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貧乏旅人 アジアの星一番が行く 世界への旅

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2021.05.07
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カテゴリ:作家
あらすじ
悠介は、長野県安曇野の隣、池田町に産まれ、長野高校に進学した。高校の後輩である小平由樹枝と恋人関係になる。3年の夏休み、北海道無銭旅行を遂行。大学の推薦が決まった後、上高地へ出かけ二人は結ばれる。M大学に進学し、1年が過ぎた。春休み、希望大学に合格した由樹枝が東京に来て、短いが二人の充実した同棲生活を送った。しかし、そのわずか1週間後、飲み過ぎて記憶喪失し矢代美恵子と関係してしまった。何とか別れたい悠介であったが、美恵子は別れてくれない。数か月後、アパート代を出すとの約束でようやく別れてくれた。そして由樹枝との仲を戻すべく努力したが、完全に振られた。その後美恵子と変則的な付き合いを始めた。



写真はネットより借用

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百貨店の中に衣料品売り場もあった。二人で見て回り3着を選んで並べて見た。グレー系、ブルー系、それにライトブラウンである。
「どれも良いけど、着てみたら?」
3着を持って試着室に向かった。悠介は試着室の前で着替えを待った。
「良いわ、見てくれる?」
ブルーの制服っぽいのを着て美恵子が自分を鏡に映してみている。悠介は別人を見るように清楚に見える美恵子を見た。まさか5人もの男を知っている女性には見えなかった。
「似合うよ、とっても清楚に見える。他のも着て見る?」
悠介はブルーで良いと思った、色白の美恵子には少し濃い色のバックの方が似合うと思ったのだ。
次にグレー、そしてライトブラウン、3着を見て悠介は迷った。どれも似合うのである。悠介は面接官になった気持ちで、どの服が良いか、考えてみた。そして、無難なグレーが良いと思った。
「どれも似合うし良いと思うけど、面接用だから、グレーが良いかな?」
「そう? 私もそう思ったの。グレーにしよう。」
二人の意見は一致し、買い物は決まった。

買い物をした後、高橋に連れて行って貰った居酒屋へ向かった。
「ありがとう、悠介、大事に着るよ。何だか、面接受かったような気になったよ。」
「何言っているの、これから、何回、面接を受けねばならないか、分からない。」
「そうね、すんなり合格って訳には行かないよね。」
「まぁ、飲もうよ。乾杯!」
「乾杯! ありがとう!」
居酒屋では、美恵子の就職に関しての話題が主であった。既に大手の会社から求人案内が来ているそうである。美恵子は駄目もとで、大手の商社、それから大手銀行に応募してみると言う事である。受験対策は半年前から行って来たと言う。自信がありそうである。問題は母子家庭なので、家柄を重視する会社では落とされる可能性が大きい。美恵子はそれを心配している。
「まぁ、当たって砕けろだろ? 駄目だったら、他を探せばいい。」
「そう言ってくれると気が楽になる。自信持って行くよ。」
電車に乗って帰るので、深酒はしないように、店を出た。お互いの降車駅、御茶ノ水まで一緒に帰った。美恵子から部屋に寄って行かないか、と誘われたが、もう部屋を訪ねる日まで2日なので、帰る事にした。

7月、美恵子の就職先が決まった。念願の大手商社・角紅に受かったのである。銀行は案の定、最終面接まで行っても不合格になって、ガックリしていた。その後の角紅の面接では、自分の不利な母子家庭であることを自分で言いだし、バイトしながら大学に行っている。就職しても、努力する頑張る事は誰にも負けない、新しい事にもチャレンジしたいと堂々と言ったと言う。美恵子本人はその面接が功を奏したのではないかと悠介に言った。
「バイトして大学に行っているって嘘言ったけどね。バイトしてないよ。」
「そんなの嘘も方便だよ。」
「とにかく、悠介のお陰で、一流企業に入社出来る事になった。こんなに嬉しい事はないよ。今までの人生で一番嬉しいかな?」
「ほんと、おめでとう、一人で良く頑張ったよ。」
悠介が美恵子の部屋を訪ねる金曜日の夜である。就職合格祝いと称して、二人で飲んでいる。

「飲んで、飲んで、今夜は私も飲むわ。」
「よし、飲もう! こんな楽しい夜はない。」
「でも、悠介、飲み過ぎは駄目よ。記憶を失いほど飲んじゃダメ。今夜はしっかり抱いて貰うのだから。私もサービスしちゃう。」
「そうか、お祝いだから、色んな体位でやろう。今夜は楽しみだ。」
美恵子は目がトロンとして来た。酔っているし、もう既に感じているようである。美恵子が悠介の股間に触って来た。悠介のそこももう元気一杯である。美恵子はチャックを下ろし、ズボンとパンツを悠介の協力を得て脱ぎ去った。
「大きい! 凄い!」
そう言って、両手で悠介の逸物を掴み、しごき始めた。悠介も美恵子の乳房に手を伸ばし、揉み始める。美恵子は自ら全裸になった。悠介も全裸になった。改めて美恵子が悠介の逸物を掴み口に含んだ。そして声にならない声で呻いている。「大きい!}と言っているようである。

今夜は合格祝いである。悠介もサービスせねばならないと、身体を反転させ、69の形になった。悠介も美恵子の秘所に舌を使う。お互いに懸命に舌と唇を使い愛撫を行う。充分に濡れた後、美恵子が悠介の上に乗って来た。この夜はいつもより積極的である。慣れた腰使いだ。その後、後ろから突き入れたり、悠介が上になったり、二人で座って抱き合ったり、考えられる体位で交わった。美恵子が苦しそうにもういい、との声で、悠介は激しく放出した。

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Last updated  2021.05.07 07:57:38
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