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2020.12.31
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カテゴリ:作家


あらすじ
悠介は、長野県安曇野の隣、池田町に産まれ、長野高校に進学した。2年の春、写真部の新入生歓迎撮影会で、小平由樹枝に会う。その後、恋人関係になる。3年の夏休み、北海道無銭旅行を遂行。大学の推薦が決まった後、上高地へ出かけ二人は結ばれる。実力試しに受験したW大学に合格するも、M大学に進学する。そして1年が過ぎた。春休み、希望大学に合格した由樹枝が東京にやって来た。短いが二人の同棲生活である。



写真はネットより借用


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矢代美恵子はそう言うと、悠介に握手を求めて来た。女性から握手をして来るのは珍しい。悠介は、少しおどおどしながら手を差し伸べた。由樹枝以外の手を握るのは始めてかも知れない。
「今日は、無礼講だ、がんがん飲もうぜ。」
北村はそう言うと、悠介の為にウィスキーの水割りを持って来た。自分のグラスと矢代美恵子のグラスも持って来た。
「乾杯!」
「乾杯!」
悠介は飲み過ぎに注意しないといけないな、と思いつつ、美味しいのでグイっと飲んだ。
「あら、強いのねー。逞しいわ。」
美枝子が頼もしそうに悠介を見る。悠介もそう言われて悪い気はしなかった。美恵子は由樹枝と違った美しさがあった。由樹枝の方がずっと美しいと悠介は思うが、美恵子には、何故か人を惹き付ける何ものかがあった。大人の魅力のような妖艶さである。

悠介は飲まされて酔っ払って来た。新入生歓迎と言う目的にしては、新入生と一言も話してないな、と思いつつ、矢代美恵子との会話が楽しく、酔い過ぎては行けないと言う感覚も忘れてしまっている。北村も時々来ては、悠介に酒を薦めて、又、別のグループへと去って行く。

2時間半余りの新入生歓迎コンパも終わりの時間が迫っているようである。司会者がその旨告げている。悠介は飲み過ぎて気が大きくなっていた。もっと飲みたい気分なのだ。これが、悠介の一番いけない所である。意識不明になった事が数回あるが、今夜もそうなりそうな気配がしている。本人は気分が良くて、何ら気にしていない。北村がやって来た。
「寺本よ、2次会に行こう! 矢代さんも一緒だ。」
気分が高揚している悠介は、後先も考えず、「行きましょう!」と返事した。

2次会は、そんなに遠くない新宿の居酒屋へ行った。北村と矢代美恵子、さらには、悠介の知らない男女が数人一緒だった。それから、悠介は、何杯かウィスキーを飲んだまでは覚えているが、その後は全く記憶を失ってしまった。

気が付いたのは、自分の部屋であった。頭が痛かった。寝返りを打ったら、柔らかい肌が手に触れた。いつのまに由樹枝が来たのかと思い、抱きしめた。由樹枝もそれに答えて、腕に力を入れたようだ。頭は重いが由樹枝ともっと肌を合わせたくて横向きになった。しかし、何かが違う。由樹枝とは感覚が異なるのである。おかしい? と思い、半身を起こすと、そこには、矢代美恵子が寝ているではないか?

「えーーー、どうしたんだ?」
悠介は頭が混乱した。どうして、自分の部屋に矢代美恵子がいるのだ? しかも彼女は全裸である。悠介自身も全裸だ。夢か? と思った。しかし夢ではない。悠介は頭を掻きむしった。
「どうしたの?」美恵子が起きたようだ。
「どうなってんだ? どうして貴女がここに寝ているんだ?」
「何言ってんの? 貴方が無理やり泊まるように迫ったんじゃないの?」
「いや、俺は、知らない。何にも知らない。」
「あなた、責任回避するつもり? 昨夜、何て言ったの? そして私に何をしたの? 愛しているって何度もいったわ!}
「し、しらない、俺は、何にも知らない。」

悠介は、慌ててパンツを穿き、パジャマも着た。そしてそこに座り、夕べ何があったのか、思い出している。新入生歓迎コンパに参加した。ウィスキーを飲んだ記憶がある。その後、誘われて2次会に行った。そこまでは覚えているが、その後の記憶がない。全く記憶が飛んでいる。とんでもない事をしでかしたのかも知れない。悠介は焦った。全裸の矢代美恵子は布団を被って天井を見ている。悠介の顔を見て、矢代美恵子が言った。
「あなた、責任を取ってくれるのでしょうね? 夕べの約束。」
「夕べの約束? 何も覚えていない。」
「しらばっくれるつもり? ひどいよ! ここに来て一緒に住もうと言ったわね。それに同意もしていないのに、貴方は私を抱きしめて、無理やりしたわ。」
「え? 何をした? 俺は覚えていない。」
「ずるいよ、なら、どうして私もあなたも裸なの? あなたは私を犯したのよ。」

悠介は焦った。何も覚えていない。しかし、状況は全く不利である。新宿からどのように部屋に戻ったのかも分からない。まして、美恵子を抱いた記憶もない。美恵子は犯されたと言っている。由樹枝と言う愛する恋人がありながら、他の女性に手を出す自分ではないと、重い頭で考える。こんな所を由樹枝に見られたら、どんな風に思われるのか、それを考えると恐ろしい。どうしたら良いか、どうしたらこの状況から脱却出来るのか? 考えても考えても思い浮かばない。悠介は虚ろな目をして頭を抱え込んだ。

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Last updated  2020.12.31 10:17:56
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