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切符収集記&登山行記

切符収集記&登山行記

再び信州へ

再び信州へ

旅行期間:平成19年2月23日~25日
訪問標的:長野電鉄、筒石駅、大糸線キハ52

【プロローグ】

 雑誌を見ていて信州北回廊パスなる切符を発見。JRの長野近辺、しなの鉄道、長野鉄道がフリーという非常におトクな券で、18きっぷが無いこの期間にこそ使いでがあるということで信州行を思いたちました。元小田急ロマンスカーも導入されたばかりだし、2000形も昔の色へ塗色変更と話題性豊富だし今しかないということで、夜行バスの切符を準備、宿泊施設も取れたし、嫁の許可もおりたのでいそいそと出かけたのでした。

【1日目】

   今回は、京都(夜行バス)富山(JR)筒石~大糸線~白馬(バス)長野、というルートをとるので、終業後、関西線の客となりバスを迎えるべく京都へ向かいます。途中、奈良線・稲荷駅で青春18きっぷの赤券を購入。当初は、筒石駅で購入を考えていたのですが、あっという間に売り切れたと聞いたので、先に購入。
 バスに乗ってしまえばこっちのもんで、爆睡の私をバスは富山へ運んでくれます。

【2日目】

   富山に朝5時到着。この早すぎる到着時間が今回旅程を練る段階で私を苦しめたのですが、初電が早い富山地鉄で滑川まで時間つぶしで行き、そこからJRに乗るという計画に落ち着いたのでした。
 初めて乗車する富山地鉄ですが、せっかくの初乗車も時間が早く外が見えません。古い駅舎での途中下車も考えたのですが、後の行程に差し支えるので断念したのでした。
 あわよくば軟券をと考えた滑川駅は無人で私を迎えてくれたのでした。肩をおとしてJRの駅へ地下通路をくぐるとテレビが付いた素敵な待合室が私を待っていてくれて、ちょっと元気になったのでした。
 この辺りは旧国鉄の車両が多いようで、私を糸魚川まで運んでくれたのも食パン電車でした。
 次の目的地は筒石駅なのですが、折り返し列車の時間に難があり、頚城大野までキハ52で往復した後、糸魚川から筒石まで北陸線の客となります。頚城大野から糸魚川までの車両は、朱とクリームのツートンカラーの車両だったのでしたが、私の乏しい技量とあいにくの曇り空で写真のでき具合はいまいち。再度リベンジの必要性がうまれてしまいました。筒石駅訪問後、再び大糸線に舞い戻り白馬を目指すのですが、そのときは昔よく見た朱色1色の車両で、ツートンくんは車庫でねんねなのでした。残念。
 筒石駅は初訪問です。上がり口がわからずおたおたしている間に列車が発車、ものすごい風にあおられます。聞いていた階段は、ゆっくり歩けばしんどいものではなく、けっこうあっけなく着きました。しんどいという方、登り始めに飛ばしペースなのでは?
 ここの駅では駅員さんから、目的としていた補片、料補、出補を購入。切符を買いがてらお話を伺うと、赤券を求めて遠くは関東から直接車で訪問する人もいたとのこと。が、やはり発売当日の午前中で早々に売り切れたとのことで、あとからあとから来る郵送依頼への対応がけっこうたいへんそうでした。
 そんなお話を伺ったりしながら、40分ほどの滞在時間もあっという間に終わり、再び糸魚川へ。糸魚川からは朱色のキハ52にゆられ南小谷を目指します。

大糸線キハ52
 南小谷までお世話になったキハ52 糸魚川駅にて

まれに見る暖冬のおかげか雪は南小谷周辺にちょろっと積もっていた程度で、どか雪を期待していた勝手な旅行者、私のことですが、はがっかりです。静かな沿線風景を楽しみ、日本百名山にも入っている雨飾山はあれかしらなどと妄想しながら南小谷到着。この車両、一度乗ってみたかったので、乗車を果たし大満足です。折り返しの糸魚川ゆきを待つ人でホームに人があふれ、松本ゆきはどうなんだ?と不安になりますが、こちらはすいてました。糸魚川ゆきは立ち客多数を乗せて先に出発。私らは遅れて南へ向かいます。
 雪をかぶった山々を見ながら、白馬到着。ここからバスで長野へ向かいます。バス混んでるのでは?道が混んでいるのでは??と不安だったのですが、3割程度の乗車率で定時に長野駅に到着。途中、まったく雪がなく、暖冬を思い知らされたのでした。

 予定どおり長野に少し早めに着いたので、長野電鉄の駅をいくつかまわっておくことにします。JRの長野駅で信州北回廊パスを購入。今日、明日はこいつが大活躍してくれることでしょう。
 長野電鉄は、元東急車や営団の車両が活躍しており、思い出のある車両なので乗っていて非常に楽しかったです。特に東急の8500形は、利用していたときは「同じ味気ない車両ばっかりで面白くないなあ」といらいらを感じていたものですが、田園都市線沿線から遠く離れて住まいする今現在、非常に懐かしく思われるから人間なんて勝手なもんです。走行音もそのままの感じで、昔を思い出しながら乗車しました。
 村山駅で硬券をいくつか購入した後、北須坂駅へ。ここは1週間ほど後、3月1日から無人化されるのでメインにすえていたのですが、特急券は口座落ち。残念。普通の乗車券類と補充片道硬券を購入しました。

ゆけむり号
北須坂駅を通過するゆけむり号

 ここで列車の間があくので行動を思案。信濃吉田まで戻って、硬券特急券を購入。ここから須坂へ戻って、ゆけむりに乗ろうと思っていたのですが電車の時間を勘違いしていたようで、戻る予定をしていた普通電車は私が到着するのとすれ違いに発車。あわれ風吹きすさぶホームで電車を待つ私の横を、ゆけむりは通過していきました。
 遅ればせながら須坂へ戻り。2000形の長野ゆき電車を撮影。この運用には昔の塗色に戻した編成が入っていました。この列車に乗りたいところですが、私には小布施へ行って、土産を買うという使命が残っています。
 小布施では栗もなかや栗フィナンシェなどなど、いっぱい買い込んでしまいました。ちょうど17時も過ぎたことなので菓子店横の食事処で夕食とします。小心者の私は旅先でひとりで店に入るということをしかね、駅弁やらコンビニの弁当やらをホテルでぽそぽそ食べることが多いのですが、せっかく長野に来たのにそばを食わずして帰るのは悔しい。意を決して入店、初老男女グループの視線を感じながら、1千8百円也の御膳をお召し上がり。いつもの貧乏をみごとに打ち破り、旅行時の夕食の最高価格を大幅にアップしたのでした。おいしく食べて幸せになった私は、長野市内へ戻り、本日の宿、JALシティホテルに入ったのでした。それにしても、暖冬とはいうものの長野は寒いですね。ホテルまでの道をいそいそと歩きましたよ。

【3日目】

   どうやら国立大学の受験日と重なっているらしく、「朝食会場が混み合うことが予想されます」とフロントで聞いていたので、今朝に限って6時30分オープンのレストランにほぼ定時登場。受験生は睡眠をしっかりとりたいだろうからこんな早い時間には来るまいという読みは見事に当たり、3組程度しか客はいませんでした。
 このホテル、おそらく最上階がレストランになっているのですが、あたりを広く見渡し、山々も望め快適このうえないです。また、さすが長野。野沢菜をはじめとする漬物がおいしかったです。
 さあ、めしも食ったし今日は旅行の最終日。仕上げの日です。須坂始発のゆけむり号展望席に乗り、そばを食し、飯山線で軟券を入手というのが今日のプランです。
 長野駅から昨日に続き長野電鉄の客となるわけですが、もう1駅降りて硬券を買いたいということで、朝陽駅をピックアップ。ここの駅舎もなかなか素敵です。ここから須坂まで利用した普通は、マルーン色に復元塗装された2000形でラッキーでした。

長野電鉄2000形


 さて、須坂からゆけむりに乗るのですが、先頭展望席の乗り口にはもう人の列が・・・。結局私は前から3列目でした。展望を楽しみながら、車掌から軟券特急券やチョロQを買い求め湯田中まで乗りとおしました。途中、右手にずうっと見えていた山が気になったのですが、高社山という山でした。いずれ登りに来なければなりません。
 湯田中駅の改札は人があふれていて、列車に人が乗れるのか心配になったのですが、実際に列車に人が入ってしまえばそんなに大勢だったわけでもなかったようで、途中車両の窓際をゲット。中間車両も居心地が良くずうっと乗っていたいと思うくらいだったのですが、もう1編成の2000系を撮るため須坂駅ホームで待機。ここは駅撮りがしやすくて昨日、今朝に続いての訪問になりました。
 やってきた2000形はまだ撮っていなかったこれまでの塗装の編成。恥ずかしかったのですが、運転席後ろのシートに座って長野を目指します。

 この後は、「しなの」で名古屋を経由して帰宅するのですが、その前に飯山線の軟券を攻めようと思ってます。善光寺近くでそばを食し、親切な店主らしき人に見送られ長野駅から飯山線に乗ろうとしたのですが、あぁ、なんということ。列車の時間を勘違いしていたので、飯山線は10分ほど前に駅を出てしまっていました。ショック。これは今年の夏にでもまた来なければなりますまい。名古屋までは指定を取ってあり、時間が中途半端に余ったので、駅前の大きな本屋の地元書籍コーナーを探索。信州百名山という本を見つけ、ひとりほくそえみます。
 最後にがっくり来ましたが、これだけ収穫があって不満が言えようか、いや言えまい。ということで「しなの」で長野をあとにしたのでした。

                                《おしまい》



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