案山子の世界

渓流の解禁期間はあっというまに過ぎていく・・・
今年もまた自分の出番はないことだろう。あと一ヶ月あまりで禁漁。

渓流の女王アメゴ（アマゴ）。
我がオービスロッドとのタイトラインははるか昔。
そのしなやかな肢体に似合わない強い引きが待っている。
今の季節はローヤルコーチマンのパラシュート１本で事足りる。
フックは常に＃１４。
銅山川水系ではダブルテーパーラインで充分。
木々の合い間をぬってサイドキャスト。
源流ではタワーキャストもままならないのでループを繰り返す。
ヒットの場所をあらかじめ想定する力が必要。
時に、意外な場所でのヒット。
合わせは素早く慎重に。
ビシッっと決まれば上あごにバッチリかかる。
ラインの弛みを取り、後はタイトラインでやり取りする。
ハーディのリールを少しだけ鳴らす奴。
キラキラ光る魚体。
そしてその朱色の斑点。オレンジ色の尾。薄いバールマーク。
まさに自然がなしえた奇蹟の魚。
手を水につけ、そっとリリース。
怒ったように体をくねらせ渓流に戻るアメゴ
ほっと一息。
見上げる空に日が登り、一筋の汗がホホを伝う・・・。

なんて、空想の世界でしか釣りを出来なくなって久しい。
体力もだんだん消耗していく中、来年こそはと誓う・・今年行ったら？ソダソダ♪