろ」という人たちの、換金できない非生産的なものです。 そんな自己満足しか出来ない方々に職を奪われたかと思うと、憤懣やるかたなしというかなんというか。私は余暇で飯を食っているわけじゃないので。 1月中に都内で早速な動きがあったことは、予想外に早いといえば早いです。しかしこの方向性については、販売店さんが困るんじゃないかなー。なんせオタク商売はディスプレイがポイントなので。 都内が冷え込むと、これって全国に波及するんですけどねぇ。特に不景気なところほどダメージでかいんですが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年01月30日 22時50分03秒
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