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2015/08/08
テーマ：マビノギ日記(790)
カテゴリ：マビノギ日記
 ハゲをのぞく時、ハゲもまたこちらをのぞいているのだ。（挨拶 今年もまた、タカハさん主催・第3回 怖い話イベントに参加してきました！ 今回の記事では、今回のイベント用に自作した怖い話を 参加できなかった皆様のために、 また、もうひとつの話も聞きたかったという皆様のために、 例年通りブログで二本立てでお届けしていきますよん♪ なお怖い話の内容は、普段のうちのブログのノリからお察しください。 ではどうぞ！！ 夜私が いつもの日課のネットゲームをしていると 突然首筋に水滴の感触が。 私が驚いて首筋を触ってみると 確かに濡れた感触がする。 首筋に触った指の匂いを嗅いでみると 少しにおった。 なんだろう どこから垂れてきたんだろう と思い天井を見たが 特に濡れてる様子はない。 （う～ん・・・ 首が濡れていたのはただの汗で、今のは気のせいかな？） そう思い 特に気にせずネットゲームを再開することにした。 パソコンの横にあるテレビではニュースをやっている。 連続婦女暴行殺人事件の犯人が どうやら逃走中らしい。 男にしては ずいぶん長い髪の毛に 顔の下半分は びっしりの濃い青髭 （あんまり人を見た目で判断するのはよくないけど、この人はいかにもやりそうだな～・・・） そう思った。 ◆◆◆◆◆ 今日も私が いつもの日課のネットゲームをしていたら また首筋に水滴の感触が。 すぐに天井を見てみたが やっぱり濡れてる様子はない。 念のため椅子の上に立ち 天井をあちこち触ってみたが やっぱりどこも濡れていない。 （おかしいな・・・ ２日連続で気のせいってことはないと思うんだけど・・・） しばらく釈然としない気持ちで 部屋や天井を見回していたが いくら見回してみてもわからないので またネットゲームを再開することにした。 パソコンの横にあるテレビでは 今日もニュースをやっている。 部屋の中で 胸や足などに食いちぎられた跡がある女性の死体が発見されたらしい。 しかも驚くことに 事件のあった場所は家の近くだ。 （なにこれ・・・怖い・・・ こんな街ナカで猛獣かなにか・・・？ 私も気をつけよ・・・） そう思った。 ◆◆◆◆◆ 今日も私が いつもの日課のネットゲームをしていたら また首筋に水滴の感触が。 すぐに天井を見てみたが 特に異常はない。 ・・・ ・・・ ・・・ いや・・・ 視界の天井の端に なにか黒いものが映ったような・・・ 気になって その黒いものが見えたあたり 冷蔵庫の上や裏を見てみたが 特になにも見あたらない。 （なんだろう・・・ ゴキブリかなにかかな・・・？ でもやけに大きかったような・・・） なんだか私は急に不安になり 今日はゲームもそこそこに寝ることにした。 パソコンの横にあるテレビでは 今日もニュースをやっている。 山の中で 首のない男性の死体が見つかったらしい。 （昨日やってたニュースと同じ犯人(？)だろうか？ いや・・・場所も遠いし、まさかね・・・） そう思って 今夜は寝た。 ◆◆◆◆◆ 今日も私は いつもの日課のネットゲームをしていたが 急に気になって天井を見上げてみた。 天井には 髪の長い男の生首が 髪の毛で天井にへばりついて 私を見下ろしていた。 口からヨダレがたれていて 私のおでこに落ちてくる。 見覚えのある顔だ。 この間ニュースで見た連続殺人犯の顔。 『アハ♪見つかっっちゃった』 首はそう言うと 私の上に落ちてきた END 今日から俺は一人暮らし。 東京の大学に通うためだ。 俺は不動産屋で、すごい格安の物件を見つけて引っ越すことに成功した！ なんと６畳二間で月２万円！ しかも東京の中央線沿い、でだ。 地元の友達に『それヤバい物件なんじゃねえの？ｗｗｗ』って言われたが気にしない。 だって俺は、怖いものには昔からめっぽう強いのだ！ ホラー映画もお化け屋敷も、小さい頃からゲラゲラ笑って楽しんできたほど。 この安い物件に住めるなら、幽霊が出るくらい気にしないぜ！ｗ ・・・ ・・・ だが、その夜 俺は引っ越しの片付けがまだ終わっていない、散らかった部屋で眠っていたが なんだか急に物音がした気がして、目が覚めた。 目が覚めた俺が 布団から上半身を起こすと、すぐ横を白いなにかが通った。 通り過ぎたそれをよく見てみると、それはどう見ても一般的に言う幽霊だ。 白い服を着て、頭にリボンを付けている女性らしき幽霊。 顔は見えない・・・ というか・・・顔がない・・・？ 顔があるはずの場所にぽっかり穴が開いていて、その上にリボンが宙に浮いている。 さすがにちょっと驚いたが、さっき言ったように俺はこういう怖いものにはめっぽう強い。 霊ってものは初めて見たが、一体どうなるのか、なにをするのか、気になって仕方なかった。 その女の幽霊は、起きた俺のことなんか見向きもせず、部屋のあちこちをグルグル回っていた。 何かを探している様子で、部屋のあちこちをすり抜けながらしきりに 「どこ・・？どこ・・・？」 とか細い声でつぶやいている。 俺はそれを見てすっかり興奮していた。 （やっべえ！ｗｗｗ本物の幽霊だよー！ｗｗｗ なに探してんだろ！ｗｗｗ すっげえ気になるｗ） その幽霊は、一時間ほど俺の寝室のあちこちを探す様子で何度も何度もまわったあと、 座り込んで泣きながら、スゥーッと消えていった。 ◆◆◆◆◆ 次の日の夜 俺は寝ずに、あの幽霊を待つことにした。 昨日現れたのはだいたい夜の２時頃。 今はだいたい夜の１時半。 地元の友達に 昼間さんざん昨日の話を電話して呆れられたあと、夜のために 夕方までずっと眠っていたのだ。 （よし！ 今夜は現れてから消えるまで、じっくり見てやるぜ！） そう思って待つこと３０分弱・・・ 昨日消えたあたりの場所から、またすぅーっと女性の霊が現れた。 最初の１分くらいは、昨日消えた時と同じように泣いていたんだが、 しばらくすると、おずおずと立ち上がり、また部屋の中を回り始めた。 しばらくは、昨日と同じように寝室をグルグル探しまわっていたんだが、 今日は少ししたところで、部屋の壁を抜けてすぅーっと隣の部屋に行ってしまった。 （マジかよ！ｗｗｗやっぱ幽霊って扉通り抜けられるのかすげえｗｗｗｗｗ） と思いながら、すぐに隣の扉の戸をゆっくり開けると、 （開けたすぐ目の前に女の幽霊が。その女はニヤッと笑って俺の首に手を伸ばし・・・！） ・・・・なんて俺の妄想通りになることはなく、 今度はその幽霊は、キッチンのある部屋を またぐるぐる何かを探しながら回っていた。 俺がホッとしたような・・・残念なような・・・そんな気持ちで眺めていると、幽霊が玄関の方に歩いて行く。 （マジで！？外出ちゃうの！？） と思いながら、俺が静かに玄関の通路まで追って行くと、その幽霊は玄関の扉の前で立ち止まり ぐるんっ と急に180度振り向いて戻ってきた。 俺は驚いて、急いで寝室まで走ってきてしまったが・・・ いやはやさすがに今のはビビるだろう・・・ 幽霊には気付かれなかっただろうか・・・？ ・・・ ・・・ ・・・ どうやら気付かれてはいなかったらしく、幽霊はその後もそちらの部屋をぐるぐるなにかを探し続けていた。 ◆◆◆◆◆ それから数日・・・ 俺は大学が始まるまでの数日間、毎晩その幽霊を観察し、その幽霊のことばかり考えていた。 （いったい彼女は誰なんだろう なにを探しているんだろう 探してるものはどこにあるんだろう） ずっとそんなことを考えながら、彼女が毎晩回っていたルートを同じように見て回っていた。 と・・・ふとそこで気がついた。 彼女は２～３日周期で全く同じルートを回っているんだが、よく考えたらいつも通っていない場所がある。 それは・・・この部屋に引っ越してきた時からある古いタンスだ。 俺が持ってきた机や、冷蔵庫、トイレの中や食器棚まで、その幽霊はすり抜けて探していくのに このタンスだけは通り抜けたことがない・・・ そういえば・・・引っ越してきたら幽霊のことばかり夢中で、まともに荷物の整理もしていなかった。 （あれ・・・？もしかしてこの中に・・・） それに気付いた途端・・・俺の心臓は急にドキドキと早鐘を打ち始めた。 （間違いない・・・きっとこの中にある・・・ でもなにが・・・？ 彼女が探すものって・・・それは・・・） それは・・・ なんで今まで気付かなかったんだろう・・・ いや・・・考えないようにしていたのか・・・ 彼女には・・・彼女には 顔が ない。 きっと・・・きっとこのタンスの中には・・・ そう思いながら・・・俺は震える手で・・・引っ越してきて初めてそのタンスを開けてみた・・・ ゆっくりと・・・ すると・・・そこには・・・  END  以上！ 二作品でした。 ここまで読んでくれた皆様、 イベントで話を聞いてくれた皆様、 イベントで怖い話をしてくれた皆様、 そして主催のタカハさん（男Ver）！ 本当に有難う御座いましたm(_ _)m!! 以前公開した怖い話はコチラ↓ ・マビノギ 2013年 怖い話イベント ・マビノギ 2014年 怖い話イベント おもらしパンツごちそうさまでした お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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