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貧乏旅人 アジアの星一番が行く 世界への旅

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2020.08.05
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カテゴリ:作家
あらすじ
悠介は、長野県安曇野の隣、池田町に産まれ、長野高校に進学した。2年の春、写真部の新入生歓迎撮影会で、小平由樹枝に会う。その後、恋人関係になる。3年の夏休み、北海道無銭旅行を遂行。大学の推薦が決まった後、上高地へ出かけ二人は結ばれる。実力試しに受験したW大学に合格するも、M大学に進学する。



写真はネットより借用
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翌朝、新品のニッカポッカを穿き、新品の長袖シャツを着て、それにジャンパーを羽織った。靴下も新品である。地下足袋は悠介にとって初めてであり、新鮮な気持ちになった。歩いて見ると、靴と違って、地面が直に足裏に触るようである。これが、作業員と言うものか、と悠介は晴れがましい気分になっていた。

始業式までの1週間が過ぎた。作業は、初日同様、荷物運びが悠介の仕事である。長友と吉武、3人での作業は同じであった。捨てコンから型枠作り、配筋、さらにはコンクリ流し、ブロック積み、一通りの作業を見た。作業の流れは分かったが、自分で施工するには、相当、時間が必要であると思った。当面は、材料運びと準備作業であろう。6日間、作業を続け、休みがなかったので、作業着を洗う暇がなかった。悠介は、もう一式、買わねばならないと思った。

バイトの4日目、由樹枝から手紙を貰った。東京では世話になった。帰りの汽車では寂しくて涙が出た。あれから、受験勉強に取り組んでいる。悠介には無理をせず、バイトに頑張って欲しい。いつから授業が始まるか? などの内容が書かれていた。最後に、誰よりも悠介を愛しています、と結ばれていた。悠介は、バイトの疲れで、手紙を書いていなかった。慌てて、1枚の便せんに、返事を書いた。始業式の前までの6日間バイトしている。慣れないので、大した仕事ではないが、結構、疲れているようだ。受験勉強、頑張ってくれ。愛しているよ、あの夜は忘れられない、とか、そんな事を書いた。

一人暮らしは初めてであるが、この世の中に、愛してくれる人がいると思うと、張り合いがある。食事も、朝はパンに牛乳、果物、昼は、今まではバイトしていたので、皆と一緒に弁当を買って食べた。学校が始まる明日からは、学食がある。夜は、満腹食堂で概ね定食を食べる。これで、不自由はなかった。面倒だなと、思うのは洗濯くらいである。面倒と言っても、橋本先輩から譲り受けた洗濯機がある、放り込んで、スイッチを入れれば、あとは、干すだけなのだ。大した手間ではない。作業着も洗って干した。

始業式の日が来た。沢山の新入生が、大講堂に集まった。知ってる人は誰もいない。凄い人だなー、と辺りを見回す。女子大生も多い。綺麗な人もいるようだが、由樹枝より美しい人はいなかった。特に友人が欲しいとは思っていないので、必要な作業を行って、すぐにアパートへ帰った。

学校にもすぐに慣れた。きちんと講義を聞いていれば、そう難しくもない事も分かった。学校とバイトの1週間、それを繰り返している。両方とも面白いが、バイトの方が、より面白い。毎日、毎日、状況が変わる。小柳社長は、悠介に、ブロック工事を覚えさせたいようである。小さな工事が多い。数日で完了するので、毎週、現場は変わっているようなものである。色んな所に行けて、それも楽しい。土曜の講義は、取らないようにして、土曜、日曜と、バイトに精を出している。

新入生への勧誘は、色んなクラブや同好会からあった。しかし、悠介は、全て断った。由樹枝と行ったバドミントンには興味がないではないが、やはり断った。平日は、学校から帰ると復習に予習をした。受験勉強は経験していないが、高校時代から、普段の勉強は欠かさなかった。なので、勉強する事に関しては、何ら、苦にならない。由樹枝に手紙も書かねばならないし、暇を持て余すこともない。

新入生歓迎会とか、銘打って、飲み会やらパーティもあった。隣の席に座っている盛岡から来た高橋とは、話し友達になった。素朴な良い奴で、悠介とは馬が合う。授業にも真面目に出席している。土曜日はバイトで出席しないと言ったら、いつでもノートは取っているので、必要なら言ってくれればいつでも貸すと、優しい親切な男である。その高橋から、飲みに行こうと一度、誘われた。平日は暇もあるし、断るのも悪いと思い誘いに乗った。

悠介は、アパートの近くの、満腹食堂しか知らない。しかし、高橋は、先輩に連れて行って貰った事があるし、歓迎会に参加したり、2次会とかにも参加しているらしく、新宿を知っている。とある一杯飲み屋に連れて行ってくれた。新宿はお互いに乗換駅になるので、便利だったのである。彼は、あちこちの飲み会に行っているとの事で、悠介の知らない事を沢山知っていた。

高橋は、東北訛りがある。それが気になって友達との交流に消極的になっていると語った。それに負けては行けないので、、無理して色々と参加しているとも言う。都会育ちの同級生とは話しにくい。悠介のような地方から出て来た人の方が話がしやすいと言うのである。悠介には、そのような気後れは都会人に対しても全くなかった。東北に比べて、訛りが少ないからであろうか?

高橋は、盛岡の春について熱心に語った。北上川が流れ、その岸辺には綺麗な花が咲くと言う。それを聞いて、悠介も、千曲川河川公園を思い出した。由樹枝と初めて会った場所であったからである。

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パーイへ行き、ミニ小説なんぞも書いたりしていたので、
久しぶりの寺本悠介となりました。

悠介は、大学生になりましたねー! 

由樹枝も、高校3年生になりました。


今朝は、涼しかったですねー! 連日、続く雨のせいでしょうが、昨夜から
エアコンどころか、扇風機もかけず、でも、涼しく過ごせました。

この位、涼しい日々が続けば、快適な毎日を過ごせるでしょう。

日本は、とても、暑いようですが・・・。





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Last updated  2020.08.05 11:31:08
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