5013454 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

貧乏旅人 アジアの星一番が行く 世界への旅

貧乏旅人 アジアの星一番が行く 世界への旅

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

アジアの星一番Ver4

アジアの星一番Ver4

Calendar

Rakuten Card

Favorite Blog

tsumegusa ツメクサ New! tougei1013さん

間違って手にした「… New! ひでわくさんさん

亀戸天神社 Kameido… New! ほしのきらり。さん

surfersparadise☆2 ☆rokogirl☆さん
~徒然なるままに@サ… snowshoe-hareさん

Comments

ヨーコ@ Res 1日500円のネット通信量、大変ですね…
吉田幸枝@ お久しぶりです ず−と続けてブログ読ませていただいてま…
アジアの星一番Ver4@ Re[1]:1日目 ピースボート横浜出港 ~(04/15) DAIさんへ 問題はアルコール代と、WiFi代…
アジアの星一番Ver4@ Re[1]:1日目 ピースボート横浜出港 ~(04/15) こむさんさんへ 乗船の時、全く荷物は調…
DAI@ Re:1日目 ピースボート横浜出港 ~(04/15) こんにちは。 いよいよ世界一周の船旅が始…

Freepage List

Headline News

2020.07.03
XML
カテゴリ:作家
あらすじ
悠介は、長野県安曇野の隣、池田町に産まれ、長野高校に進学した。2年の春、写真部の新入生歓迎撮影会で、小平由樹枝に会う。その後、恋人関係になる。3年の夏休み、北海道無銭旅行を遂行。大学の推薦が決まった後、上高地へ出かけ二人は結ばれる。実力試しに受験したW大学に合格するも、M大学に進学する。



写真はyahooより借用
===================================

「何にする?」
「う~ん、どうしようかなー?」
由樹枝は、美しいか顔をしかめるようにしてメニューを見ている。
「トンカツ定食にする。」
「トンカツかー、美味しそうだねー。俺はどうするかな? 別のを頼んで半分ずつ食べる?」
「うん、良いね。じゃー、八宝菜頼んでよ。」
「オーケー、八宝菜にしよう。」

お姉さんが、ビールを運んできた。
「あら、綺麗な方ねー! 妹さん?」
「いえ、違います。」
「え? じゃー、恋人?」
「はい、恋人です。長野から見学に来ました。」
「そうなの、隅に置けないわねー、こんなにきれいで可愛い恋人がいるなんて。」
由樹枝は、にこにこしながら、その会話を聞いていた。他人に恋人と紹介する悠介に喜びを感じているようである。長野では、同級生や他の人の視線を気にしていた。しかし、ここ東京では、全く気にする事はない。幸せである。

「よろしく、お願いします。」由樹枝が言った。
「こちらこそ。じゃー、誘惑出来ないわね。恋人がいるんですもの。」
「はい、監視役も、よろしくお願いします。」
「良いわよ。頼まれたからね。はい、ビール、今日は特別にお酌させて。」
お姉さんが、悠介と、由樹枝のコップにビールと注いでくれた。
「ありがとう。乾杯って言いたけど、何に乾杯かな?」
「大学入学祝いと、引っ越し祝いね。 兎に角、おめでとう!」
「ありがとう! 乾杯!」

夕食は和やかだった。由樹枝は、アパートの部屋も見て、大学も見て、さらには、外からであるが、バイトする会社のオフィスも見た。取り合えず、悠介が活動する場所は、確認できたのである。
「明後日から、又、勉強しないと・・・。」
「そうだな。頑張ってくれ。俺は、暫くは慣れるよう頑張るよ。バドミントンしたくない?」
「もうずっと、半年以上かなー? やってないよ。身体が鈍ったかな?」
「まぁ、適度に歩いた方が良いね。」
「学校の往復だけしか歩いてない。」
「それだけでも、違うんじゃーないの?」
「そうか、今は、我慢、仕方ないね。受験勉強最優先だから。」

「しかし、明後日から会えないと思うと、寂しいなー。」
「それは、勿論、私も同じよ。勉強も教えて貰えないし。」
「1ヶ月に1回は、必ず、会いに行くよ。バイトして金貯めて。」
「私も来たいけど、勉強もあるし、泊まりは難しいかな?」
「気にする事はない。俺が行くからさ。」
寂しい気持ちを抑えて、お互いに励まし合う。恋人になってから、長い期間離れるのは、初めてである。なので、不安もある。悠介は、遠距離になって関係が離れるほど、そんな簡単な愛情ではないと思っている。しかし、由樹枝は、新しい環境に身を置いた悠介に、色んな誘惑がありはしないか心配している。女性だけではない。遊びでもそうだ。どんな遊びがあるか由樹枝は知らないが、東京は遊ぶところが多くて、楽しい事が沢山あると聞いている。そんな事に溺れて由樹枝の事を忘れてしまうのではないか、とそれが心配なのである。

「手紙を書くわ。電話は高いから、手紙で話をしましょう? そして、たまには、声も聴かせてね。」
「うん、そうしよう。俺も、手紙書くよ。」
ビールを飲んで、ご飯も食べた。お姉さんに挨拶して、アパートに帰った。
「よーし、風呂に入ろう。実は、初めて入るんだ。前に泊めて貰った時は、入らなかったから。小さいから二人では無理だな。」
「先に入って。準備して、テレビでも見ているから。」
悠介は、今夜の期待に胸を膨らませている。二人だけで泊まるのは、上高地以来である。これから、離れ離れになる。何回でも、出来るだけ愛し合いたい、と思うのであった。

風呂から上がると、布団が敷いてあった。由樹枝は既にパジャマに着替えている。ピンク色の可愛いパジャマである。悠介は軽く抱いて、口づけをして、風呂に入って来な、と由樹枝を送り出した。ビールを飲んだが、酔いは醒めているようだ。もう少し飲みたい気分であるが、ビールの買い置きはないし、癖になるとよろしくないと、我慢する事にした。

===========================================





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2020.07.03 10:20:02
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.