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貧乏旅人 アジアの星一番が行く 世界への旅

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2021.05.23
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カテゴリ:作家
あらすじ
悠介は、長野県安曇野の隣、池田町に産まれ、長野高校に進学した。高校の後輩である小平由樹枝と恋人関係になる。3年の夏休み、北海道無銭旅行を遂行。大学の推薦が決まった後、上高地へ出かけ二人は結ばれる。M大学に進学し、1年が過ぎた。春休み、希望大学に合格した由樹枝が東京に来て、短いが二人の充実した同棲生活を送った。しかし、そのわずか1週間後、飲み過ぎて記憶喪失し矢代美恵子と関係してしまった。何とか別れたい悠介であったが、美恵子は別れてくれない。数か月後、アパート代を出すとの約束でようやく別れてくれた。そして由樹枝との仲を戻すべく努力したが、完全に振られた。その後美恵子と変則的な付き合いを始めた。翌年、美恵子は卒業し就職してアパートを替わり引っ越していった。



写真はネットより借用

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就職活動で忙しくなった。多くの会社の就職試験の受けたくはない。出来るだけ行先を絞って集中したかった。どんな業種が良いか、それを絞るのが難しい。モノづくり会社と言っても、車から車関連、製薬会社、化学会社、その他電気関連の会社もあれば多岐に渡っている。これからどんな会社が伸びて行くのかも新聞や本を読んでも分からない。それで、求人案内が来たら、それを見ながら決めようと考えていた。

そんな時、唯一の友人と言える高橋から、声がかかった。話があると言う。新宿の居酒屋で会う事になった。
「久しぶりだな、ここで飲むの。」
「そうだなー、久しぶりだ。ほとんど飲みに出かけないからな。」
「その後、どうなの?」
「その後って?」
「長野の彼女?」
「あれは、話さなかったっけ? もう2年も前の話よ。最後の手紙を出したのが1年半くらい前かな? 何の返事もなく、音信不通だ。」
「そうか。そしたら、その揉めた彼女は? 例の押しかけられた人よ。」
「あぁ、矢代さんね。彼女は卒業して引っ越して行った。」
「その後は会ってないの?」
「いや、新しいアパートに1回寄らして貰ったよ。溌溂としていた。」
「付き合っているの?」
「変な話だけど、付き合ってはいない。友人かな?」
しばし、矢代美恵子の話になった。彼女は給料を貰い始めて、人生で初めて自立と言うか、誰にも頼らずに生活が出来るようになった。それで、心も軽くなったのか、以前よりも明るくなった。高橋は彼女の事を男の所に転がり込むような良くない女だと思っていた。

「彼女、苦労して育ったのだよ。今は最高に居心地が良いと言っている。」
「そうか、俺は、彼女の事を誤解していたかもな。」
「元々、性格は悪くない人だったよ。それはそうと、話って何だい?」
「そうそう、その事だ。俺、結婚することにしたんだ。」
「えー! 学生の内に結婚するの?」
「そう、まぁでも、就職を決めてからだから、秋になると思うけど。彼女が早く結婚したいって言うからね。」
「驚いたなー。学生結婚か。就職希望は東京?」
「そう彼女の実家も東京なら近いし、東京希望だね。秋には結婚するけど、着の身着のままだね。家具とかも最小限度にするつもり。一緒に住むだけだ。来年就職したら社宅になるのか、アパートになるのかその辺りがまだ分からない。本格的な新婚生活はそれからだ。」
「そうか、じゃー、部屋探しもせねばならないね?」
「そうそう。一応、結婚式や披露宴は、親の手前やらねばならない。それで寺本に頼みたいのは、披露宴の司会をやって欲しいのだ。」
「え? 俺、そう言うの得意じゃーないよ。誰か他にいないの?」

高橋の話によれば、悠介同様、親しい友人は少ないと言う。披露宴に参加して欲しい友人はいるが、司会を頼めるのは悠介だけだ、と真剣に頼まれた。悠介はまだ結婚式や披露宴に参加したこともない。どのようにすべきかさっぱり分からない。よって自信もない。しかし高橋の熱心な頼みに、うん、と言わざるを得ない立場に立ってしまった。悠介は秋ならば、自分も就職は決まっているし、時間はある。本に頼ってどんな風に司会をすべきか考えればよい。又、披露宴会場でもある程度教えてくれるだろうと、引き受ける事にした。

「今の所、全く自信はないけど、色々と調べれば何とかなるだろう、高橋の頼みを断れないよ。何とかやって見よう。」
「おー、ありがとう! 良かった、肩の荷が降りたよ、よろしく頼む。」
結婚する彼女は、高橋がホームシックにかかり大学を止めて故郷に帰りたいと思っていた頃に出会った彼女である。だからもう既に3年のお付き合いをしている。高校3年の時に知り合い、翌年就職した。だから社会人になって2年経っている。と言う事はまだ20歳である。高橋が自信を取り戻し、学業に専念出来たのも彼女のお陰であると、高橋は彼女に感謝している。

悠介は自分とはずいぶん違うなー、と思う。小平由樹枝とあのまま付き合っていれば、来年か再来年には結婚していたかも知れない。そう思うと、甘酸っぱい思いが胸の中に湧き上がってくる。本当に惜しい事をしたと残念に思う。一緒にいた頃は本当に楽しかった。特に彼女が大学に合格し、その春休みに悠介のアパートへ来た10日間余りの生活、あれほど楽しい生活があったろうか? と今でも、思い起こせば笑みが湧いてくる。そのわずか2週間後位に矢代美恵子に騙されたのである。美恵子を恨んではいたが、その後、変則的な付き合いが2年近く続き、今では、それも人生かと恨むこともなくなった。その後、飲み過ぎて記憶を無くしたことはない。酒を飲むのも慣れて来たようである。

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Last updated  2021.05.23 09:15:15
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