漫画の感想「ソルティ・ロード」
私が以前からハマっていた海洋戦記漫画&アニメ「蒼き鋼のアルペジオ」のスピンオフ漫画。
作者はTALI(脚本・タカフミ、作画・銀子によるユニット)。全三巻。
原作で私が好きな重巡洋艦のメンタルモデル・タカオが主人公なので、怖いもの見たさで買ってみた。
その結果。
……ごめん、私には無理だった……。
正直、ツッコミどころしか見つからず、内容について書くと悪口しか出てこないので、箇条書きで思ったことを書いていくと。
・絵柄の違いで仕方ないが、キャラクターの顔が原作と違いすぎ。
間違っても下手だとは言わんが、アンソロや同人で描いてる人のほうが似せる努力をしている。
・オリジナルキャラクターに魅力がまったくない。トキオもスガヌマもハンも、見てて憐れなほど痛すぎる。
・なんで登場する日本人の名前がみんなカタカナ? 原作だと漢字なのに。
・キャラの主張が支離滅裂&意味不明。
・シリアスもギャグもうすら寒い。どっちつかずで中途半端。唯一、「群像が翔像!」だけは笑ったが。
・ところどころ日本語が崩壊気味。
・タカフミ氏、原作つきの漫画で「原作担当」って名乗っちゃまずいんじゃないの?
日本語で食ってるなら「脚本担当」とか書こうよ。
……etcetc。本気でツッコミを入れたらまだあるだろうけど、とりあえず気になったところを挙げてみた。
正直、シリアスもののはずの原作のギャグシーンの方が、本作よりよほどキレッキレである。
またギャグ作品としては、同じ原作をもつスピンオフ「クロスライン」(ムサシマル)のほうがブッ飛んでて面白い。
キャラ名をカタカナにしたり、オリキャラを多数出すなど、独自性を強く出そうとして大失敗しちゃったね。
思いきり意地悪く言えば、人気のある原作を踏み台にしようとして、逆に原作の偉大さと自らのセンスのなさを大暴露した感じ。
まあ原作は大人気なので、タカオ好きなら読んでみてもいいかも。私は三冊分の価格2000円損したなあ。