かめおかゆみこの≪表現するからだとことば≫塾

2007/08/30(木)08:27

「ハンデをもつひと」

一昨日、40000アクセスを 踏んでくださったのは、「しほ」さんでした♪ ありがとうございます! さて、2007年8月24日の日記 「苦しみを、終わらせる必要があるのです」 に、「ボンゴ」さんから、 コメントが入りました。 一部割愛して、ご紹介します。 ------------------------------------  私には知的障害の息子がいます。  コトバもなく字も書けません。  息子がこうなった原因は  私の育て方にあります。  一生、自分を責めると思います。  こんな私でも自由になれるのでしょうか? ------------------------------------ 「ボンゴ」さん、私が 何よりもつらいなあと感じたのは、 メッセージの内容よりも、 タイトルの「失敗です」のほうでした。 あなたのメッセージにたいしては、 「山田マサヒト」さんが、 とても真摯な気持ちで、 お返事をしてくれています。 http://plaza.rakuten.co.jp/kamewasa/diary/200708240000/#comment ですので、私は、今日は、 ちょっとだけちがう視点で 書いてみたいと思います。 ★今日のフォーカスチェンジ♪ 「ハンデをもつひと」 ずいぶん前に、 「障害者」「障害児」という ことばを使うことをやめました。 あるひとに、こんなことを 聴かれたのがきっかけです。 「障害者、障害児っていうけど、  だれにたいしての障害なの?」 この質問の意味が おわかりでしょうか? 道を歩いているとき、 前進をさまたげるもの (岩でも、自転車でも) があったとしたら、 私たちは、それらを 何と呼びますか? 「障害物」…ですね。 では、「障害者」は? だれかに害を およぼすひとでしょうか? 何かのじゃまになる ひとでしょうか? そのときに、 どきんとしたのです。 意識的であれ、無意識的であれ、 そうした立場にあるひとたちを、 遠ざけようとする視点が、 この社会の、そして自分の なかに、ありはしないかと。 もしも、 「障害」があるとしたら、 それは、そのひとが、 本来あるべきものを、 あたえられなかった (あるいは、うしなった) ことそのものを さすのではありませんか? だとすれば、 そのひとたちは、 「障害者」ではなく、 「被障害者」なのです。   日本語としては   おかしいですが、   ニュアンスを受け取って   いただければと思います。 でも、このことば、 とても使いづらいです。 しかも、わかりづらいです。 結局、その日から、私は、 「障害者」の代わりに、 「ハンデをもつひと」という 表現を使うことにしたのです。 そして、それは正解でした。 なぜならば、 ハンデをもたないひとは、 この世に ひとりもいないからです。 小学1年生まで、服のボタンを ちゃんとかけられなかったひと (ワタシです…)は、 ボタンのかけかたに ハンデのあるひとです。 りんごの皮をむくと、なぜか、 厚さ一センチにもなってたひと (ワタシです…)は、 リンゴの皮のむきかたに ハンデのあるひとです。 数学のテストで、 0点ばかりとっていたひと (ワタシ…)は、数学の 学習にハンデのあるひとです。 どこにつとめても、1年もたずに やめて、職を転々としていたひと (ワタシ)は、定職につくことに ハンデのあるひとです。 なんだか、あぶないことまで 告白してしまいそうなので、 このあたりにしておきますが。(^^ゞ ひとは、みな、程度の差はあれ、 内容の差はあれ、すべて、 ハンデをもって生きているのです。 私にもハンデがあり、 あなたにもハンデがあるなら、 細かいところのちがいを つついてみたって しかたがないでしょう? そのハンデを、 たがいにみとめあって、 おぎないあって 生きていくほうが、ずっと 楽しくて、楽でしょう? え? 自分は ハンデがおおきすぎて、 だれかをおぎなうなんて、 できないですって? ちっ、ちっ。 それは、見かたが せますぎます。   その見かたが、実は   本当のハンデなのかも。(^^ゞ 人類は、 六十億人もいるのです。 あなたが知っているのは、 そのほんのひとにぎりの ひとだけでしょう? いろいろな考えかた、 感じかた、かかわりかたが、 そこにはあるのです。 あなたは、これから、 いつかどこかで、 予想もしないかたちで、 だれかをサポートして しまうかもしれません。 ええ、わからないんです。 たとえば、私たちは、 月や星や花を見ると、 こころいやされますよね。 でも、月も星も花も、 そんなこと、 知ったこっちゃないと、 思っていることでしょう。 そういうことですよ。 どうぞ、 あなた自身のハンデを、 愛をもって 受け入れてください。 あなたが、あなた自身を 受け入れるぶんだけ、 あなた以外のひとのハンデも 受け入れることが できるようになるでしょう。 自分もまわりもOKにできたら、 あとは、ただ、楽しむだけ! トライしない手はありませんね! ●ブログランキングに、再登録しました。  きゃー、3位のかたに追いつかれそうですう~!(>_

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