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貧乏旅人 アジアの星一番が行く 世界への旅

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2020.02.24
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カテゴリ:作家
あらすじ
悠介は、長野県安曇野の隣、池田町に産まれ、すくすくと育った。長野高校に進学し、2年の春、写真部の新入生歓迎撮影会に参加した。2か月後頃、突然、小平由樹枝と付き合っているか? と怖い先輩に言われる。その噂の理由は、由樹枝が言い寄る男達を避ける為の口実であったのである。翌年冬、その由樹枝から手編み手袋を貰う。手紙のやり取りの後、2人の仲は、デートするまで進展する。春、手を握り、さらにキスするまでの仲の恋人となる。3年の夏休み、北海道無銭旅行に出る。



写真はyahooより借用
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もう少し、お金を出せば、風呂付のアパートもあると言う。バイトすれば、親の仕送りがなくてもやって行けると聞き、悠介は安心した。贅沢かもしれないが、出来れば、風呂付の部屋を借りたかった。悠介は親から、「学費に生活費は、準備しているから、入学出来るよう、頑張って勉強しろ」、と言われて来た。従って、お金の面での心配は要らない。風呂付の分のアパート費の増額支出をバイトで稼げば良いと思った。

このおじさんからは、有益な情報を沢山貰った。志望校を卒業している人だから、現実的な話が多かった。おじさんと見えたが、実際は、もっと若く、お兄さんと言って良いかも知れない。アパートは、何軒か知っているので、紹介すると言ってくれた。悠介は、手紙のやり取りをせねばならないので、住所を交換した。この車の中での会話で、大学生活が、身近に感じられて来た。

昼食は、然別湖畔のレストランに入った。そして鹿丼を注文してくれた。悠介は、鹿丼など、当然初めて食べた。鹿肉は全く臭みがなくて柔らかいし、そして、甘く味付けがされていて、とても美味しいと感じられた。ちらっと裕子の顔が浮かび、おにぎりを食べないで、申し訳ないなー、と思った。

昼食を食べて、然別湖へ向かう途中、ヒッチハイクの3人の女性を乗せた。彼女たちも、東京から来た女子大生と言う。おじさん? お兄さんは、女子大生を乗せてから、悠介には興味を失ったように、彼女たちと話している。元々、男でなく、女性を乗せたかったのだろうなー、と悠介は思い、黙って外の景色を見ながら会話を聞いていた。

女子大生の一人が助手席に、残りの二人が後部座席で、悠介は、窓際に座っている。真ん中に座っている女子大生は、ブラジャーをしていないようで、腕をあげたりすると、短い半袖の脇からオッパイが見えた。昨夜から、急に大人になったような気分で、小さいオッパイを、チラチラと見た。

車の会話の中で、今夜は、帯広市内で、食事をご馳走する事になったようだ。付録のように、お兄さんから、悠介も夕食どうか? と聞かれた。しかし、裕子より、早く帰って来るようにと言われていたので、その旨、話し、丁寧にお断りした。隣のオッパイを見せる女性が、「残念ねー」、と言ったのが印象に残っている。

然別湖に着いた。糠平湖は人口のダム湖であるが、然別湖は、自然の湖である。悠介には、然別湖の方が、綺麗だなー、と思った。みんなで、記念写真を撮ったり、湖の辺を散歩したり、割合楽しい時間を過ごした。大体、お兄さんが、彼女たちに、説明したり聞いたりしている。悠介は付いていけば良いだけなので、とっても気楽だった。

帯広へ帰る道中も、お兄さんと女子大生たちの会話は盛り上がっていた。お兄さんは、話し上手、聞き上手である。会話が途絶えることがなく、話題も豊富である。悠介は、こんなに話せないなー、と、自分の経験、知識不足を、痛感した。お兄さんの年頃になったら、こんな風に、話せるのだろうか? と思った。

裕子の家には、約束通り、5時前に着いた。お兄さんには、丁寧にお礼を言った。それから、M大学付近のアパートの情報に関して、手紙で連絡を取り合う事もお願いした。とても、いい1日を過ごしたと、感謝した。

「どうだった? 然別湖は?」、と裕子が聞いて来た。
「はい、乗せて貰った人が親切で、楽しかったです。」とありのまま話した。
昼食もご馳走になり、おにぎりは持って帰った、と話したら、裕子は、急に険しい顔になった。悠介は、慌てて、「夕食におにぎりを食べます。」と言った。そして、「せっかく作って貰って食べずに持って帰ってすみません。とても捨てられないので、持ち帰り食べようと思っていた。」、と、言い訳をした。いや、言い訳と言うより、心のまま、話したのであった。おにぎりを作って貰った感謝の気持ちは、多いにあるのである。

裕子にもそれが、分かったようで、「じゃー、夕食は、味噌汁と野菜サラダだけ作るわね、材料は色々と買って来たけど。」、と機嫌を直した。それから、風呂に入るように言われた。自分は、もう入ったから、風呂が終わったら、浴衣に着替えて、2階に来なさい、と言われた。悠介が、朝、出発する時に見せた、色気のある眼差しである。悠介は、若しかしたら、誘われるのかも知れないと、少しの心配と、少しの期待、そして不安を感じた。

それは、由樹枝への気持ちである。昨夜は、あっと言う間の出来事であり、由樹枝にすまないと思う余裕がなかった。今日も、昨夜のような事になったら、由樹枝に言い訳が立たない。

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Last updated  2020.02.24 09:31:11
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