垣根なき世界

2011/11/18(金)09:57

「トロールの森」を見に善福寺公園へ行く

アートごと(47)

11月6日、心身経済時間的にも余裕のない時期ではありますが荻窪の善福寺公園へ行きました。久しぶりに野外アート企画「トロールの森」のお知らせをいただいたのがきっかけです。 荻窪には日本一レベルの高いAFV模型(いわゆる戦車模型)のコンテストを主催する模型店「喜屋ホビー」があります。別件で模型の盟友W氏と会う予定を組まねばならなかったので、このお店に寄って要件を済ませようという甚だ身勝手なスケジュールを組みました。振り回されたW氏については申し訳ありませんでした。 買い物後の歓談もそこそこに、この先を振り回すのも失礼と思い、公園探索は一人で行こうと決めて駅でW氏とお別れ。野外展示は日没で終了のため、急ぎ公園へ向かいました。バスを降りそこねて通常の入口からちょうど池の反対側へ着いてしまい、そこから池を一周することとなりました。ボチボチ暗くなりはじめて作品の鑑賞も難儀になり始めてます。 森の中に白い板で囲まれた区画が。 池のほとりのカラフルな物体。乗って遊べれば楽しそうなのに「はいらないでください」。 こっちは魚のパネルが動かせるようになってて遊べるアート。 白いフレームで方舟を表現したもの。 半分埋もれた扉。扉というモチーフはけっこう好きです。 その扉の手前には木に吊るした別の作品が。 そこかしこをよく観察すると、このような水場や柵の一部、ベンチの片隅などに溶けたアイスクリームみたいな物体が。 (盗難や破損防止のために針金で縛ってあるのがなんとも惜しい)。 公園はどんどん暗くなって芸術鑑賞どころか不審者に思われてしまうような雰囲気になってきましたが、 公園内で一番高い位置で知り合いの川上和歌子さんの作品を発見しました。(高かったのでチェックが甘かった)。 ピンクの体に桜の花びらをつけた巨大なインコのぬいぐるみが藤棚のような休憩所の屋根にとりついてます。 サイズが大きめですが川上さんの大量投入な作風と「可愛いモノから可愛い要素 (目やクチバシなどの特徴)を取り除いた特徴は相変わらずご健在。 ここ最近は見ていなかったため、インコのシリーズは初めて見ました。 この休憩所へ来たときに「高台とはいえ木に囲まれて風景も見れないじゃん」とツッコミを入れましたが、 彼女も同じように思っていたらしく、コメントもちょっと辛辣です。 以上、あわてて一巡りしたヤッツケ鑑賞でした。 公園管理の立場もあってムチャな展示ができなくなってきたのか、 設置や表現よりも撤去・現状復帰までを考えたような「おとなしめな作品」が多かったような気がします。 現代アートと付き合って長くなりますが、アートだっていつまでも破天荒なばかりではいかなくなっているようで そういう意味では現代アートも大人の責任感が必要な立場になってきているようです。 野外アート展「トロールの森」は荻窪・善福寺公園で11月23日まで開催です。 http://www.trollsinthepark.com/ 詳細はこちら

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