2024/02/18(日)20:57
チェンソーマン 第155話[前の私] 感想
漫画でも小説でもドラマでも、
メインどころでないその他大勢のキャラ達にも、現実の人間と同じようにそれぞれ1人1人別の信念や狂気を持っていることが感じられる作品、好きですね~
というわけで今週も、
少年ジャンプ+連載
チェンソーマン感想始めます。
この状況でまた良心的なモブキャラが現れるとは!!!
良い意味で予想を裏切られました。
前回までいたこのおばさんも、一度操られたりしなければここで味方になってくれたかもしれませんね。
(逆に今回のこのお姉さんも、一度操られる経験をしたら敵に回ってしまうかもしれませんが)
姉さん『ちょっとやめなよ!! もう!! 子供じゃん!!』
モブ男『でもガキに操られて人が殺されて』
姉さん『一回落ち着こうよ!! 昨日の今日でみんなおかしくなってるんだよ! ちょっと冷静になってみようよ!!』
大人で寄ってたかって子供を魔女狩りするなんて最低下劣なことだと思いますし、
昨日の今日で彼らがみんなおかしくなってるのも事実だと思いますが、
ただ・・・ナユタが悪魔なのも、人を操っているのも事実だという皮肉・・・・・・
それでも私はこのお姉さんの考え方のほうが好きですけどね。
バルエム『救けてくれえええ!! 体ァ乗っ取られてる!! 死にたくないよおおオ!!』
いやお前はマジで死んでくれwwwww
なにかの間違いで引き金引いて、
なにかの間違いで銃弾入ってて、
なにかの不運で二度と復活しないでほしい。
他の人間の命なんてなんとも思っていないコイツが「死にたくないよおおオ!!」とかほざいてるのも腹が立つし、
こいつが頭良くて やることなすこと悪い方にちゃんと効果的なのも腹が立つ!!
ナユタの回想。
ナユタ(この人間が可哀想だと思うのはなぜだろう)
ナユタ(この心臓が欲しいと思うのはなぜだろう)
これはマキマ時代の感情の名残ですね。
でも、マキマはデンジを可哀想だと思っていたのでしょうか?
それとも、マキマ時代の記憶の残滓を元に、今のナユタがそう思っているのか。
ナユタ(私は誰? この男の持っている情報によると 前の私はマキマと呼ばれていた)
ナユタはとっくに前世の自分のことを知っていたんですね。
どうりでキガとも普通に姉妹として会話していたわけです。
自分の前世がマキマだと自覚しているなら、自分のことを支配の悪魔として接してくる他の悪魔のこともすんなり受け入れられたでしょうね。
ナユタ(この人間はからっぽだ 私はこの人間に幸せをいっぱい詰めて 破壊する)
前世の自分のことを知ると同時に、
マジでいらんとこまで前世の自分を踏襲しようとしている・・・
しかしナユタは前世のマキマと同じことにはならなかった。
穏やかな生活。
当たり前の幸せ。
たくさん抱きしめてもらえる日々。
根っこが同じ悪魔でも、この日常がナユタを変えたのでしょう。
ナユタのこの楽しそうな顔が本当にいい。
見ているだけで 彼女の胸の高まりがこっちまで伝わってくる。
キャラの表情を描くこの上手さは、藤本タツキ先生の本当素晴らしいとこですね~
(ワンパンマン原作のONE先生もそうですが)
心の中のデンジ『家族なんていた事ない癖によ ず~っとその言葉に憧れてた癖に 全部捨ててチェンソーマンを選んだろ? なあ?』
確かに152話でナユタを捨ててチェンソーマンを選ぶようなことを言っていましたが、あれが全て本音とは思えない。
家族よりチェンソーマンを選んだというより、
自分のせいでこれ以上家族を失う怖さから逃げているように感じます。
それに家族はいましたよね。
ポチタとアキとパワーだって、間違いなくデンジの家族でした。
心の中のデンジ『オレに家族なんて無理に決まってんだろ? 自分の親殺してんだからな』
この呪いは辛い・・・
簡単に解けることのない・・・一生続くであろう呪い・・・
マキマ『それで自分の父親も殺して そんな人間が普通の生活なんて望んでいいはずがないよね?』
82話でマキマに言われた台詞と同じですね・・・
152話で「今がちょうど痛くて気持ちがイイわ!!」と言っていたのも、ずっと自分への自罰的な思いがあったからなのでしょう。
病院で目覚めるデンジ。
まさか自分でベットに潜り込んだわけじゃないでしょうし、誰かがデンジを病院に運んだんでしょうね。
大本命は、裏切ったかのように見えたフミコかな?
デンジはいったん助かることが出来ましたが、
しかしナユタは・・・・・・・・・?
待て次回!!
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