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カテゴリ:楽天トラベル成功のコンセプト
今回より数回にわたり「楽天トラベル成功のコンセプト」と題して、弊社社長・岡武の経歴を通じて楽天トラベル成長の軌跡と、そこに至る根底にある楽天トラベルのコンセプトを紹介していきたいと思います。
■ネット宿泊予約(ホテルの窓口)事業の着手 社長の岡武はもともと日立造船情報システムのプログラマーとしてビジネスマンとしてのスタートをきった訳ですが、折りしもバブル崩壊後の親会社の業績低迷により、同社ではインターネットを活用した新たなビジネスモデルの構築を検討しておりました。 そこで、いろいろ考えた新ビジネスの一つが「宿泊予約」でありました。 同社では社員の出張も多く、多くの社員がホテル探しの不便を感じていたという身近に直面する問題から生まれたアイデアでもあった訳です。 ホテルの予約というものはあらかじめ決まった部屋数を上限として、しかも飛び交うものは「情報」しかありません。 よって、これまで扱っていた造船というモノづくり向けのシステムのように生産数が増減したり物流が伴うわけではないので、コンピュータ的には非常に扱い易いものだったからであります。 そして1996年1月に「ホテルの窓口」というサービスを立ち上げたのであります。 ちなみにYahoo!Japanのサービス開始が1996年4月、そして楽天市場が1997年5月であったので、 このあたりを比較するとインターネットサービスとして「ホテルの窓口」は最も早いサービス開始だったと言えます。 このサービスは利用者がホームページにアクセスし、宿泊する日時・場所を選択すると、 現在予約可能な宿泊施設だけが料金やサービス内容とともに一覧表示され希望するホテルを選択することによりその場で予約が完了するという、現在ではほとんどの予約サイトが採用しているリアルタイムかつシンプルなシステムでした。 サービス開始にあたりネットマーケットを見てみると、 当時、日本のネットユーザーは300万人と言われていました。 しかし同じ頃、北欧フィンランドでは国民の約25%の人がネットを利用しているというデータがあり、 日本でも同じように5年後には利用者が人口全体の25%に成長する、すなわち3,000~4,000万人に達するだろうという研究結果も出ていたことから、ポテンシャルの大きさを強く感じる領域でありました。 しかしながらその当時、ネットは一般に普及しているものではなく、300万人のうち9割がコンピュータマニアの方々といういわゆる「オタク」層の方々であり、出張利用につながるかどうかの疑問もあったことから、宿泊予約をサービスとする「ホテルの窓口」事業は、認識としては残りの30万人のネットユーザーを対象に船出することとなったのです。 その2へつづく・・・ □オープン当初の「ホテルの窓口」サイトTOP お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 24, 2008 08:09:09 PM
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