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カテゴリ:1970年代~子供の頃
自宅でテレビを観れなくなって久しいので、
噂の「冬ソナ」をちゃんと観たことはないのだけれど、 たぶん、観てしまったら、 「冬ソナ」にも韓ドラにもハマるんだろうな... という気はしている。 なぜならわたしは、 「冬ソナ」の脚本家が参考にしたと言われている 『キャンディ・キャンディ』にハマったひとだから。 テリュース・G・グランチェスターは 間違いなくわたしの初恋のひとなので(笑) ヨン様に黄色い声をあげているおばさま方を 否定はできない...と、思っている。 ![]() ↑テリィの画像を探したけれど、 「キャンディ・キャンディ訴訟問題」 の影響でコミックスは絶版...。 キャンディ・キャンディを知っている世代には、 冬ソナとキャンディの登場人物や名場面が重なるとか... 物語の構造がとても似ているのだそうです。 たっぷりと付録がはさまれた 少女マンガ雑誌『なかよし』に、 『キャンディ・キャンディ』が連載されていたのは、 1975~1979年のこと。 自分史に重ね合わせると、 小学校1年生~小学校5年生の頃。 そう、確かに、 あの頃のわたしは 少女マンガの世界にどっぷりと浸っていた。 小学3年生の頃まで、我が家では 漫画を読むことが禁じられていたので、 (今で言うところの テレビゲームみたいなものだったのだ。 漫画を読むと本を読まなくなるから... というのが親の言い分だった) となりに住んでいた4人姉妹の家にあがりこみ、 『ベルサイユのバラ』や『王家の紋章』や 『エースをねらえ!』などを読みふけっていた。 この4人姉妹のお母さんは、 大の『キャンディ・キャンディ』ファンで、 子供たちが読む単行本とは別に、 保存用の単行本がガラス扉付きの本棚に飾られていた。 そしてある日、このとなりのお母さんが、 うちの母と交わした立ち話がきっかけとなって、 我が家はめでたく漫画解禁となったのだった。 「孤児のキャンディが、いろんな苦難を乗り越えて 成長していく物語なの。戦争のことも学べるのよ」 みたいなことを、となりのお母さんは、母に言ったらしい。 (きっとこの方は、 今頃「冬ソナ」にハマっているに違いない...。) 漫画も役に立つことがある...ということで解禁宣言を受け、 自分のお小遣いで生まれたはじめて買った単行本が 忘れもしない、なかよしKCコミックス 『キャンディ・キャンディ』の第4巻だった。 キャンディが聖ポール学院でテリィと青春の日々を過ごし、 港で絶叫しつつ別れる、 いちばん分厚くて重い(だからこの巻を選んだ...せこいっ) いちばん続きが気になる巻である。 たしか、320円だったと思う(今は380円くらいですよね)。 今でも鮮やかに コマ割りや台詞が浮かんでくるくらい、読み込んだものだ。 自分なりに空想したストーリーを、 友達と交換日記で書きあった覚えもある。 当時、 キャンディ好きの女の子たちの最大の関心事は、 「キャンディはテリィと幸せになれるのか?」 ということだった。 物語に登場する代表的な男性キャラが 人気を3分していたのが、 わたしのまわりはみんな「テリィ」ファンだった。 白馬に乗った王子様の「アンソニー」か、 ちょっと影のある不良タイプの「テリィ」か、 いつも見守ってくれている「アルバートさん」か... 鼻ぺちゃで、そばかすだらけでもモテモテのキャンディに 自分たちの姿を重ねつつ、 ドキドキしながら『なかよし』のページをみんなでめくったものだ。 ...そして、それはそのまま テレビの恋愛ドラマや昼メロにハマって一喜一憂している 今のわたしたちの姿に重なってゆく。 多感な少女時代に 『キャンディ・キャンディ』や、 その他の少女マンガから得た恋愛の情報は、 無意識のうちに わたしたち世代の<恋愛観>にしっかりと刷り込まれていて、 それは今でも、しぶとく残っているような気がするのだ。 『キャンディ・キャンディ』の物語は、 不条理に満ちていた。 特に、ラストシーン。 子供心に、 「え~! こんなのはハッピーエンドじゃないよ!」 「これで終わりなんて、なんだかスッキリしないよぉ」 と思っていた。 「キャンディには、テリィと幸せになってもらいたいのに..」 「結局オトコは、守ってもらいたいタイプのオンナを選ぶのね」 「アルバートさんの立場って、なんて中途半端なの~」 と、思っていたわたし、そしてアナタ。 もしかしたら わたしたちは今でも、 こころの片隅に「アンソニー」をひそませ、 そばにいてくれる「アルバートさん」に満足せずに、 振りかえってはくれない 「テリィ」を探しているのかも知れない。 これはもう立派に、 「キャンディ・キャンディ恋愛症候群」である。 ********** *....と、書いてから、久しぶりに原作を読み返してみたら、 案外すっきりと、ラストシーンを受け入れている自分がいました。 作者の意図するところが、30年の時を経て、 ようやく見えてきたように思います。 『キャンディ・キャンディ』...深いです。 *『キャンディ・キャンディ』の情報を求めて ネットサーフィンをしていたら、 感涙モノのサイトにめぐりあってしまいました! *漫画キャンディキャンディの続編 「Candys もう一つのキャンディキャンディ」 その後のキャンディとテリィの物語 著者・Tomoさん いちファンの女性が、 『キャンディ・キャンディ』の連載が終了した直後の 1979年から1990年にかけて綴られたという創作小説です。 いや~、かなりツボにハマりました☆ 特にテリュースファンには、たまりませ~ん(笑) こんなふうに、30年ちかくが経過した今でも、 ファンの中に息づき、自由に育っていくことができるなんて、 『キャンディ・キャンディ』はなんて幸せな物語なのでしょう.... *久しぶりに原作が読みたくなっても、 本屋で手に入らないのが哀しいところです。 古本屋では何軒かで扱っているところを見つけました! キャンディキャンディ・文庫版全6巻セット キャンディ・キャンディ KCコミックス全9巻セット お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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