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案山子の世界

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2007.06.24
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カテゴリ:
猫たちのこと

みーとちーち

猫を飼っている人達、猫の好きな人達にとって、その猫たちが長生きしてくれることを望むことは常の思いだろう。猫に限らず動物は残念ながら人間よりも、寿命が短いことが多い。動物の好きな人、飼っている人はそんなことから、小さいころから生き死にを経験し、生命の貴さを学んでいく。おのずと情緒感も自然と備わる。そんな中に動物が大嫌いっていう人もいるが、確かにそのような人達は人間社会で生きていく上において、なんら支障はなく、むしろ地球で一番エゴイストである人間を愛する人も多い。ただ、そんな人たちはどんなに歳を取っていても、自分との感性は全然あうすべもないしこちらもあわす必要性も全く感じない。

さて、ちよっと本題から反れてしまったが、上記と逆に独り者の自分のように、猫を置いて逝ってしまったら、と思っている人もいるだろう。自分以外の家族が動物、いや猫に限定してその猫が嫌いだったらどうなるだろう。まあ差別意識を子供に植え付ける親のように、往々にして親が動物嫌いなら子供たちも嫌いなことが多いが・・・。

随分昔、大阪で親戚の葬儀があったとき、そのおじいさんの飼っていた猫が二匹、棺おけの上に乗ったりしていた。丸々と肥えた二匹。回りからの声は同情よりも、その始末のことばかり。猫たちはどうなったか、その末路は押して知るべし・・。

自分も確実にとは言えないが、猫たちより先に旅立つと思っている。そして、ほぼ確実にこの二匹の愛する家族は捨てられることだろう。いかに動物が野性の本能を持っているとはいえ、家の中で飼っているこの子達が生きていくことは難しい。そんなことを考えると何か絶望感に襲われるが、逆に少しでも、こいつらと共に長く生活しなければと、それを糧にしようと思っている。

家族みんなが幸せに暮らし、その中に溶け込んだ動物たち。みんなに愛されて何の憂いもなくのびのびと育っていく・・・そんな世界はもう自分には訪れることもない。寂しい人生かもしれないが、逆に色々な支障のある生活の中に、何故か生きている実感が常に湧いてくる情況でもあるのだが・・。

一人四足で歩んでいこう・・・・。





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最終更新日  2007.06.24 12:54:52
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