2009/06/23(火)12:52
おくりびと
おくりびと 旅立つ門出を 祝うかな
2009.6.23
何かと話題の映画「おくりびと」を見た。納棺師なるものを知ってはいたが、映像で見てやはり想像通りだった。遺族のものにとって最後の別れは美しくありたいと願うのは当然だが、これも現世に残る人のエゴなのかもしれない。ざっと指を折ってみると、私が今まで知己の納棺に携わった数は50回近くある。これが多いのか少ないのかわからないげど、誰しも死を避けられないし、いつ訪れても不思議ではない非日常的では決してない証だろう。納棺師の真似事のようなことも経験しているが、いまや年寄り(私も含め)たちが伝統の儀式など知るはずもなく、色々間違った納棺をしていると思うと、こういった映画も社会に与える影響は大きいのかなと納得。それはそうと主役の前職がチェリストってのは最近チェロの話題を書いたばかりなので少し驚いた。私なら納棺師に化粧してもらうより、チェロの生演奏に送られるほうがいいかな。