カテゴリ:ヲタよもやま話
![]() 自分も同人やっているからけっこう身につまされる話なんですが、こんな事件が起こりました。 ■あまね氏の「魔王兵長と花売りエレン」における同人的な問題(togetter) 二次創作って、非常に多くの善意と黙認で出来上がっているもので、例えばディズニーや任天堂などのように「絶対にゆるさん!」って権利者側が決めた場合、いきなりコンテンツごと喪失してしまうようなシロモノだったりします。 今回の場合は、同人誌が企業資本の支援を受けて状態ならざる状況で頒布されていること。 二次創作で権利者の利益を侵害する事は、同人業界に不必要な締め付けを与える事になるので非常に危険です。今回の場合『企業資本が営利目的で同人誌を作る』という行為が、著作者や発行者の許可のない所で企業利益をあげているところ。 実は未公認の抱き枕カバー世界なんかもそうなんですが、二次創作は著作者や権利者の黙認によって成り立っているもので、企業が利益を上げたら版元はその分損をします。これは企業的に黙認できることでは無いので、もちろん法的な介入があるでしょう。実際未公認のグッズを作って販売禁止を食ったトコの話題については、枚挙に問いません。 今回の本は、そのグレーゾーンをブッチしたらしく、例えばコミケならば「企業ブースでどうぞ」というシロモノ。ちなみに企業ブースでは100万金の所場代がかかります。昨今、ずいぶん価格が上がってきましたが、コミケのワンスペース費用って8~9000円。 もちろん、コミケからは「頒布禁止」という話が出ます。 かくも(ある意味において罪深い)二次創作世界ですが、今のところ多くの善意と黙認で出来上がっています。しかし一朝事あればすべてが瓦解しかねない可能性があるので、内部に居る我々自身が注意深く歩んでゆくしかありません。「知らなかった」では済まないのです、かける迷惑の規模を考えれば。 この同人誌の件がどのように決着するか分かりませんが、むしろ多くの人々の認知を受け予防に役立つことを願ってやみません。私もまだまだ同人で遊んでいたいので。
最終更新日
2014年03月31日 11時22分50秒
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