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テーマ:今日聴いた音楽(77036)
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![]() ビデオがラジオの人気者を殺した。 I heard you on the wireless back in Fifty Two Lying awake intent at tuning in on you. If I was young it didn't stop you coming through. Oh-a oh ボクは1952年(プレスリーのデビュー年)、初めて人気者のラジオ番組を聴いたんだ。 そのころは寝ても覚めても、ボクたちはラジオの話題で首ったけだったものさ。 もしボクが若々しく魅力にあふれていたら、キミたちがボクを置き去りにするなんてことはなかったのにな。 ああ、何てこった。 They took the credit for your second symphony. Rewritten by machine and new technology, And now I understand the problems you can see. 彼ら日本人は、キミたちアメリカ人の美しい文化を奪い取ってしまったんだ。 VHSビデオ・マシーンと新しいテクノロジーで次から次に録画してしまうんだ。 そして今、ボクたちラジオは君たちも先刻御承知の通り、時代おくれのポンコツ野郎なのさ、わかってるよ。 Oh-a oh I met your children Oh-a oh What did you tell them? ああ、何てこった。 ボクはキミたちの子どもたちに出会ったよ。 ああ、何てこったい。 キミたちは次の世代の子どもたちに、何を伝えようとしているのかい。 Video killed the radio star. Video killed the radio star. Pictures came and broke your heart. Oh-a-a-a oh ビデオがラジオの人気者を殺したんだ。 日本のVHSビデオが、アメリカのラジオ・メディアを破壊したんだよ。 映像の洪水が襲ってきて、キミたちの想像力はメチャメチャになってしまった。 何てこった。ああ。 And now we meet in an abandoned studio. We hear the playback and it seems so long ago. And you remember the jingles used to go. そして今、ボクらは棄てられ荒れはてたラジオ・スタジオの中で出会ったのさ。 ラジオ番組の全盛時代の記憶は、本当に遠く遠くのかなたに消え去ってしまったように思えて。 そしてキミは思い出す。 昔の流行歌の、あの楽しい旋律を。 Oh-a oh You were the first one. Oh-a oh You were the last one. ああ。 キミは最初の大切な人だったのに、ボクは棄てられた。 ああ。 キミは最後のかけがえのない人だったのに、ボクは見はなされた。 Video killed the radio star. Video killed the radio star. みんなビデオに吸いつけられて、ラジオのディスク・ジョッキーは棄てられちまった。 ビデオがラジオの人気者を殺したんだ。 In my mind and in my car, we can't rewind we've gone to far Oh-a-aho oh, Oh-a-aho oh Video killed the radio star. Video killed the radio star. ボクの思い出の中にも、ボクの自慢の車の中にも、 もはや引き返すことができない遠い遠いところに、ボクたちは行き着いてしまったんだ。 ああ、何てこった。 ああ、何てこったい。 VHSビデオが、アメリカのラジオ・メディアを破壊したんだよ。 ビデオがラジオの人気者を殺したんだ。 In my mind and in my car, we can't rewind we've gone to far. Pictures came and broke your heart, put the blame on VTR. ボクの思い出の中に、ボクの自慢の車の中に、 もはや引き返すことができない遠い遠いところに、ボクたちは行き着いてしまったのさ。 映像文化の洪水が襲ってきて、キミたちの想像力はメチャメチャになった。 VTRの呪術の中に無理やりに押し込められてしまったのさ。 You are a radio star. You are a radio star. Video killed the radio star. Video killed the radio star. Video killed the radio star. キミはラジオの人気者、 キミはラジオのスターなんだ。 ビデオが、アメリカのラジオ・メディアを破壊したんだ。 みんなビデオに吸いつけられ、ディスク・ジョッキーは棄てられた。 ビデオがラジオの人気者を殺したんだ。 You are a radio star. You are a radio star. Video killed the radio star. Video killed the radio star. Video killed the radio star. キミはラジオの人気者、 キミはラジオのスターなんだ。 ビデオが、アメリカのラジオ・メディアを破壊したんだ。 みんなビデオに吸いつけられ、ディスク・ジョッキーは棄てられた。 ビデオがラジオの人気者を殺したんだ。 ___________ ☆要するに、こういうことだ。 ビデオ文化の侵略、ラジオ文化の危機、ラジオ局がつぶれて失業した人々の悔恨、そしてレクイエム・鎮魂歌なのだ。 日本から輸出されたビデオ文化に圧倒され、カーター政権末期の不景気もあって、アメリカ各地のラジオ局がまっさきに倒れていったんだ。 根こそぎといっていいほど、あちこちの田舎(グラス・ルーツ)で町のラジオ放送が止まった。 アメリカ文化を代表するGMやフォードの自動車工場もどんどん閉鎖になった。 本当に破産して自殺した元人気ディスク・ジョッキーもいたんだ。 でも、ここには「日本」という言葉は一つも出てこない。 当時はVideoといったら、家庭用ビデオは日本製(今は韓国製?)がほとんどだったから。 ブルース・スプリングスティーンの『ボーン・イン・USA』は「黄色い野郎どもを叩き出せ★ビート・アップ・イエロー・メン」という歌詞がある。 もちろん、これは慣用語で「弱気な心を叩きなおそう」という意味にもとれる。 ハリウッドでは、インベーダー(侵略者)や、ビジター(宇宙人)を主役・悪役にするSFもたくさん製作された。 こういう刺激的な歌詞やテーマが、アメリカ人の自信喪失を物語っていた。 本当の意味がわかると、この歌を嫌いになる人もあるかもしれない。 でもね、これはアメリカのことだけじゃないんだ。 ホリエモン騒動があって、ニッポン放送はただマネー・ゲームの舞台としてひっかきまわされた。 でも、ラジオは生きのびた。 ダチ仲の小暮がオールナイト・ニッポンをやっているんだからなあ。 そして閣下は今、アルプス越えの急行列車の中で、この歌を何度も聞いて、青春時代の思い出にひたっている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.04.21 23:42:55
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