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2014/09/11(木)22:15

実写版ルパン三世を観る時の心得。

シネマ(136)

 実写版ルパン三世、どうやら成功している模様。自分も観に行きました。  さて、この映画を観る心得を皆さんに伝授します。  それは、 「この映画は劇場版機動戦士ガンダム00に関与し、かの『HK 変態仮面』をプロデュースし間違っていたら主演していたかもしれない小栗旬の映画として観ること」  です。  キムタクヤマトの時もそうでしたが、あの映画を宇宙戦艦ヤマトとして観にゆくとひどい目に遭いますけど、「木村拓哉主演映画」としても観るとそんなに腹も立ちません。他の数多の実写化映画がありますけど、アニメ版や原作に重きを置いて観るからひどい目に遭うのであって、主演が誰それの映画として観れば(大半ひどい前提なので)そんなに傷つかずに済みます。「僕は友達が少ない」や「銀の匙」だってそう。  ことルパン三世は、原作者のモンキー・パンチ先生も結構困っている部分があるんですよね。何がと言うといわゆる「宮崎ルパン(つまりカリ城のルパン)」のイメージが広く伝播して、原作のモンキー・パンチ先生が劇場用ルパンのメガホンとったら「ルパンはこんなことしませんよ!」ってスタッフから言われたという。  原作者の立場っていったい……。(´・ω・`)  ちなみにモンキー・パンチ先生の世界的名声度については、アメリカのオタコンで「イベントのゲストに呼びたい漫画家」として、士郎正宗センセや寺沢武一センセ、あるいは大友克洋センセと並んで、確か10年ぐらいトップ3入りのディフェンディングチャンピオンしてるほどです。当時は宮崎駿さんは箸にも棒にも掛からない状態でした。「世界のジブリ」は結構最近の話なんですよね。  そんなわけですでに原作者すら取り扱いに困るコンテンツであるルパン三世。もはやどう作ったって文句が出るわけですから、そこにはこだわらず「変態仮面に主演しようとして小栗旬の映画」として観れば、結構楽しく観られるものです。  というわけで、ルパン三世を観る前には、ぜひ世界に輸出されてしまった「HK 変態仮面」を観ておくと良いでしょう。  これ、外国で賞取ってるんだよねぇ……。

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