激動の1968年に生まれて...。
自分の生まれた年のことって、ほとんど知らなかったりする。本人は生まれたてホヤホヤの赤ん坊だったのだからしかたのないことかも知れないけれど、例えばわたしが「自分の生まれ年」について知っていたのは、あの「3億円事件」が起きた年だってことくらい。最近になって、『情報の歴史』という本を読む機会に恵まれて、1968年は<歴史のターニングポイント>とも言われる激動の年であることをはじめて知った。例えば...キング牧師の暗殺とか、パリの五月革命とか、東大闘争とか。文化面では、キュブリックが『2001年宇宙の旅』を発表し、映画「猿の惑星』が流行し、「ドン・ファンの教え』のカスタネダの出現によって精神世界ブームの先駆けとなった年。そうそう、アメリカでパソコンが開発され、日本で「少年ジャンプ』と吉野家が誕生した年でもありました。これらの歴史を知って、自分のなかに浮かんで来たキーワードは個としての「闘い」。なんていうのかな....世の中のキレイゴトだとか、生活者をケムにまくような、一部の人たちにだけ都合のいい構造や決めごとと「闘う」のは、この年に生まれた者たちの宿命なのかも知れない...なんて。まぁ、そんな大げさなことではないのだけれど、12年周期の人生の4周目の年に、本日から突入したわたくし。36年間をふりかえって、その年、その時々に自分が「ハマったもの」を通じて時代とわたしとの<接点>見つめてみようと思い立ちました。題して、波乗り編集人カメハハのクロニクル。クロニクルというのは、年代記とか、物語とか、そういう意味です。楽しみながら、ボチボチ書いていこうと思います。ちなみに、超愛読書になってしまった『情報の歴史』(編集工学研究所・著)はこちら。読み応え、見応えたっぷりです。