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カテゴリ:仰天中国
「ニャンパオ」を許さない!中国政府が中性的イケメンを憎む理由
11/9(火) 11:01配信 JBpress・YAHOOニュース (姫田 小夏:ジャーナリスト) 「ニャンパオ」という中国語がある。漢字で「娘炮」と書くこの言葉には、「女性っぽい男性」という意味がある。 最近の中国の若者たちの間では、自由な自己表現につながるこの中性的な「ニャンパオ」を支持する声が強く、またイケメンのひとつの条件とも捉えられているようだ。だが中国政府はそれを許さない。ジェンダーギャップを乗り越えようとしている世界的な流れに逆行して、なぜ習近平政権は「男らしさ、女らしさ」にこだわるのだろうか。 ■ 20年前とは様変わりした若者像 「化粧をして、細い腰つきで、わざとらしい指づかいで、はにかんだように振る舞う・・・」 中国メディア「光明日報」は8月27日、「ニャンパオ」のイメージをこう表現した。中国では、歌手・俳優の鹿晗(ルー・ハン、1990年生まれ)や、歌手の蔡徐坤(ツァイ・シュークン、98年生まれ)などが“典型的なニャンパオ”だと受け止められている。 筆者は、ニャンパオを彷彿とさせるアイドル風の中国人男子に会ったことはない。だが、中国の男性が女性っぽくなっている現象については感じるところがあった。仕事柄、1990年代生まれ(90后)や2000年代生まれ(00后)の中国人留学生と接する機会が多いが、彼らを見ていると明らかに20年前の若者像とは様変わりしている。なによりも外見を気にする男子が増えた。 都内の私大教授は、研究室で受け入れている中国人留学生について、「いずれも一人っ子として親に大事に育てられてきた子たちです」と話す。彼らは、みんな顔つきが優しくて性格も大人しいという。彼らのような若者たちがいずれ中国の政治家になったら、「世間が思うような“怖い国”ではなくなるかもしれない」と漠然と思うこともあった。 ■ 化粧品をショッピングカートに 中国では今、メンズ美容市場が活況を呈している。調査会社の艾媒諮詢によると、アンケートに答えた65%の男性が外見の改善に関心があり、沿海部の大都市を中心にエステや審美治療(美しさを求める治療)のニーズが高まっているという。 人民日報海外版(2021年5月18日)は、2020年の「ダブルイレブン」(11月11日=独身の日)に、男性用の輸入化粧品の在庫が前年比で3000%増加したと報じた。「リキッドファンデーションを購入する00后男子は00后女子の2倍であり、アイライナーを購入する00后男子は00后女子の4倍となった」(同)という。 同メディアは、アリババのデータに基づき、男性消費者がネットショッピング時にカートに入れる商品の新たな傾向にも言及する。つまり、最近の若い男性は「ファンデーション、口紅、アイライナー、眉ペンシルなどをカートに入れる」というのだ。またアリババの調査では、1995年以降に生まれた男性のうち2割近くがBBクリームや口紅、アイライナーを使ったことがある。こうした現象は90年代生まれが買い物をするようになってから顕著になってきた、という。中国の動画やSNSでも、唇をピンクや紫の色に塗った男子がよく登場する。 ■ ニャンパオ文化を助長したテレビ局 だが、習近平政権はこうした傾向をいびつだと断罪し、矯正しようとしている。 今年(2021年)9月、中国国家広播電影電視総局はテレビ・映画業界に対し、8項目にわたる管理強化を通達した。芸能人の起用やパフォーマンスの在り方のみならず、衣装や化粧についても“倫理的にふさわしくないもの”を排除する姿勢を打ち出した。「ニャンパオ」については「異常な美学に対し断固として途絶させる」とある。 この通達の影響をもろに受けたのが、“ニャンパオ文化の養成基地”と言われてきた湖南省のネットテレビ局「マンゴーテレビ(芒果TV)」だった。例えば同局が立ち上げた男性アイドルユニットのオーディション番組「披荆斬棘哥哥(Call Me By Fire)」は通達以前から問題視されていたようで、8月の段階で同局は出演者に対し「唇をかむな、ウィンクするな、腰を振るな」などと注意していた。 中国メディアの動向に詳しい人物によると、「マンゴーテレビこそ、中国テレビ業界における“改革開放”の急先鋒であり、常にスレスレのところで戦ってきたテレビ局だった」という。中国のこれまでの慣習や常識に挑戦するかのようなドラマやバラエティは高い視聴率を誇ってきたが、国家広播電影電視総局から「内容が低俗だ」と指摘されることも少なくなかった。10代の子を持つ一部の親も、「マンゴーテレビはニャンパオ文化を助長した」という不満を口にしていた。 やり玉にあがっているのはマンゴーテレビだけではない。現在の中国のエンターテインメント業界は全体が「ニャンパオ化」していると言われ、当局はそこに規制の網を被せようとしているのだ。 ■ 必要とされているのは“マッチョな愛国男子” 習近平政権はなぜ、これほど「ニャンパオ」を毛嫌いするのか。 2020年5月には、中国人民政治協商会議常任委員会のメンバーの一人が、「中国の若者は弱々しく臆病だ」という理由で「男性の若者の女性化防止に関する提案」を提出している。男性が女性化しては困るというのは、それが「中国の民族の復興」を遠ざけることになるからだろう。米中対立が激化し、台湾有事が現実のものになりかねない今、国家が必要とするのが、戦地に赴き勝鬨(かちどき)を上げる兵士だとすれば、「化粧を施した、華奢なイケメン」はその理想像に著しく反する。 2012年、上海の各大学が兵役志願の学生を大々的に募集したことがあった。2011年10月末に中国は「中華人民共和国兵役法」を改正。徴兵された大学生が入隊を延期できるという要件を廃止した。当時、筆者が上海の大学を取材すると、人民解放軍が中国各地の大学を訪問し説明会を行うなどして大学生をかき集めようとしていたが、学生の反応は鈍かった。中国メディア「人民網」は、出生率の低下と親の過保護を原因に「2011年度は歩留まりの低さが目立った」と報じていた。 中国の大学や専門学校では短期的な軍事訓練が行われるが、2011年に北京大学で3500人の学生が参加する2週間の軍事訓練を行ったところ、めまいで医務室を訪れた学生が延べ6000人を超えたという。学生たちが直立不動の体勢を長時間続けられないことも話題になった。 習近平国家主席は今年10月、兵役法を改正し施行に踏み切った。「中華人民共和国主席令・第九十五号」の冒頭文には「習近平の軍隊強化思想と新時代の軍事戦略を実施し、戦争準備に焦点を当て・・・・」と書かれ、ギアを一段階引き上げた格好だ。大学院生の徴集も26歳まで可能となった。 戦闘態勢に突入しようとする中国が今こそ欲しているのは“マッチョな愛国男子”だろう。ところが若者たちはアイドルを追いかけ、ニャンパオ文化に溺れている。 中国は徴兵制をとっているが、現在は基本的に志願兵だけで兵士の数が足りているという。確かにこの10年でさまざまなインセンティブをつけて不足を緩和してきたが、習近平政権はニャンパオの増加に兵士の質を維持することへの支障を懸念したのかもしれない。 姫田 小夏 ※「自由な自己表現につながるこの中性的な「ニャンパオ」を支持する声が強く、またイケメンのひとつの条件とも捉えられているようだ。だが中国政府はそれを許さない」 「戦闘態勢に突入しようとする中国が今こそ欲しているのは“マッチョな愛国男子”だろう。ところが若者たちはアイドルを追いかけ、ニャンパオ文化に溺れている。 〜 習近平政権はニャンパオの増加に兵士の質を維持することへの支障を懸念したのかもしれない」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.11.09 14:00:24
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