かかづのばかもやすみやすみ

　こんな記事。

■『劇場版まどか☆マギカ新編』の特典フィルムだけもらって映画は観ない客に苦言ツイート　不適切だったと大分の映画館が謝罪

　少なくとも特典商法に舵を切ったエロゲ業界は、いまバリュー不足による深刻な落ち込みが発生しています。露骨に変わったのは「キャンセル対策のために先払い」にしたヨドバシの一件辺りからかな。特典ドーピングして出荷数（販売数ではない）を稼いでいた粉飾相当部分がリアルな数字に置き換わって、まあ具体的な衰退を見たというか。

　そういう意味では、劇場映画はインスタントなものであり、後に残る『もの』が少ない分特典商法に向いてはいるんだけど、私のように特典商法そのものを『いかがなものか』と思っている人間は、やっぱ色々言いたくなると思います。

　ただし、この騒ぎに限っては『公式Twitterに個人の意見や見解を流した事そのものが問題』であり、実は特典問題とは切り離して考えるべきだと個人的には思います。
　そこがちゃんと分かっているから、この劇場側の対応は正しい。というかヤバイ事をやったレベルは、ちょっと前にホテルの従業員が芸能人の宿泊を暴露したレベル。法人はパブリックな側面が強く、その発言もまた重要度が違うわけです。

　それとは別に、AKB商法のような実体の伴わない商売にやはり危惧は覚えます。AKBはCDではなく握手券や投票権を実質として売っているわけで、それも飽きられていますごくガタガタ。性的なスキャンダルが出たメンバーがセンターになるとか、いびつさが際だってきています。

　アニメ業界がそうなるのは、個人的には本当にヤです。つーか特典が転売屋市場を形成してオークションがかすりを取るような状況は、やっぱ憮然とするしか無いかなー。

　まどマギは今が売り時ですけど、アニメ業界としてはもうちょっと考えたほうがいいような気がします。ただ、自分にも良策は無いんですけどね。