タンザニア俺が住んでいた街タンザニア在住中。俺が住んでいた街は、『ムワンザ』という街だ。 首都ダルエスサラームから1,300km、ビクトリア湖の湖畔に位置するこの街は。 一応、タンザニア第二の都市だったりする。 ※:タンザニアの首都は『ドドマ』なのですが、実質上首都として機能しているのは、旧首都である『ダルエスサラーム』です。 このムワンザよりも、主要でメジャーな都市がタンザニアにあるんだけれども。 (例:アリューシャ・タンガ) ムワンザが、タンザニア第二の都市といわれるゆえんは、おそらくその人口のためだと思う。 ムワンザは、ケニア・ウガンダ・ルワンダ・ブルンジ国境から一番近い、大都市で。 結構そういった隣国との交易が盛んなのだ。 ムワンザは別名、『岩の街』。 ビクトリア湖から南西部のタンガニーカ湖にかけて大地溝帯にちょうど位置しているので、岩がごろごろ。 ムワンザの港の近くには、ムワンザ名物のビスマルクロックといわれる奇岩がある。 ↑ ビスマルクロック。不安定ながらもず~っと落ちることなくのっています。 更に、ムワンザ郊外にちょっと足を伸ばすとそこはもう、半砂漠地帯か、サバンナなのだ。 ↑ ムワンザ中心部から、たった20kmほど南下するとこんな光景になります。 サバンナ夕暮れ時。もうただただそこにいるだけで、感動ものなのだ。 そして、当時ルワンダ・ブルンジ内戦の後だったため。 難民なんかも、タンザニア人にまぎれて結構住んでいた。 ↑ これはムワンザの街の中央通。 この道をまっすぐ、どこまでも進むと、セレンゲティへと行けます。 舗装道路は、町の中心部だけだったので。 乾季になると、それはそれはものすごい埃なのだ。 ブンビ(埃)の街と化してしまう。 この街は、隣国との交易も盛んなため、田舎から出てきた人が結構住み着いちゃったりしている。 ムワンザも十分田舎なんだけれどね。 ↑ 住むところがなくて、ムワンザの山に掘っ立て小屋を建てて居住している人々。 大抵は、ムワンザ出身の方ではなく、他地域から来たほかの部族である事が多い。 こうした、山の斜面に居住する人の多くはムワンザの地元の部族であるスクマ族ではなくて。 ムワンザから北東のほうに住んでいるシャシ族がやってきて住んでいる場合が多い。 このシャシ族は、スクマ族に大変恐れられていて。 野蛮人だとか。 盗賊部族だとか。 散々言われていた。 確かに、あんまりいい噂は少ないのだ。 タンザニアの警察機構で、犯罪者のリストなんかには、必ず出身部族を記載する欄があるんだけれども。 その犯罪者数トップにランキングされていた部族が、このシャシ族だったんだ。 彼らはなんで、こんな山の斜面に好んで暮らすのか? 別に住む土地がないからだけではないそうだ。 どうやら、蚊をよけるため、少しでも標高の高いところを目指して住んじゃうんだそうだ。 ↑ スクマ族の村の家。典型的な、草葺き・土塀のおうちです。 スクマ族は農耕部族で、普通平地に住んで畑を耕し、ウシを飼って静かに平和に暮らしてます。 スクマ族とは、その生活習慣がまた異なる部族が。 こうして異文化を混ぜながら共存するという事は。 ひとつの国の中で異文化理解が必要とされる例だと思う。 そんな俺の街、ムワンザ。 ぼろぼろの街だったけど、大好きな街です。 |