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テーマ:教師・講師・先生(16)
カテゴリ:教育
ちょっと賢い子供には、集中的に点の取れる問題を繰り返した。
例えば、英語の助動詞である。 これは、「単語のつづり」と、「文法」と、「書き換え」さえ覚えれば、確実に点が取れる問題である。 当時、受験には必ず出る問題だった。 これを全員に覚えさせるには、こんな方法を使った。 助動詞は、4つある。 教室で、元気は良いが暗記の不得意な子供を4人 ピックアップする。 (毎回必ず来る子供を指名する) そして、一人に一つづつ助動詞を暗記させた。 毎回、授業内容は進んでいるのに、授業中、突然 「『CAN』」と言えば、と言いながら、『CAN』担当の子供に答えさせる。 時間を置いて 「『MAY』」と言えば、と言いながら、『MAY』担当の子供に答えさせる。 これを毎回続けたのである。子供の「恥」を利用したのだ。 大人もそうだが、子供も「恥」をかく事を嫌う。 毎回、毎回 同じ質問をされるので、1個だけは、必ず覚えるのである。 担当の子供が自信を持ってくる頃には、他人のセリフまで覚えてしまう。 他の子供も同様である。「あの子のセリフは・・・」と覚えてしまう。 私は、「覚えるきっかけ」と、「繰り返し」をやっただけである。 最終日、このクラスの「助動詞」だけは、全員満点だった。作戦は、成功した。 (他の問題は、いまいちだったが・・・) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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