2005/09/27(火)14:33
私の本の読み方について
本には沢山の、そしてその人なりの読み方があると思います。
一例を挙げれば、
・好きなジャンルを読む
・好きな小説家を読む
・適当に読む
・速読する
・必要な部分だけ読んで全部は読まない
などなどです。
私の場合を漫画の「バナナフィッシュ」を例に挙げて
どんな読み方をしているのかちょっと書いてみようかと思います。
「バナナフィッシュ」は少女マンガ、そしてボーイズラブ系の
先駆けとなった吉田秋生のコミックです。
↑コミックではありません。イメージです。
少女マンガと言いましたが、中はほぼ少年マンガのストーリー。
舞台はアメリカNY。
「バナナフィッシュ」という麻薬を追って繰り広げられる
FBI、政治家、軍、ストリートチルドレン、ジャーナリスト、
日本人高校生、などが入り乱れる複雑なストーリー展開。
ま、おすすめなんですが、詳細は各自お読みくださればと思います。
ちなみに私、ラストぼろ泣きです。
私にとってのポイントは
・サリンジャーの小説から取られた「バナナフィッシュ」というタイトル
・登場人物がヘミングウェイの「海流の中の島々」を読んでいる。
・主人公アッシュの使っている銃はS&W。
・アッシュがヘミングウェイの「キリマンジャロの雪」について語る。
(「雪を頂いたキリマンジャロの頂上には豹の死体がある」という言葉で有名な作品ですね)
・麻薬は人を洗脳できるらしい
・アッシュがワインの銘柄を当てる
・植物から採取できる麻薬成分と毒
・現在も活躍しているらしい傭兵という仕事
んで、私は興味を持ったものを片っ端から調べ始めます。
本当に…漫画の読み方間違ってます。
とにかく、サリンジャーとヘミングウェイの小説を読む。
ひたすら読む。
「ライ麦畑でつかまえて」の作者でもあるサリンジャーの
「ナインストーリーズ」は正直イマイチだったのですが
ヘミングウェイが面白く、はまる。
バナナフィッシュに関係ない「老人と海」など代表作にも手を出す。
次に、拳銃の本や雑誌を買う。もちろん写真入り。
うちにはお陰で「世界の拳銃」「米海軍サバイバル・マニュアル」
「傭兵のお仕事」「戦術と指揮」なんて本もあります。
ちなみにS&W(スミス&ウェッソン)はポリススペシャルと別名が
あるくらい、アメリカの警官によって使われています。
↑現役の日本人傭兵が書いてます
それから、麻薬や毒、それからそれらが人を本当に洗脳できるのか。
実際にFBIはそんな実験を繰り返していたのか調べます。
いやぁ、こちらはネットで検索かけてみたり本を読んだりしたんですが
FBI、かなり色々やってますね。実際に人体実験もしています。
あの組織、なんなんでしょうね。
ビートルズのジョンレノンを
「カリスマ性を持つ危険人物でもしも彼が危険思想を持ったら危険だ」
とずっと調査をしていたことは有名ですが、怪し過ぎる機関です。
またネットで色々買えることを知りました。
ネットで買える中南米産の茸やサボテン。
そこから簡単に麻薬の抽出が可能だったりします。
「あくまで観賞用です」と銘打って販売しているところが笑えました。
んで、ワインの銘柄。
ここから他の漫画に飛んで「神の雫」とか「ソムリエ」
なんてところに手を出し始めます。
こうして私の「漫画」と「本」は表裏一体で繰り返されるんですねぇ。
いやぁ。
こう書いてみるとすごく厭らしい読み方だ。
でも、すごく楽しい読み方でもあると思うので
ぜひぜひ試してみてくださいな。
しかし…。
「お好きな本はなんですか?」
の質問にグッと詰まることは請合います(笑)