2527057 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

貧乏旅人 アジアの星一番が行く 世界への旅

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile


アジアの星一番Ver4

Calendar

Rakuten Card

Favorite Blog

散歩の後GG…机の引き… New! ひでわくさんさん

紅梅が咲きました … New! tougei1013さん

アンブロシウス・ベ… New! ほしのきらり。さん

surfersparadise☆2 ☆rokogirl☆さん
~徒然なるままに@サ… snowshoe-hareさん

Comments

DAI@ Re[2]:宿の部屋代 ケチのオーナー鬼婆と交渉  ~(02/21) New! アジアの星一番Ver4さんへ ご回答ありがと…
ちはる@ Re:宿の部屋代 ケチのオーナー鬼婆と交渉  ~(02/21) New! マンスリーは8500バーツでしたね。訂正し…
ちはる@ Re:宿の部屋代 ケチのオーナー鬼婆と交渉  ~(02/21) New! こんばんは。私もロングステイを考えてま…

Freepage List

Headline News

2020.01.14
XML
カテゴリ:作家
あらすじ
悠介は、長野県安曇野の隣、池田町に産まれ、すくすくと育った。長野高校に進学し、2年の春、写真部の新入生歓迎撮影会に参加した。2か月後頃、突然、小平由樹枝と付き合っているか? と怖い先輩に言われる。その噂の理由は、由樹枝が言い寄る男達を避ける為の口実であったのである。翌年冬、その由樹枝から手編み手袋を貰う。手紙のやり取りの後、2人の仲は、デートするまで進展する。春、手を握り、さらにキスするまでの仲の恋人となる。3年の夏休み、北海道無銭旅行に出る。



写真はyahooより借用
===================================

悠介は、買って来たパンと牛乳で夕食を済ませた。そして、ベンチを二つ合わせて、ベッドらしきものを作り、そこに寝袋を敷いた。仲々、寝やすいベッドが出来上がった。そこで、地図とガイドブックを見ていたら、バスが到着し、運転手さんが話しかけて来た。
「ここに泊まるのかい?」
「はい。」
「大丈夫かなー?」
「すいません、ここに泊まったら、不味いですか?」
「いや、夜は、誰も来ないからいいのだけどね。熊でも来たら困るだろう?」
「熊が出ますか?」
「昔、出たって話もある。」
悠介は怖くなったが、今更、別の場所に移動も出来ない。大丈夫だろう、と気楽に考えた。
「あそこの乞食に荷物を取られないように、注意しな。」
との一言を残し、運転手さんは、まだ仕事があるらしく、バスに戻って行った。見ていると、運転して出発した。折り返し運転のようだ。

電気はベンチの上にあるので、地図もガイドブックも読める。札幌は時計台と北海道大学に行く事にした。それから、無銭旅行の一つの目的である、天売島まで何キロ位あるのか、ざっと調べて見た。明日は、札幌を見学して、留萌近辺に泊まり。翌日、天売島へ渡る苫前町まで行って、そのまま、天売島まで行く。天売島に泊まるか、そのまま日帰りするかは、行って見て決めよう、そんな工程で行けそうである。

午後7時半であるが、悠介は寝袋の中に入って、ウトウトとした。バスは時々、到着するようで、ベンチの横を歩く人が、「何だ? 死んでいるのか?」、などと話しながら、通り過ぎて行ったのを悠介は覚えている。

午後9時をだいぶ廻った。眠くはないが、寝袋の中で寝たり目覚めたりしていたら、声を掛けられた。先ほどの運転手さんである。もう最終便なので、ここの電気は消すけど、良いか? と聞かれた。勿論、問題ないので、はい、と答えた。運転手さんは、事務所へ戻って行ったが、ほどなく帰って来た。
「ここに寝るのは寝にくいだろう? 俺の家に泊まるか?」
「え? それは、悪いです。」
「いいよ、いいよ、ここは、寂しい。寝袋仕舞って。そしたら行こう。」


運転手さんは親切だった。どうしたのか知らないが、奥さんにも連絡していたようで、家に着いたら、すぐに風呂に入れと、言われる。昨日も一昨日も風呂に入ってないので、有難かった。夜も遅いので、それからすぐに布団に入った。
ほかほかして気持ちのいい布団だった。寝袋でも問題はないが、比べると、やっぱり布団の方が気持ちいい。小さな子供がいるようで、泣き声が聞こえたが、全く気にすることなく、眠りについた。

翌朝、起きて支度をしていたら、朝食の準備が出来たと声をかけてくれた。暖かいご飯に味噌汁、卵や海苔、漬物、いつも冷たいパンと牛乳ばかりなので、とっても美味しく感じられ、胸がジーンとしてしまった。見ず知らずの自分をこんなに親切にしてくれて、感謝の言葉もない。

そして、丁寧にお礼を言って、出発しようとしたら、札幌のバスに乗れるバス回数券を一冊くれた。札幌市内なら、どこでも乗れると言う事である。どこまで親切なのであろうか。そして時計台へ、どのように行くか、何番バスに乗れば良いか、なども親切に教えてくれた。さらには、大きな、おにぎりを2個、包んでくれたのである。

感謝しきれない気持ちで、バス停へ歩く。

バスに乗って、札幌の中心街へ向かった。時計台を見ようとしたのである。真ん中に、花壇などがある大きな道路に出た。どうもこの辺りが有名なすすき野らしい。ここはどこですか? と聞いたら、大通公園だと教えて貰った。大きな大通公園を歩いて行くと、脇道に時計台があった。

この時計台は、明治14年に設置され、以降、鐘の音を鳴らし続けてきたらしい。詩情豊かな鐘の音のようらしいが、悠介は、残念ながら、鳴る時間に合わなくて、その音を聞くことが出来なかった。設計は、クラーク博士が、自ら筆を取り、書いたとの事である。

===================================






Last updated  2020.01.14 07:15:54
コメント(2) | コメントを書く



Copyright (c) 1997-2020 Rakuten, Inc. All Rights Reserved.