～亀さんのピアノ～

近頃、あまりいいことがなく、
気分が落ち込みがちなわたしですが、
きょうは、とてもうれしい再会があり、
その再会した方から、とてもうれしい言葉を聞くことができました。

きょうの体育もマラソンの練習でした。
学校の近くに、遊歩道があり、
いつもマラソンの練習はそこでしています。

準備体操をしていると、私たちのそばを通りかかった女性が、
私の顔をみて「あら？先生？」
驚きました。
その女性は、なんと、以前、私の公民館の教室の生徒だった方でした。

そのときは、こちらも準備体操の最中でしたので、
ただそれだけだったのですが、
その後、私が記録をとるために一人で子供たちを待っていると、
用事を済ませてきたさっきの方が、
私の姿を見つけて走ってきてくれました。

「先生、心配していたんですよ」
「学校に勤めていらしたんですね」
「心配していらっしゃる方に、このこと、お話してもいいかしら？」

別にいけないことをしているわけではありませんから、
「いいですよ」と答えました。

「先生、公民館で、お年寄りを相手にしているより、ずっといいでしょ？」
と聞かれ、ちょっと返事に困りましたが、

「学校は楽しいですよ。とっても」
と答えると、

「先生は、本来、こういうところで活躍すべき人だと思っていましたよ」
「先生、私には、先生が今、とっても輝いて見えます。頑張ってくださいね」
といわれました。

前の仕事をやめたとき、どん底の私に、夫がいった言葉を思い出しました。

「君が輝ける場所は、必ず、ほかにあるから」


そうか、私が輝ける場所って、学校だったんだ。


一年半もたって、しかも、人から言われて、ようやくわかりました。

不安定な仕事ですが、
私はこの仕事が好きだということ、
この仕事をしている自分が好きだということ、
この仕事に出会えたこと、
この仕事を通じて多くの人たちに出会えたこと、
すべてに感謝です！