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神 桜 (kamiou)

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September 19, 2007
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カテゴリ:神仏

さあ、今日は『山』だ。

そんな気持ちでおきた私は、少しだけやる気が減退。(笑
初めての山は、当たり前なのですがいつも少し緊張します。
月山は雄山よりも私は緊張しました。
(雄山のほうが高いのですが。私は好きみたいです。あの場所。)

霊山はどこも独特の雰囲気があります。

遠くから見ていると、とても堂々としていて美しい。
入りやすく、上りだすのはどこから足をかけてもよさそうなのに
ある『門』が開かないと、道を間違い、体力を使う。

自分の体にあった「楽な道」があるのだけれど、その道を選べない。
その場合には、「きついこと」が必要だ、ということなのだけれども
多少なりとも楽なほうが…と思うのが人の気持ち。

体に俗世の毒が溜まっていると、登りがよりきつい。

頭を後ろに引っ張られるような感覚。
体力を倍使う区域。
なぜか汗が止まらない。
呼吸が浅くなる。

反対に、地面を歩いているのと変わらないくらいの気楽さで
すいすいと休みなく上れることがある。
一緒に登る人を通して気のなじみがいい時など、一人の時より吸収が楽なので…
なんてこともあります。

登山時間も半分から下手をすると3分の1くらいにまで変化するほどです。

まぁそんな、山姥か天狗みたいな人はちょいと特殊なので、
普段から現実離れをしているか、山に愛されているかでしょう。(笑

面白いのは、大人に比べると気のきれいな子どもは、息を切らしながらでも
同じ距離を上れたりするのです。
筋力が違うにも関わらず。
確かに体は「軽い」ので負担は少ないかもしれませんが、それに応じた筋力なので
大人顔負けで登れるのって、ちょっとおかしいと思いませんか?^^

そして、山の気になじんでいる老人も登れます。
逆に山の気になじんでいない・俗世が強い大人や老人は
逃げ帰りたそうに疲労困憊しているものです。

体力・筋力ばかりじゃないんですよね☆

その山や場の結界のかかり方が強いほど、「引っ掛かり」を強く感じるので体力を使う
というのもあります。
また、山頂に向かって霊気や神気がとても強いと、また時間がかかる。
気が柔らかい場所ほど体は楽ですが、なじむまでには逆に時間がかかります。

言葉ではスポンと表現しにくいですね。

人間に近いほど疲れ、人間から遠いほどたやすい。
人間に近いほど、清められたいと欲するから苦行と思い上る。
人間から遠いほど、散歩のような気軽さで遊びにくるように上る。

もちろん山によっても違います。

何やら当たり前のことをくどくどと書いておりますね(笑

自らの起こしたことが自らに返ってくる、と
痛感するのが、特に霊山の山登りなのではないかしらん。

そんなワタクシです。

月山を山登り、登山のカッコウでしっかりと!と書くブロガーの方もいらっしゃれば
ハイキングコースなので、楽に登れますでしょう、と書くブロガーの方もいる。

無意識なのでしょうけれども、登り慣れた方でも感じ方がそれほど違うのが
山の楽しみかと思います。

あちこち情報チェックしながら、ワクワクとヒエー!が半々です。(笑

さて新幹線は予約もせずに、とイキナリ自分の運試しで乗る私。(笑
みどりの窓口に行くと、全席グリーンまで満席。
じゃあ自由席!と買って乗り込むと、なぜかひとつだけぽつんと席が。

あら♪

座ると、それから続々と人が乗車してきて、通路まで一杯に。

今回の旅は、やはり用意されているのかな?^^
考えるまもなくそのまま寝てしまい、山形駅までぐっすりです。

到着後レンタカーを借りて、月山をナビに入力。
1時間くらいで到着と出るのですが、私のリーディングとは違うルートが表示されました。
どうやら私の見ているルートは遠回りらしい…

むー。(--;)
まぁここは自分の判断で(笑。
遠回りルートを選択してGO!
羽黒山を通過して、8合目まで車で登るルートです。

8合目に到着して3時少し前。
普通山は下山する時間です…汗

遅いですよね?と確認をすると、『さ~山頂で待ってるぞ~♪』と明るいお返事…(T^T)

…歩き始めました。

御田原神社を抜け、本宮への鳥居をくぐると空気が変わりました。
ウッ、この山、物理的に遠い気がするわ。

そしてその予感は的中しました…。
すごいキツイのぼりではないのですが、長い。
これは帰りは真っ暗そう…。

月読さんの山ですから、月に見守られながら降りてきそうね…ハハハ(汗
一人でツッコミながら黙々とあがります。

さて山頂の『月山神社』について。

月山神社の本殿は高峰月山の頂上に鎮座し、祭神は月読命。
月山が神として山そのものを尊崇し、頂上を「おむろ」というのは、
神がお篭もりにになられる意で、月山が神体山であった名残とか。
関東のある地方では伊勢参宮を済ませると、必ず奥詣りと称して
出羽三山詣をしなければならない風習があるといいます。 
これは、天照大神と月読命とが兄弟であることがその理由と思われます。

後で知ったのですが、この羽黒ルートは松尾芭蕉も登ったルートだそう。
そう思うと、なだらかだけど体力のある芭蕉さんを想像しちゃいます…

最初に車が示したルートは「姥沢ルート」。
リフトを使うのですが、その後ほぼ垂直なところを登ることになるそうです。
…ヨカッタ。こっちで(汗

*異常に好天気だったのでよかったのですが、普通は色々用意してください。

さて、登るほどに体が軽くなり、後ろから見ている人や山頂から見ている人が
「なんだかすごい速さで、引っ張られるように登ってくる人がいる」
と、声をかけられていた私ですが、(そもそもそれも変)
とにかく早く到着しろと先方がおっしゃるので
休みなく2時間で登りきりました。

入り口の外から、何かが声をかけてきました。

月山神社はね、今日でおしまいだよ。
明日はもうやらないからね。

…営業しないってこと?
今日は待ってたんだよ。あなたが最後だから。

私が最後って、まぁもう5時だし、ほかにはこないよね…

不思議に思いながら、神職さんにお願いして入り口でお祓いを受け、中へ進みました。

お社の前に進むと、雲の切れ間から太陽が顔を出して、顔にあたり眩しいくらいです。

そんなに来れる場所ではないので、ご祈祷をお願いしました。

朗々とあげられる祝詞は、山独特の祝詞。
気持ちよく2重奏が広がってきて、ああ、来てよかったなぁ…と何か抜けた感じがしました。

月山7.jpg


「よくきたね」


と、ひとこと、とても穏やかで高貴な気が私に向けられました。
美しい真っ白な、ひかり。

私から何かを受け取られ、満足そうな感覚がありました。
私が受け取ったものは、『気』そのものでした。

ご祈祷が終了すると、なんとスポットライトのように私に陽が当たりました。
そちらを向くと、太陽の形が雲を通してはっきりとわかります。

まるで真っ白な満月のような太陽。
太陽といつも陰陽で、対である月。

今私が立っているのは「月」の側。
でも太陽が照らしてくれている。

もう雨が降るかもしれないぎりぎりの雲の間から、ありこち光がもれて
天使の梯子がたくさんでている、そのひとつが私に当たっている。

西に沈みそうな太陽も、また繰り返し陽をさしてくれる。

時々雲が霧のように山をなめてゆき、冷たい空気が放熱している私を冷やしてくれます。

なんだか、果てしない陰陽の中心に、今私は立っているような、不思議な感覚でした。

どちらも欠かせない。
欠けてもならない。

そういえば、この間はスサノオさんに行ってきたばかりだった。

整ったってこと?
短い時間だったようですが、私自身は1時間くらい居たような感じでした。


社務所の方が、「慌てずに、急いで降りてくださいね」と意味不明なことを言いました。(笑

降りれる、ということか。う~ん(^^;)

本殿にもういちど頭をさげ、お礼をいうと、ふっと月を感じました。

月山4.jpg

月山6.jpg

ああ、今日は「月」が見える。

きっとこの雲の間から、月が見えるはずだ。
陽がなんとかもって、行者返しの磐は降りれるだろう。
あとは、大丈夫。
月読さんが見守ってくれているから、私は見える道を歩いて降りたらいい。

月読命は、月弓尊とも言います。

招ばれてきたのならば、お顔を見せてくださいね。
と言うと、なんとなく優しく微笑まれたような気がしました。

さて。

とにかくここからまた最低でも1時間くらいは歩くことでしょう…
行者返しの磐のところにまで無事に到達し、祀られた神社にも行き同様お礼をいい
しっかりと降ります。

この山は雨が降ったら、もう登れないな…上から水が河のように流れてくるのだろうな。
足元の岩の角度がわからないほど暗くなってきました。
もう植物の陰に鳴っているところは、真っ暗で足元も見えません。

空を見上げると、白い雲が明るくて。
足元を見返すと、その明るさに目が慣れて余計に足元が見えなくなりました。

…よそ見しないで降りなくちゃね。(苦笑

御田原神社まで降りてくると、一段落。
あとは道を間違えなければ、無事に駐車場です。

雲が晴れて、星が見えてきました。
振り返ると月山頂上付近にたくさんの星がまたたいています。
しばらくぼんやりと見とれてしまいましたが、それどころではないことを思い出し
また歩きます。

うーん、山に魅入られちゃう(笑

駐車場へ到着し、ほっと一安心。
どなたにも迷惑をかけずに下山できた感謝の気持ちを山へ返すと
すうっと雲が切れ、爪ですっと引っ掻いたような、甘い色の三日月が。

…まさに「弓」のようね。

どうして神様って、こんなに粋なのかしらwww

そうして宿に向かいました。

宿についてからも驚くことがありました。
それは部屋の名前が「桂」だったことです。


「山城国風土記逸文」に、こんな話があります。

月読尊が天照大神の勅を受けて豊葦原の中つ国に降り、保食神のもとにおいでになった。
その時一本の湯津桂の樹があった。
そこで月読神はその樹に依ってお立ちなされた。
その樹のあったところを、今も桂の里と名づけている。

桂の木は生命の木とされたのだそうです。
また、「月桂樹」という樹があることからも「月」と「桂」の関係が深いことが伺えます。

中国では、桂はつきにある伝説の巨樹。月のあの黒い模様は桂=桂は月をさすそうです。
桂の字は、中国ではキンモクセイやヒイラギを指します。
観光名所の桂林は、ヒイラギが茂る場所なのだとか。
また中国の民話で、桂の木によって命を吹き返す生き物や人間が増えたので、
閻魔大王が桂の木を月にうつした、というお話もあります。

日本の神話でも桂の樹は、「海幸彦・山幸彦」の話に登場します。
彦火火出見尊(ひこほほでのみこと)が海神の宮にたどりついたとき、
井戸のほとりの清浄な桂の木の下にいたのです。

神様は桂の木が好きなのかもしれません。

桂にまつわる地名のところが、月の名所というところもいくつもあります。


そんな月と深い関係を考えてしまう「桂」の部屋に通されて、
私は、ああ今回はやはり「月山」に招ばれてきた、出羽三山を参らねばならない。

深い感謝と、畏怖の念を覚えたのでした。

神話の中でもあまり語られない月読さんに、

そっと触れられたような、

そんな一日でした…


追伸:16日~17日は大雨のため、やはり月山は15日で閉山したことは、あとで知りました。











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最終更新日  September 19, 2007 02:57:05 PM
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