最後のバイオリン演歌師 桜井敏雄
桜井敏雄は20年あまり前に亡くなったバイオリン演歌師です。 バイオリン演歌の全盛期である大正時代を知っている、最後の演歌師と言われています。 桜井は戦前「ノンキ節」で一世を風靡した石田一松の弟子です。桜井の芸は歌もバイオリンもしっかりと演奏する、書道にたとえるならば楷書の芸です。でも決して西洋音楽風の楷書ではなく、途中で拍子を崩したり、半音下げたり、半拍遅れて出たり、伴奏に独特の装飾音を入れたりします。これは計算したものではなく、音楽的な欲求から自然とわき出てくるのです。 桜井は、かつて黛敏郎が司会をしていたとき、「題名のない音楽会」に出演しました。私の知り合いのクラシック音楽の専門家は皆桜井の芸と音楽性を絶賛しています。 私も桜井のようにきっちりと歌い上げる楷書の芸をめざしています。 最後までお読みくださりありがとうございます。 どうか下のバナーをクリックしてください。 にほんブログ村 私の著書です。 トンデモ採点 漢字テスト / 神川仁 【単行本】価格:1,080円(税込、送料別)