案山子の世界

2008/02/22(金)23:13

微風・・・そよ風の君

詩(54)

微風・・・そよ風の君      08.2.22案山子 そよ風がわずかに髪を浮かせた希望の岬 甘酸っぱいそして少し塩っ辛い香りが漂い 春の訪れは波間の輝きから顔を覗かせている 遥か彼方から潮騒のざわめきが押し寄せて 海鳥の滑空が日増しに低くそして近くなる 今生きているそして今輝いているその瞳 若い血潮がくうくうと騒ぎ出した未来の岬 その先端から微風が君の黒髪をなで上げた 涼しげなそして柔らかく淑やかに心地よく 熱気を含むにはまだまだ遠いあの希望の岬

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