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貧乏旅人 アジアの星一番が行く 世界への旅

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2018.11.15
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カテゴリ:作家
あらすじ
山川純一は、東北の寒村で生まれ、育ち、中学卒業と同時に東京へ。
苦労しながらも、29歳で、念願の社長になる。26歳で結婚した糟糠の妻は
純一が67歳の時に、医者の誤診から、あっけなく天国に旅立った。
長女、長男はいるが、長女は結婚せず、長男は結婚したものの、子供は
作らないと言う。子供との会話も少なく、純一の財産を貰いたい彼らに
嫌気がさし、チェンマイに旅立つ。
そこで、タイ人女性、フォンと出会い、純一の生活は一変する。フォンとは
愛人の関係になり、フォンの家族との交流も始まり、家族同様の間柄に
なった。さらには、車も買い与え、家も買い、同居生活が始まった。
ゴルフも一緒に行い楽しい生活の中、子供が出来たと告げられる。



=================================

6月に入っていた。もう出産までに、期間が少なくなってきた。若しかしたら、
予定日より、早く生まれるかも知れない。お金の事は、後回しとして、
婚姻届けの手続きを優先することにした。

VISAの申請や更新を頼んでいる旅行社のオーナーは日本人と結婚して
そして離婚の経験がある。一度、申請に関して聞いたが、ネットに詳しく
載っているから、それを読んだらいいと、アドバイスされた。
それで、ネットを詳しく調べて、一応、必要と思われる資料は準備した。

しかしながら、純一は、自分で申請する自信がない。タイ語で書かねば
ならない資料もあるのではないか? 申請窓口で、色々とタイ語で説明
されたり、質問されても、答えられない。それで、旅行社へ出かけて、
お金は必要なだけ支払うので、申請書のチェックや、窓口への同行を
頼んでみた。

彼女は、快く、その申請補助を引き受けてくれた。
それから、1カ月ほどかけて、全ての申請は完了した。やはり、書類の
問題はあり、純一だけでは、相当、難しかったと思われる。
旅行社に頼んで良かったと、純一は、胸を撫でおろしているのであった。
お金は、それなりに支払ったが、大した金額ではない。ビザ申請の合計と
さほど大きな違いはなかった。

全ての申請が完了し、受理された頃、もう7月に入り、出産月となっていた。
純一としては、準備完了でいつ生まれても、問題はない。
フォンは、入籍が完了し、大喜びであった。大きなお腹を突き出して、
喜びを露わにしている。生まれて来る子供の為にも、正式な妻になって
いたかったのであろうと純一は推測した。

そして、7月15日、丸々とした、女児が誕生した。
連絡があり、早速、プロイを連れて病院へ急いだ。赤ちゃんは、既に保育器に
入って眠っている。
「可愛いなー。」、率直に、純一は思った。普通ならば、孫よりも、年齢の
離れた実子である。長女の栄美が結婚して子供がいれば、成人式に届きそうな
孫がいてもおかしくないのである。

71歳にして子供を持つとは思ってもいなかったが、産まれて見て、不思議な
感じがする。自分の子供であると言う、実感が持てないで眺めていた。
「小さいね、そして、可愛い」、プロイが言った。彼女の妹である。父親は
異なるが、まさしく妹なのだ。顔の輪郭は、自分に似ていないと思った。
しかし、一般のタイ人より、色白であり、全く日本人の子供と同じである。
「色が白いよね?」
「うん、色が白い。」
美しい顔立ちであるが、若干、浅黒いプロイが羨ましそうに答えた。

中学校1年でお姉さんになったプロイは、どんな心境であろうか? と、
純一は、プロイの立場で考えて見た。母親を取られたと嫉妬するだろうか?
それとも、姉として、可愛がってくれるだろうか? などと心配する。
純一は、これまで以上に、プロイに話しかけ、実子と同様、分け隔てなく、
可愛がってあげようと、考えた。

「ありがとう、良く、無事産んでくれた。」
純一は、フォンに、優しく声をかけた。疲れた表情ながら、大仕事を終えた
満足感が、フォンの笑顔から読み取れる。

純一は、心よりフォンに感謝した。頼りなげな赤ちゃんは、本当に可愛い。
40年以上前に、同じような気持ちを味わった。娘の誕生、息子の誕生である。
生まれた時から、小学校低学年の頃は、素直であるし、可愛いと言う以外なく
まさに、人生で最も幸せを味わった時期である。

小さい頃は、健康で、元気に大きくなって欲しいと願うだけであったが、
学校にはいれば、成績はどうか? かけっこは速いか? 運動神経は
良い方か? などなど、親の欲が出て来た。

だが、その頃も可愛いと言う以外になく、まさか成人して、何でも反対して、
お金まで要求する娘になるとは考えてもいなかった。
「この娘も、大きくなったら、栄美のように、口煩くなるのだろうか?」
すやすやと寝ている、可愛い寝顔を見ながら、純一は思った。

中学生になったばかりのプロイと車で家路に向かう。
「お姉さんになった気持ちは、どうだい?」
「う~ん、分かんない。でも、小っちゃいね?」
「そうだな、皆んな、あんなに小っちゃかったのだよ。」
プロイは、優秀である、成績は、常にトップクラスを維持していた。勉強も
好きで、いつも机に向かっているようである

================================

71歳で、子供が産まれた心境は如何なのでしょう?

アジアの星一番には、経験もなく、想像で執筆していますが、実情と
合っているでしょうか?

どうなのでしょうねー?

きっと、この小説の如く、嬉しいでしょうねー!





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Last updated  2018.11.15 08:13:30
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