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>dandanさん
>『火垂るの墓』 >かかづさんはどう感じました? 監督やスタジオジブリの思惑はともかく、あれは戦後の悲惨な部分を切り取って『戦争を知らない世代に戦争を追体験させる映画』ではないでしょうか。長らく終戦記念日に地上波で繰り返し放映されていたのがその辺のニーズに合っていたのですが、悲惨すぎて最近のニーズ(つまり時間を費やしてまで陰鬱な気分になりたくない人が増えた。具体的には過去や現実を直視する人が減った)には合わなくなり、日テレとしてはその後釜に『太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男-』を製作したんじゃないかと考えます。 震災前においてもすでに、第二次世界大戦についてその意味などを検証する番組や機会はほとんど無くなっていました。かわぐちかいじセンセのマンガ『ジパング』も、(個人的には『せっかくの』)太平洋戦争ネタだったのに、結局「現代の護衛艦みらいTUEEEE」とか「戦艦大和TUEEEEE」とかに視点が集約していたようですし(『ジパング』本編で大和が沈んだとき、人気ががくっと落ちたそうです)。 『火垂るの墓』は激しいメッセージ性を放散していて、無菌室育ちの若い人にはそろそろキツイんじゃないですかね。ゆえに高畑監督がジブリに居続けられなかったというのは、いささか残念なのですが。
最終更新日
2011年09月20日 19時06分05秒
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