通院・投薬開始
昨日(4/14)に、懸案だったADHD診療のクリニックへ行けました。ADHDの診療においては全国的に信頼のある新宿のさくらいクリニックは、以前も書いたとおり「予約10年待ちの予約中止中」なので、今回の通院開始は待ちに待ったものだったのです。また、東海大学病院の件もあったので(「ただの気のせい」で片付けられてしまった)、お医者への不信と薬物治療のあこがれ(コラコラ)はとても大きなものでした。そのケースに比べると、今回のMメンタルクリニックの先生はよく話を聞いてくれて、薬をすぐに処方してくださいました。質問に対する私の答えをパソコンにドンドン入力して、あっという間に「こんなん出ました」という感じにモニターを向けて薬の内容を示してくれたのです。なんだか占いマシーンみたいで拍子抜けでしたが。 不謹慎かもしれませんが、説明の中にドーパミンとかコリンエストラーゼといった、私が文献で読んで親しんだ単語が出てきたのでちょっとうれしかったです。先生いわく「大病院は投薬まで考えた発達障害の診療はほとんどまともにやってくれないよ」ということでした。~そうなると私がネット上で見たあの大学病院の評判ってなんだったのかな。薬の効果は「気が散るのを防ぎ、落ち着きを取り戻す」「意味なく不安感に陥るのを防ぐ」などといったもので、これらでADHDの問題がすべて解決するわけではありません。むしろ薬によって現れた効果をどう生活に生かしてゆくかが大事になってきます。サリ・ソルデン著「片付けられない人の人生ガイドブック」でも、『ADHDの患者の中には、社会に適応するために、燃料のように薬を飲んで働く人がいるが、これではまだ患者の真の問題解決にはならない』とありました。集めた文献の中からちょうど薬について詳しく書かれた本も出てきたので(ダニエル・エイメン著『「わかっているのにできない」脳』1・2)、とりあえず投薬期間の2週間の変化を観察してゆきたいと思います。