何々「庵」
東京の快適な一人暮し 快適な家11【何々「庵」】 何々「庵」とつくと妙に気が落ち着く。 国語辞典によれば「庵=いおり」は「僧や隠居が住む粗末な建物」という意味だそうな。 明治維新時、兵制を考えた村田蔵六こと「大村益次郎」が、一時住んでいたのが「漏月庵」である。 明治27年故郷松山より母と妹を呼び寄せ、病室兼書斎と句会歌会の場として多くの友人、門弟に支えられながら俳句や短歌の革新に邁進したのが俳人正岡子規の「子規庵」 作家永井荷風の日記「断腸亭日乗」にも「壺中庵」という愛人宅が出てくる。 遠藤周作は、 「われは世捨て人題して「狐狸庵閑話」という。「狐狸庵」とは江戸日本橋を離るること八里、柿生の村とよばるる山里に世を厭って結んだ我が庵の名であるが、また、この狐狸庵閑話は、コリャ、アカンワともお読み頂きたい。」 だそうだ。 むろん現在でも茶室 例:「海星庵」や、蕎麦・うどん屋「亀城庵」の名称として使われる。 別に僧籍に入るつもりでも、次世代へ譲るという気持ちでもないが、自称だけでもそんな風に名づけられる家に住みたいものだ。 ★★オススメの快適な家を教えてください ☆☆あなたの快適生活を綴って下さい参考:長寿庵 宇治市営茶室対鳳庵 彼岸花が鮮やかでした