カテゴリ:感じたこと
今日はカラ夫と、仕事に対するメンタリティのことについて話し合い、ちょっともめた。
事の発端はというと、私の知り合いに、田舎でフラワーコーディネイトを勉強している知り合いが いるんだけど、彼女はこのフラワーアートの仕事で食べて暮らして行きたいという希望を持っている。 そんな彼女が、東京の結構大きなギャラリーから、フラワーコーディネイトの個展をやらないかと 誘いをうけたそうだ。 しかし彼女、都会に出たことがないから東京が怖いのかよくわからないけど、その個展の誘いを断って しまったという。そして断った理由というのが 「私は病気がちなおじいちゃんを抱えてるし、主人も私が東京で個展をやることに猛反対なんでやりません」 と言ったそうだ。 これを聞いた私は「せめて他の個展があるから都合がつかなくて、今回はお受けできませんって言い方で 断ればいいのに。誘った東京のギャラリーだって、彼女のことプロだと思って誘ってるんだから」 とカラ夫に言った。そしたらカラ夫は 「でも彼女の人生なんだから、ひっそりとやりたいならそれでいいじゃん。からはりがどうこう 言うことじゃないよ。」という。 「それはわかるけど、彼女はプロになりたいんだよ。遊びや趣味でフラワーアートをやってるんじゃ ないんだよ。フラワーで食べて行きたい人なんだよ。だったら外の世界を見たり、色んな経験をして 自分を磨くことって必要なんじゃないの?」と私は反論する。 この辺の意見の違いって、人各々の考え方ややり方、そして生き方ってのがあるから、私がどうこう いうことじゃないのはわかってるんだけど、アートの世界でプロとして食べて行くって、相当大変な ことだと思うし、中途半端な気持ちで作ったアートに心打たれてお金を出す人なんていないと 思うんだよね。 実際彼女はフラワー教室を開いていて先生をやっているんだけど、生徒がいなくて財政状態が厳しいから 「つきあいとして1日だけ花の教室習いに来てくれない?」と私に頼んだことがある。 そしてもちろん私はお金を出して、彼女のフラワー教室を習いに行ったんだけど、これがなんとも 厳しい言い方かもしれないけど、生徒がいない分、魅力のない教室だったんですね。 花の材料費を節約しなきゃいけないとか言って、白い花しか使ってなかったし、しかもその花も 枯れてんだか死んでるんだかわからないような干からびた花使ってるし、とにかく華やかさがない というかなんというか、彼女には言えなかったけど、私は心の中で「これじゃあ人こないよ」と 思ったわけです。 それをカラ夫に言うと「東京とか大きい都市で個展やることがそんなに意味のあることなの?」と 彼は言う。私は「仕事をする以上チャンスを物にしたいとか、このままじゃいやだ、成長したいとか そういうふうに思えば、東京での個展だってあっさり引き受けるんじゃないの? 彼女、実際生徒からお金とってるんだからお金取った分、その見返りをちゃんと生徒に返さなきゃ いけないと思うし、それには自分に投資して、常に勉強する姿勢も必要だと思うんだけど」と反論する。しかしカラ夫「まあそれはそうだけどさ」と言いながらも、私の言ってることにあまりぴんとこなかったみたい。 そしてそこから「まあイタリア人は仕事熱心じゃないし、すぐストライキ起こすくらいだから、仕事で 自分を磨くとか向上するって感覚ないだろうけどね」と、いつもの私のイタリアバッシングが始まって(笑)、そしたら彼も負けじと「日本人なんか仕事ばかりで全然人生楽しめてないじゃん、自殺する人だって 多いし」と日本バッシングが始まって、でもそれはすぐにおさまったけど(笑)。 でも私の個人的な意見としては、やっぱり何かをやる以上向上していきたいし それには自分に投資することも必要かと思うから、彼女は東京での個展、やっぱり 断るべきじゃなかったと思うんだけど。。。。 まあ自分が仕事見つかってない身で、人の事心配してもしょうがないんだけどね(笑)。 ************************************ ここから追加 私の文章がまずくて、全ての人が誤解をしてるかと思われるので、一応説明のしなおしを。 彼女は日本の田舎に住んでいる、日本人です。 この出来事は私の友達で、彼女の仕事の上司でもある共通の友人Hから メールにて教えてもらいました。 Hはプロ意識の強い作家なので、この趣味だか本気だかわからない彼女と一緒に仕事をすることに 結構意識の違いを感じ、苦痛を感じていたそう。 それで、「プロとしてやる気ないなら、他の職場探してちょうだい」となったそう。 でももちろんこの彼女は「やる気はあるわ。私だって本気で取り組んでるんだからバカにしないで」と なんとなく喧嘩っぽい雰囲気になり、だったらこのチャンスを活かしてみてはどう?ってことで Hが彼女に、東京の個展の話を持ち出したわけです。 そしたら彼女が「夫に猛反対された」というふうに断っちゃったらしいです。 Hは私にメールで「彼女の面倒をいやいやながら見てきたけど、なんの進展もなかった。 所詮彼女は普通の主婦で、フラワーで食べて行く能力なんてないんだわ。 ま、これで彼女とも縁が切れやすくなったから、結果的にはよかったけど 海外旅行とかブランド物にはいくらでもお金投資するのに、なんで自分の仕事分野や フラワーには投資しようって気にならないのかしらね。 やる気がないなら、見栄なんかはらないで、はっきり「趣味よ」って言えばいいのに。」と話しておりました。 ちなみにうちのカラ夫、日本に来たときにこの彼女と会ったことがあるので カラ夫にこの出来事を話し、私の仕事観も話したわけです。 そこでカラ夫とは、少し仕事に対する意見の食い違いがでた。 流れはこんな感じかしら。。。。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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