イエス・キリスト/ミンダナオの象徴<イエス・キリスト>↑ は~い♪ぼくサントニ~ニョ♪以前Profileのところにいたイエスキリストのあかちゃんの頃の事さ♪ フィリピン・セブ島だとね、ぼくがもう人気者♪ え?顔色悪いって?いやぁ、フィリピン育ちだから日焼けしちゃったんだよぉ♪ そんなサントニ~ニョの坊やは今・・・。 ↑ 実家の神棚に祭られています(笑) 坊やに神のご加護がありますように♪ こんな題名で書くと『え?実は宗教家だったの?』とか言う感じで見られそうですが、僕はまったく無信教。神なんかいないに決まってんじゃん。 ちょっとね、フィリピンでユニークな神様にお会いしてきたんですよ。 ↑ たぶん上の写真の人物が誰だかみんなよくわかんなかったんだと思うんだな。 実はイエスキリストがバスケットをやっているのです。 この写真は罰当たりのお国、フィリピンで撮影してきたもの。 その他に。 携帯を使う、ビジネスマンバージョンのキリストもいます。 え?だからなんだって? いやぁ、べつに。 ただそんだけの事でした。 罰当たりでしょ? だってさ。 ↑天使もぐれてるんだよ? <ミンダナオの象徴> フィリピン共和国は。 カトリックを国教と定めた、いわばクリスチャンのお国である。 それはそれはうざいくらいに、キリスト教をあがめているのだ。 ところが、俺の住んでいたミンダナオ島は、そんなキリスト教の国とは対極して。 なんとイスラム教が大きく浸透しているのだ。 昨今、テロリズムでにぎわせている、人気グループ『アルカイダ』の同系グループ『アブサヤフ』なんかもこの島に住んでいる。 そんな感じで、イスラム教をなんかネガティブに受け止めている人が多いらしいんだけれども。 俺がフィリピンに住んでいたときに限って言えば。 イスラム教の人たちのほうが、他のカトリックのフィリピン人よりもとっても付き合いやすかった。 フィリピンは『身分差別の無い国』と言われてはいるものの、実際は物凄い差別が存在するのだ。 そして、それはフィリピン在住の外国人にまで及ぶので困ったものである。 ほぼ外見でその人物の身分が決まってしまうため、人によっては日頃から苦労されている方も少なからず存在する。 この身分差別の根拠は非常に簡単であり、アメリカ系西洋文化=白人=白い→身分が高い。 現地、アンチアメリカ=イスラム、色が黒い→身分が低いと言う構造が見られる。 【フィリピン人が人の優劣を判断する一例】 身分が高い 身分が低い スペイン人(日本人)の血 ←→ 原住民系(マレー系)の血 キリスト教(カトリック) ←→ イスラム教(仏教) 色が白い ←→ 色が黒い お金持ち ←→ 貧乏 英語が出来る ←→ フィリピン語しか話せない デスクワーク ←→ 汗を流して働く 日本人の中にも生まれつき『色黒』の方がいるが、そんな方はフィリピンでは苦汁を飲んでいるようである。 髭なんか生やした日にゃその差別は明らかになるようで、ここでは髭はイスラムの象徴となってしまうため、フィリピン人の多くはミンダナオ島より南の田舎者、インドネシア人と思いこんでしまう事があるらしい。 【日本人がフィリピン人からインドネシア人と間違われて損な例。】 ・ショッピングモールの入り口での所持品チェックが他のフィリピン人より入念に行われる。 ・お金持ち学校なんかに行って、掃除やTシャツで歩いていたりすると、見下されるような視線を受ける。 ・カトリックでないと気の毒と思われているためか、キリスト教についての話を長々と聞かされる。 ・『Sir』じゃなくて『Boss』と呼ばれる。 そんな中で、イスラムの方々は日ごろから同じフィリピン人から潜在的な差別を受けているためか、俺ら日本人=非キリスト教徒には非常に優しかったんだ。 ↑ ミンダナオ『イスラム自治区』の南ラナオ洲にある、神秘の湖ラナオ湖。 熱帯地域であるにもかかわらず、ここではマス類の魚が生息している。 写真は、ミンダナオの中央部に位置する南ラナオ州に行った時に見かけたモスク ミンダナオ島の西部は、イスラム自治州があってそこの文化・風習はフィリピンとはかなり異なった趣となっている。 南ラナオ州には、サウジアラビア政府からの支援によって建設されたアラビア語の学校があるくらいなのだ。 元々フィリピンは、スペインに占領される前まではイスラム教が反映していた国で、当時は首都マニラでさえもイスラムが占めていたほどなのだ。 複雑な歴史が絡んだ、フィリピン。 イスラムがこの国で生きながらえていく事は決して用意ではないかもしれないけれど。 どうか、これからもその宗教、文化を後世に伝えて欲しい。 |