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貧乏旅人 アジアの星一番が行く 世界への旅

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2020.06.01
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カテゴリ:作家
あらすじ
悠介は、長野県安曇野の隣、池田町に産まれ、長野高校に進学した。2年の春、写真部の新入生歓迎撮影会で、小平由樹枝に会う。翌年、高値の花と思っていた由樹枝と付き合う事になった。デートするまで進展し、手を握り、さらにキスするまでの仲の恋人となる。3年の夏休み、北海道無銭旅行を遂行後、由樹枝と受験勉強する。大学の推薦が決まった後、上高地へ出かけ二人は結ばれる。



写真はyahooより借用
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11月が過ぎ、12月も、第2週に入った。山本さんから紹介されていた、M大学の橋本さんとは、手紙で連絡を取っていた。クリスマス前に、東京へ行き、アパートの部屋や、学校を案内して貰う事になっている。

その日がやって来た。一人で東京へ行くのは初めてである。緊張するが、充分に下調べはしてある。14時にアパートへ行く事になっている。アパートは神田川のすぐ近くにあると言う事である。東京駅まで行き、そこから、お茶の水へ行った。住所とアパート名だけを頼りに、駅から歩く。あちこち聞きながら、行きつ戻りつして、ようやくアパートへ着いた。神田川の辺と聞いていたが、1本奥へ入った道路の奥にあった。

14時より早く着いた。管理人に話を伝えると、「聞いていたよ」、と橋本さんの部屋まで連れて行ってくれた。階段を上った、2階に橋本の部屋があった。
「おー、寺本くんか? 俺が、橋本だ、よろしく。」
「寺本です。お世話になります。」
「さぁ、入ってくれ。」
6畳のワンルームだった。机が一つあるだけで、何もない。布団が部屋の隅に畳んであった。机の前が窓であり。その向こうに前の家の屋根が見える。そして、屋根と屋根の間から、神田川が見えた。南西向きのようである。

「一通り、何でも揃っているぞ。全部置いて行くから、何も持って来る必要はない。山本先輩の紹介だからな。聞きたいことは何でも聞いてくれ。」
「ありがとうございます。」
「一応、部屋を説明しておくよ。」
橋本から、狭い部屋であるが、説明してくれた。机がある。そしてテレビもある。ラジカセも置いてあった。キッチンには、鍋やフライパン、お皿やどんぶり、さらには、橋やスプーンやフォーク、細かいものも何でもあった。小さいが冷蔵庫もある。贅沢な部屋である。風呂も狭いがある。橋本の説明では、この辺りで、風呂のある物件は少ないそうである。その分、割高であるが、銭湯へ行くお金も不要だし、面倒でないと言われた。

押し入れもあって、洋服を掛ける所もある。悠介には十分すぎる部屋であった。その後、橋本が、部屋の近くを案内してくれた。買い物の店とか、外食の食堂とか、それほど歩かない範囲に、何でもある。学生が多くいる地域なので、安いお店が多いと言う。

そして、さらに学校まで案内してくれた。アパートから、10数分の距離である。大学の構内は、北海道大学しか知らないが、M大学も広い。ここで、勉強をするのか、と思うと悠介には感慨深いものがあった。運動場や体育館、図書館に教室など、丁寧に親切に橋本は説明してくれた。短時間で、ほぼ大学の概要を掴めた感じである。実際に見ると、実感が湧いてくる。今まで想像だけであったが、これからは、具体的に想像が可能である。

一旦、部屋に戻り、それから、近くの食堂に出かけた。
「橋本さん、今日は、二人ですか? 珍しいわね?」
若いお姉さんが、親しく橋本に声を掛けて来た。食堂の店員さんである。この挨拶を聞くと、橋本は、いつも一人で来ているようである。
「来年から、俺の後、部屋に住む、寺本君だ。懇意にしてくれ。」
「ええー、そうなのですか? 可愛いわねー。」
「まだ、高校3年だからな。誘惑したらダメだぞ。歳が違う。」
「何言ってんの? 誘惑? しちゃうかなー? 良い男じゃーないの。」

冗談を言ってから、お姉さんは、何にしますか? と橋本に聞いた。
「ビール飲めるか?」
「1回だけ、飲んだことあります。」
「よし、ビール飲もう。大学に入ったら、飲む機会が多いからな。」
つまみは、適当に頼んでくれた。そしてビールは2本頼んだ。
「明日は、バイト先を紹介するよ。バイトするだろう?」
「はい、仕送りだけで足りるかどうか分からないですが。」
「遊ぶ金まで、親に出して貰ったらいかんよ。部活に入らなければ時間はある。土日だけ働いても、良い金になるぞ。」
「そうですか? どんな仕事ですか?」

橋本の話しに寄れば、力仕事の労働者だそうである。外構工事と言って、塀などを作るらしい。始めは、言われたことをすればいいが、1年もすれば、1人前になって、簡単な仕事ならば、任せてくれるとの事。冬休みや夏休みで、毎日働けるときは、人を使って仕事をしていると橋本は説明した。そんな仕事をした事がないので、悠介には自信がなかった。北海道での丸太くず運びは大変だった。あのような仕事ならば、お金を貰っても嫌だなー、と思う。その旨、橋本に話すと、力仕事と言っても、大した事ではないと言う。

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Last updated  2020.06.01 10:02:23
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