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曹操閣下の食卓

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曹操閣下の食卓

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2006.02.19
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カテゴリ:ブレックファスト
京都人で、「ロバのパン」を知らない人はいないだろう。
巨大オムレツのグリル・アローンの看板の近くに、派手な車がとまっているのがそれだ。
京都大学の学生にイノダ珈琲(京言葉で「コーヒっ」という。ちなみに大阪弁だと「ヒーコっ」)を知らない者がいないように。

これは移動式でパンを販売している車なのだが、ほんとうに昔はロバにパンの販売台を引かせていたらしい。
一時は全国に普及し、東京にもあったらしいが、今は京都名物になっている。
こうした商売が生きのこっているというのが京都なのだ。

車につけているロバの絵の商号も大げさにレトロで笑ってしまう。

roba

最近の「焼きたてメロンパン」のように何百円もとらない。
すべて一個百円以下なのである。

さらにレトロな「ロバのおじさんチンカラリン できたて焼きたて いかがです」なんて童謡風のテーマ音楽を流しているから、またまた笑ってしまう。

しかし、そこには主人公の大きな誇りがあると見た。

儲けは追及しない。

支店や拡販も目指さない。
もとは「ビタミンパン連鎖店(チェーン)」だったというが、もうそんな組織力はないだろう。

ここだけ長く細く、京町屋の「うなぎの寝床」のように、おとくいさまだけを相手にする京都商売の精神を、この一台の車が自信を持って担っている。
だから生きのこっている。

商売を始めたばかりの人間が、やたら自分の店を持ちたがるのとはワケが違う。

店を持つコストを省いても移動販売を続ける。

商品を売り切り、売ったら帰る。
昔の正義の味方のように。

何かとても素晴らしい仕事のように、曹操閣下には思われるのだ。

楽しみながらやっているね。





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Last updated  2006.02.22 15:59:00
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