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こんにちわ♪

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NGOを考える(フィリピンの夢の島)


パヤタス


かつて、日本でもけっこう話題になった事のある『スモーキーマウンテン』。

ご存知でしょうか?フィリピンの首都はマニラのごみを集めに集めたそうマニラ版『夢の島』。

このスモーキーマウンテンはその山が崩れ死傷者が続出、そしてフィリピンのイメージを悪くすると言う事で、何年か前に閉鎖されてしまいました。

しかしながらごみは出続けるのです。

と言う事で、第2のスモーキーマウンテンが、写真のパヤタス。

ここではスカンベンジャーといわれる人々が、ごみの中から再利用できるものを探し、それをジャンクショップへ売って生計を立てている。



下は、そんなパヤタスを訪れたときの写真。

本当に、マスコミが報道しているように、悲惨でかわいそうなのかをこの目で確かめに行って来ました。

パヤタス006

う~ん、みんな結構忙しそう。忙しそうだけど、かわいそうには見えない。
なぜならば、みんな元気に働いているからだ。


ここには、日本からも多くのNGOがパヤタスの貧しい子供たちに学校を、とか貧しい人たちを救おうとかと言う宣伝文句で活動されている。



ちょっとここで、よ~く考えてみよう!

別にそのNGOたちが間違っているとは思わない。


そしてすばらしい活動をされている事も自身の目で見てきているので知っているんだけれども。


何かが間違ってはいないか?


別にパヤタスの住民だけが貧しいわけではない。どちらかと言うとミンダナオの奥地の漁村なんかのほうが、よっぽど貧しいはずなんだ。


確かにイメージ的には。

パヤタス=ごみをあさって生計を立てる人々。

となってしまう。


だけれども、ちょっとここでよくよく思考を働かせてみよう。

パヤタスで貧しい人たちを救おうとがんばっているいろんなNGOは、なぜ他の貧しい地域のフィリピンにはめもくれず。


ここにポイントを当ててしまうのか?


例えば。

ミンダナオはサンボワンガの漁村とそこの漁師さんたち。

彼らはもちろん魚を獲って生計を立てている。

この場合の獲物は魚。

捕れた獲物を市場で売る。


パヤタスで働いている方々の獲物は、ごみ。

捕れた獲物は、ジャンクショップへ売る。


ただ単に収穫物とそのロケーションなどが違うだけだと思うんだけどな。

やっていることは、『獲物を収穫する、そして売る』と言う点で全く同じだ。


更に言うならば、漁師さんたちは、近年海洋汚染やらなんやらで漁獲量が減少している。もちろん捕りすぎちゃったってのもあるんだろうけど、そうぼやいていた。


だから収穫がない日なんてのも少なくない。そんな日はひもじい。


一方、パヤタスでは、獲物が無くなる事はない。そうまず絶対ないだろう。



それじゃぁ、何でパヤタスは子供も働いているかって?

いやいや海辺でも子供は働いていますよ。



俺は以前から、このスモーキーマウンテンやら、パヤタスやらがマスコミで報道され、そして数多くのNGOがここで活動していると言うのを聞いて、あまり好印象は持てなかった。

今でも、そういったNGOには反感がある。


何で彼らは、ここの住民を救済して、貧しい漁村は救済しないのか?

フェアではないと思う。

おそらく「ごみの山」というイメージが、そのまま直結に「かわいそうに」という思考につながっているんじゃないのだろうか。


こういう風な思考のかたがたは、野良猫とかにちょっとえさを上げて満足をしている『野良猫おばさん』とレベルが同じだと思う。

しょせんは自己満足なんでないかい?


パヤタスに入ってきているNGOは、そこの子供たちのために学校とかを作ったりしているけど。

そういったことにお金を費やすならば。

もっと根本の問題である、ごみを何とかしようとか思わないんだろう?


それとも、根本問題のごみを片付けちゃったら、ここの人々の生計が危うくなるとまで考えての事なのか?

同じくらいに漁村の子供たちの事も考えて欲しいと思う。

別に漁村に限った事ではない。

フィリピンの地方に行けば、本当にまだまだ貧しいところばっかりなんだ。


パヤタスが裕福に見えてしまうくらい貧しい所だってあるのに。


今回は、かなり批判が来そうな文を書いてしまった。



でもね、もう一度俺の文を読んで、もし文句が出そうになるのなら。

よく考えてからにしてほしい。

本当に、かわいそうなのはどちらでしょう?

冷静な判断のできる目を持ちましょう。
















フィリピン在住中に。

俺がはじめて知った真実。

そして考えさせられた問題のひとつに。

NGO(非政府団体)のお話がある。

このお話も、獣医とはかなり離れてしまうものだけれども。

わざわざこの欄に書く事にした。

※:今回記述する事は全てのNGOに対してでは決してありません。多くのNGOがすばらしい活動を行っている事も周知しております。ご了承ください。





以前、フリーページでご紹介したこともある『フィリピン版・夢の島』

そこはパヤタスと呼ばれる。

パヤタスには、こういったスカンベンジャー(ごみの中から換金できそうなものを選んで、それをジャンクショップへ売って生計を立てている人々)の方々が大勢住んでいる。

その人々の多くは。

田舎から都会のマニラに出てきたけれども。

仕事がなく。

やむを得ず、スカンベンジャーになっているというケースが多い。


そして、ここパヤタスには。

そういったスカンベンジャーの方々を。

救おうってな感じで、日本から多くのNGO団体が入って活動している。

payatas002

日本のNGO団体により設立された小学校。パヤタス地区内にて。

上の写真のように、学校を作ったりしてがんばっているんだ。

もちろんフィリピン政府側もただNGOに全てを任せきっているわけではなく。

ちゃんと行政面などをよく考えている。

学校などもフィリピン政府が設立したものもちゃんとある。

ちゃんとお店もあれば。

病院もある。

警察だってちゃんといる。

ひとつのコミュニティーが出来上がっているんだ。


にもかかわらず、なぜNGO団体はここで活動しているのか?


NGO団体が活動するにあたって必要な条件がいくつかある。

まず、フィリピン政府側の許可。

これはね、大体すぐ取れるんだ。

そして資金源。

資金源は、いろんな日本企業がスポンサーになったり。

そして、NGO団体と日本政府が承認すれば、郵政省(今は違うのかな?)から補助金が出るんだ。


ここには、とある仲のよかった専門家の方に案内されて行ったんだけれども。

彼が話してくれた中に。

こうしたNGO団体の中には、いかさまなものも多々あるという事。


例えば、聞いた話だけなんだけれど。

パヤタスの水質調査を行っているNGO団体がいたそうな。
パヤタス住民に供給されている水(井戸水、浄水など)が、ごみから染み出る重金属などに汚染されていないかを詳しく調査している団体だそうだ。

とある日、この専門家の下へ、水質汚染が非常に激しいという報告書がこの団体から届いた。

通常は、そういった報告書はそのまま日本のスポンサーなどに届けられてしまうそうなんだけれども。

このときは、フィリピン政府側から再調査を依頼されたらしい。

そして、その専門家がそのNGO団体の作成した報告書にそって再調査した結果。

全てが捏造だったそうだ。

どこかで、汚い水を作ったか、もしくはわざと違うところから持ってきたかして、それを『パヤタスの水は汚染されている!危険だ!』てな感じで、報告書を作って、日本のスポンサーからお金をもらおうって魂胆だったらしい。





NGOは完全なる善意の団体として捉えられる場合が多いんだけれども。

中には、どうにか資金をスポンサーからもらって、私服を肥やしちゃおう♪なんて団体もあるから要注意だ。

でも、それを一般人の目から見極めるのは、ほとんど不可能といってもいいかもしれない。


さて。

『フィリピン版・夢の島』で、
何で、パヤタスばっかりにNGOがはいって、他の地区には入らないの?なんてことを書いたんだけど。

ちょっと再検証してみたい。






oayatas--1

パヤタスで、換金できそうな物をごみの中から捜す子供。




umibenokodomo

海辺で、売れそうな獲物を探す子供。


上の2枚の写真。

ロケーションと、彼らの収穫物は全く異なるけれども。

やっていることはさほど変わりはない。

そして、両方の子供の家とも。

貧しい事には変わりがない。


しかしながら、パヤタス側は外国からの援助をもらい、一方海辺の子供たちに、何らかの援助が届く事はまずないんだ。

どうして?

パヤタスの子供たちはかわいそうだけれども、海辺の子供はかわいそうじゃないのか?

パヤタスの子供には、学校作って教育を受けさせるけど、海辺の子供はバカでもいいのか?

パヤタスの子供の健康には気を使っても、海辺の子供は野たれ死ねってか?


全ての人を助けることはできない。しかし全ての人は、誰かを助けることができる。だからまず、自分の身近の人から助けよう


身近な人ってのは、一体誰なのか?

日本のNGOの人たちにとって、パヤタスの人は身近な人なのだろうか?

日本のNGOの人たちにとって、海辺の貧しい漁師の方々は遠い存在なのだろうか?




ここでちょっと考えてみよう。

なぜ、パヤタスは気を使ってもらえるのか。

なぜ、海辺の子供には知らん振りなのか。


そのキーワードは、『ゴミ』なのです。


『ゴミを漁って暮らしている』

う~ん、なんともミゼラブルな響きだ。

『魚介類を漁って暮らしている』

だから?漁師の子なら当たり前じゃん。


ってな感じだと思うんだな。


パヤタスに入れ込んで、ほかには目もくれないNGO団体。

もちろん全てのNGOがそういうわけではないんだけれども。

それは、偽善の目でしか物を見れていないんだと想う。

NGO団体だけではなく。

それのスポンサーになっている団体も、偽善の目でしか見れていないのかもしれない。

そういったスポンサーの起源を辿ると。

それは、スポンサーの宣伝に同情してしまう、日本人消費者だったりする。


そう、決してNGO団体だけが偏った目で見ているのではなく、日本人全てがそう見ているんだ。

というよりも、そういう風に、マスコミに見せられていると言った方が、非常に正しいかもしれない。


もっと、本当の真実を語ることのできる。

そういった人たち。

そういったマスコミ。

その登場を期待してやまない。




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