かかしのジャンプ

2010/05/03(月)01:42

「秘境駅」大にぎわい…ツアー企画・即完売

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「秘境駅」大にぎわい…ツアー企画・即完売  山奥や海沿いにあり、鉄路以外では簡単にたどり着けない「秘境駅」を巡るファンが増えている。  豊かな自然に囲まれ、レトロな雰囲気が人気の理由という。JR東海などが「ローカル線のPRになる」と目を付け、大型連休に合わせて初の探訪ツアーを売り出したところ、たちまち完売。予想以上の反響に追加のツアーも計画されている。  愛知県豊橋市と長野県辰野(たつの)町を結ぶJR飯田線の小和田(こわだ)駅(浜松市天竜区)は、名古屋駅からは約4時間。人気の高い秘境駅の一つで、急斜面の途中にある駅のホームから、新緑の山々と佐久間ダムの静かな水面が見渡せる。  大型連休初日の先月29日には、電車が到着するたびに客が降り立ち、無人の古びた駅舎や駅の標識などを夢中でカメラに収めていた。 約10年前からたびたび訪れている静岡市駿河区、会社員斎藤文昭さん(52)は、「秘境駅の人気は年々高まっているけど、盛り上がり過ぎると『秘境らしさ』が薄れる気もする」と苦笑する。  秘境駅は、広島県三次(みよし)市、会社員牛山隆信さん(43)のホームページ(HP)や著作「秘境駅へ行こう!」がきっかけになってブームに火が付いたと言われている。  牛山さんは、国内の全線乗車を目指して各地を巡っていた10年余り前、「人家もまれな場所に、なぜ駅が……」と思い、調べていくうちに秘境駅にひかれるようになった。  「鉄道以外で訪れるのが困難」「利用者や近くの人家が少ない」「駅舎が古く、懐かしい雰囲気がある」といった観点で独自のランキングを作り、HPで公開すると、大きな反響を呼んだ。認定した秘境駅は現在、沖縄を除く全国で約200駅に上るという。  特に、飯田線は小和田以外にも、絶壁にホームがある「田本(たもと)」(長野県泰阜(やすおか)村)や、すぐ近くを川が流れる「金野(きんの)」(同県飯田市)など、ランキング上位の駅が目白押し。 JR東海とグループの旅行会社がこの話題性を乗客アップにつなげようと、4月29日~5月5日、臨時列車で同線の秘境駅6駅を訪ねるツアー(名古屋発は大人1人1万2800円)を売り出すと、各日175人の定員がすぐに埋まった。  旅行会社の担当者は、「これほどの人気とは思わなかった。定番商品にできるのでは」とそろばんをはじき、6月にも次回のツアーを開催できないか検討しているという。JR東海も秘境駅にちなんだ菓子など、関連商品の販売を始めている。 (2010年5月3日00時10分 読売新聞) http://hp1.cyberstation.ne.jp/hikyoueki/index.htm http://www.tabi-ch.net/tabichnet_railway_hikyoeki3

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