kawaiiWorld 50

今晩は渋谷陽一です
今日の1曲目はsystemでsave meでした。

あまり、人の死で泣くことはない
特に、著名人に関しては

ただ、この人の死に関して
その報道を聞いて過敏になった。

その競技にもさほど関心が無い
その人を見たことはあるどろうが全く記憶にない
だが、その事実を知り涙が出た

浅田真央の撓やかな身体を支えたのは彼女の母匡子さんだという
毎日の練習後のマッサージを母は欠かさずした。

日曜日の朝、私は腰に張りを感じていた。
前日にたった２Qバスケに参加しただけで
腰が重くなっていた。

日曜の夜、練習を終えて布団の上に寝転ぶ次男をみて
「マッサージしようか」と声をかけると
「うん」と返事が返ってきた

結局、彼の痛みを分かったのは、自分が練習に参加したからだった

膝の痛みや、足の裏の痛みや、喘息のしんどさ等本当は何も私は感じてやってなかった
自分がマッサージを受けたら気持ちいいだろうなぁと思ったから声をかけることができた
ただ、それだけだ、何の優しさでもない。

マッサージをする面倒も分かっている。
1分や2分では終われない
やるからには懸命にしないと
10分20分子どもの身体に付き合うだけなのに
それを面倒と感じる

彼女の母が亡くなったことを月曜日に知った
真央ちゃんのマッサージを小さい頃からずっとお母さんがしてたから
今の真央ちゃんがあるんだよ！と知ったのは昨日のことである。

自分の不甲斐なさに呆れるのと
どうして、もうちょっとでいいから、匡子さんを生かしてあげられないのか？
そんなに彼女が悪い事をしたのか？
世の中に居られないほどの事をしたのか

マッサージだけじゃない
食事も送迎も洗濯も掃除も、もっと言えば
あれだけ人々から好かれる人間「浅田真央」を育てあげたじゃないか

匡子さんは、多分金メダルなんてどうでもいいと思っているはず
娘が毎日見せてくれる「笑顔」に満足していたはず
娘が普段何気に「美味しい」とか「ありがと」と言ってくれる言葉に満足していたはず
娘の最大の笑顔が金メダルを取った時だと他人は思うかもしれないが
そうじゃない、落ち込んだり、悩んだりする姿をなるべく見たくないだけだ
それが解消される時が金メダルになるだけで

そのまだ途中なのに

それとも、もうこれ以上自分のことで娘を苦しめることはできないと感じたからなのか
私にはわからないが

匡子さんが教育ママだから真央ちゃんがスケートがうまくなったんじゃないと思う

一日中練習するのに、コンビニ弁当じゃ楽しくないでしょ
しんどい練習を頑張る楽しみに「お楽しみお弁当をつくってあげよ」
そんなノリだったはずだ。そして
「デザートのイチゴおいしかったよ」と真央ちゃんが言った

周りは、「あのお母さんは寝る間もおしんで真央ちゃんのために手作り弁当作って大変ね」と
言ったかは知らないが

ただ、お母さんがこんなに頑張っているんだから、あんたも頑張りなさいよでは
あそこまで育たないはずだ
笑顔が綺麗な子は、綺麗に育てられているから

私はちっとも親らしいことをしてないんだなぁ
なのに、どうして神様は匡子さんの命を奪うのだろう
わからない


昨日の夜、風呂に入る次男のお尻をみて妻が
「ほら、こんなにいいお尻の形になって」と言った

ちょっと前まではペラペラだったお尻が
「えっー」ヒップアップしている

マッサージしても感じなかった自分が情けない
今までも、何度も裸になったところをみたはずだが
そんな身体の変化も感じられない程、私は子どものことを見ていなかったんだ

ごめんな