大統領/フィリピンで一番有名な彼ジョセフ・エストラダフィリピン共和国第13代大統領。 1937年4月19日、マニラ トンドの裕福な家庭に生まれ、アテネオ・デ・マニラ大学に入学したが中退して芸能界入り、アクションスターとして一世を風靡する。 タガログ語で男友達を意味する「PARE」を逆さ読みしたエラップの愛称で親しまれる。 1969年に首都圏サンファン町の町長に当選して政界入り、86年まで務める。 87年上院議員に当選、92年の総選挙では大統領選への出馬を表明するも大物実業家コファンコと組んで副大統領選に出馬、当選する。 副大統領時代は犯罪調査を目的とした大統領犯罪防止委員会(PACC)の委員長を兼任する。 1998年大統領選挙ではインテリ層からの支持は少なかったものの、犯罪撲滅を訴える姿にアクションスター時代のイメージを見た人口の大半を占める貧困層からの圧倒的な支持を得て、与党候補デ・ヴェネシアを破り勝利した。 当初受け継がれた反政府勢力との和平方針は転換され強硬路線をとる。 違法賭博フエテンへの関与を始めとする一連の疑惑をめぐって史上初めての大統領弾劾裁判が行われた。 閣僚が相次いで辞任する中、上院の弾劾裁判で決定的証拠の開示が否決されたのを機に「ピープルパワー2」と呼ばれる大規模な退陣要求により2001年1月大統領府を去りアロヨ副大統領が大統領に昇格した。その後特別横領罪(略奪罪)などで逮捕、起訴された。 『フィリピンインサイドニュース、歴代大統領より抜粋』 フィリピンの政治は、汚職にまみれっぱなしだ。 そのまみれ具合といったら、日本の政治家が取っても『いいやつ』に見えるくらいのまみれっぷりである。 その中でも、まみれ度ナンバー1に輝いたのが、『エラップ』事、元エストラーダ大統領。 ところが、決して彼だけが汚職にまみれた大統領だったわけではない。 この国では、歴代大統領全員、汚職まみれと言っても過言ではないであろう。 エラップは、頭が悪かっただけなのだ(笑) 当時、副大統領であったのは、現大統領のGMAことアロヨ大統領。 アロヨ大統領は、第9代大統領ディオスダド・マカパガルの娘。実は彼女のおやじが大統領の時の副大統領は、俺の元上司なのだ(笑) エラップの弾劾裁判の時、いち早く見切りを付けたのは、何を隠そう彼女なのである。 見切りを付けたというよりは、大統領ポストを虎視眈々と狙っていたというべきであろう。なかなかの狡猾ぶりである。 フィリピンの現法律では、大統領が失脚した場合、自動的に副大統領が昇格する仕組みなのだ。 市民の抗議デモが「ピープルパワー2」に発展して閣僚や国軍、国家警察もエストラダ支持を撤回、最高裁が満場一致で大統領の空席を宣告した後、同月20日にダビデ最高裁判所長官の前でフィリピン共和国第14代大統領を宣誓したのである。 この『ピープルパワー』、実はアロヨ大統領の側近たちが仕掛けたものだと言う事はけっこう知られているようであまり語られる事はない。 フィリピンでは、日本以上に携帯電話が大流行。 そこに目をつけて、テキストメッセージを流しまくって起きた結果が『ピープルパワー』 ピープルパワーなんていっちゃうと、民主国家みたいなイメージを持つけれど、実のところ法治国家どころじゃない騒ぎである。 実際、アロヨ大統領は一般民衆からの人気はいまいちだった。 下流階級の暮らしなど全く知らずに政策を進めるアロヨ大統領よりも、映画俳優で政治の事など知らない一般大衆にも大人気だったエラップのほうが票を集めるのはたやすい事だったのだ。 まぁ、その票集めといっても、金で『票を買う』というのが事実なんだけれども・・・。 ↑ 一般民衆へアピールを繰り返す、アロヨ大統領。今ではかなり人気が出てきたようです♪ 前回の大統領選では、アロヨさんの対抗馬に今度も映画俳優のフェルナンドポーJr(FPJ)氏が立候補。接戦を繰り広げたのだ。 ↑ 「FPJこと、フェルナンドポー氏死去」 フェルナンドポー氏は、フィリピンの映画俳優としては非常に有名で、低所得者層からも大人気だったのがその理由。だけども政治の事はなんも知らない素人だった。 (※:フェルナンドポー氏は、大統領選挙後、脳梗塞で死去しました。享年65歳。ポー氏のご冥福をお祈りいたします。) アメリカがよく言う『民主化』って言うのは確かにいいのかもしれないけれど、充分な教育が国民全員に行き届いていないような状況だと、政治の事など何も知らなくても、ただ『有名』と言うだけで大統領になれてしまう可能性があるということを示唆していると思う。 国を運営するいわば『社長(President)』は、やっぱり『有名』、『かっこいい』、『面白い』なんかの基準で選んじゃいけないのだ。もちろん国の代表なんだから、これらもあれば文句はないんだけれども、最も重要なのは、政治家としていかに『有能』であるか。 フェルナンドポー氏とアロヨ氏の一騎打ちとなった前大統領選挙の時は、アロヨ陣営側の票操作等問題があったけど、ある意味良かったと思う。 一国を運営するにはやはり有能な政治家でなければいけないんだから。 発展途上国では、どんな政治かも『貧者のため』とか謡っているけれど。 本当に貧困を解決するには、まずはどんな人を選んだら貧しい人が貧しくなるかを知るための、教育が必要だと思う。 でも、それをあえてしないのが政治家。 なぜなら国民に知恵をつけさせちゃうと、自分の無能さがばればれになってしまうからなのだ。 最後の写真は、ミンダナオの大都市で撮ったもの。 ↑ エラップ(エストラーダ大統領)は、今でもミンダナオの大統領なのだそうだ♪ もう逮捕されちゃっているんだよ・・・。 日本の国民も、フィリピンを反面教師にしたほうが良いのかもしれません・・・。 これは、とあるローカルファーストフード「グレースランド」のマスコット「グウィーニィー(Gweeny)」です。 一見するとペンギンのキャラクターですが、良く見てみると… (時間がありましたらちょっと考えてみてください) 「こいつは一体何者だ! 着ぐるみなのか、キャラクターなのかはっきりしろ!」と思わず、店員を呼び付けて説教したくなるところである。 幸いな事に、気がついているのは、俺を含めた5人ほどと思われる。 もし皆に知れたら、レガスピ震撼、商品リコール運動、そして、ピープルパワー3にも発展しかねないところである。ああ、よかった、よかった。 ちなみに、これは俺の発見でなく、友人M氏がレガスピ出張の際に発見したものである。皆が会社の経費無駄使いのような出張をする中、公費出張でこれほどの業績を残すとは、これなら会社も納得とするでしょう。 注;まだ良く分からない方へのヒント 手の辺りを良く見みると・・・ フィリピンでは、キャラクター以外にも、コンセプトや一貫性を欠いている物・事が多々あります。皆、そんなに深く考えていないようです。キャラクターを考えるときにその背後に物語や世界観まで考えてしまう日本人の方がおかしいのかもしれませんが… フィリピンでは、以前俳優が大統領になったりしたときもあった。 これはなぜか? 知名度の問題なんですよ。 フィリピンは物理的には、もう発展途上国から脱しているとは思われるんだけれども。 まだまだ人的な質は発展途上国なんだ。 人的な質と書くと失礼かもしれないが。 たとえば、教育レベルが平均値で見るとだいぶ低い。 それは、高等教育を受けているかどうかという問題ももちろん大きく関与しているんだけれども。 それよりも何より、道徳的な部分がかなり低いと思われる。 もちろん、これは一般的にいった話で。 フィリピン人の中には非常に優れた人も多くいることを付け加えておきたい。 だから、大統領選挙なんかの国家の大イベントのときに、有利なのは。 たとえば、日本で有名なコメディアンとか、俳優とか、プロレスラーなんかが国会議員になるのと同じように。 簡単に大統領になっちゃうんだ。 数年前に、エストラーだ大統領と呼ばれる方がいた。 彼は汚職にまみれて失脚してしまい、その後釜として副大統領だったアロヨさんが大統領になったんだけれども、あんまり庶民からは人気がない。 ちょっと前に、再度大統領選挙があって、そのとき俳優であるフェルナンド・ポー氏が立候補した。 対抗馬は、アロヨ大統領。 アロヨさんは、かなり政治家としてはいい大統領だと思われるんだけれども。 このとき、フェルナンド・ポー氏と接戦だったんだ。 普通だったらあんまり考えられないよ。 日本人なら、常識的に考えて。 たとえば、現役プロレスラーと優秀な政治家とどちらを首相にするか? ・・・・・・・・ あんまり考えるのはやめとこっと。 まぁ、とにかくフィリピンじゃぁ、バカでも知名度が高けりゃ、人気者になれ、あわよくば大統領になれるチャンスも大いにあるってことなんだ。 さてさて、そんなフィリピン人老若男女、誰でも知っている有名な方がいる。 この方。その名はジョルビー。 フィリピンの超有名なファーストフードチェーン店のマスコットだ。 こいつを知らないフィリピン人は、絶対いないと思う。 知らなかったら、そいつはフィリピン人ではないのだ。 俺はつくづく思った。 もし許されることならば。 こいつが大統領になればいいのにと・・・・。 |