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貧乏旅人 アジアの星一番が行く 世界への旅

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2025.06.15
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カテゴリ:作家



あらすじ
悠介は、長野県安曇野の隣、池田町に産まれ、長野高校に進学した。大学は東京のM大学である。その間、小平由樹枝と良いお付き合いをした。大学2年になりとあるコンパで飲み過ぎて矢代美恵子と深い関係となる。小平由樹枝を愛していたが、愛想をつかされ振られてしまった。その後、美恵子とは変則的な付き合いを行い、1年先輩の美恵子は就職して大学もアパートも去った。悠介は大学4年になり就職活動も終わり、希望の会社に就職も決まった。そして友人高橋の結婚披露宴も無事終了。その後新婦の友人の唐橋由美子と親しくなったが、別れたいが別れさせてくれない。一方、美枝子は玉の輿と言える結婚する事になった。3月末、悠介は就職したが、実習中に由美子が自殺未遂をしたと言う連絡を受けて真っ青になった。由美子の父親に会い、慰謝料も支払い問題は解決した。悠介は希望の鹿沼工場に配属され社会人生活が始まったが、女性問題がありタイのシラチャへの出張が決まった。シラチャーでの仕事、恋愛も順調である。2年強のシラチャ生活を終え、鹿沼に帰り2年が経過した。そして2年振りに心がときめく女性を会う。



写真はネットより借用

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「こんにちわ。」
「こんにちわ。」
彼女はにっこり笑って挨拶した。あまりの可愛さに悠介は声を上げそうになった。
「あの、どこの所属ですか?」
「製造2課です。」
あぁ、製造部なんですね。道理でたまにしか会わないと思いました。」
「はい、本事務所には、毎日は来ないです。」
その日は、それだけの会話だった。悠介は何とか、彼女を誘えないか、考えた、だが良い案は思い浮かばない。次にあった時、思い切ってデートに誘って見ようと思った。どこが良いだろか? デートの行き場を探さねば誘えない。

悠介は、1年前に車を買っている。シラチャから戻って、自転車で会社へ出退勤していたが、雨の日などは、走り難い。合羽を着て走ったが、面倒である。同僚の皆さんは女子社員以外はほとんどの人が車を持っている。シラチャでは、海外勤務手当も出たので預金も出来た。それで、急遽、車を買うべく。運転免許を取りに行った。考えが纏まれば即実行である。教習所通いである。途中、仕事が忙しくて通えない時もあったが、半年で学科も受かり免許を取得した。そして車を買ったのである。

悠介は休みの日に本屋へ行き、ガイドブックを買って来た。あの可愛くも綺麗な女子社員を誘ってドライブに行く為である。色々と調べている内に、彼女とも廊下で会ったが挨拶程度で誘えなかった。その1ヶ月余りが、その後の彼女との関係を大きく影響する期間であった。思い切ってすぐに誘えば、悠介の人生は大きく変わっていたかも知れないのである。

悠介が誘ったのは、6月の中旬になってからである。廊下で会った。
「こんにちわ。」
「こんにちわ。」
「あのー、突然だけど、今度の日曜日、ドライブに行かない?」
「え? 私ですか?」
「そう、貴女と一緒に霧降高原へ行きたい。今、ニッコウキスゲが綺麗に咲いているようなんだ。」
「えー? 行きたいですけど、二人ですか?」
「そう、二人では駄目?」
「駄目じゃー、無いですけど。」
「じゃー、行こう。名前と何課か教えてくれる? 社内便で詳細は送るので。」
彼女の名前は、橋本千恵子、所属は製造2課だった。

翌日、社内便で、日にちと、待ち合わせ場所として、工場の正門前にした。迎えに行きたくても場所も分からないから、工場の前にした。日曜日で休みだから、誰かに会う事もない。

6月25日の日曜日、良い天気となった。霧降高原を歩くので、天候を心配していたが、絶好のハイキング日和となった。待ち合わせは、10時である。悠介の車が工場の正門に着くと、橋本千恵子は既に待っていた。白いシャツにジーンズで軽快な服装である。色白の肌に白いシャツが似合う。
「こんにちわ。」
「こんにちわ。早いね。」
「はい、遅れると悪いと思って早く来ました。」
「そう、ではもっと早く来ればよかったね。乗って。」
改めて、橋本千恵子を見て、本当に可愛いと思った。こんなに可愛い人は今までに見た事がない。

鹿沼市から、下今市駅に向かう。車の中では、千恵子の生い立ちや高校生活などをずっと聞いていた。父母、兄と4人家族のようであるが、そこに他人の男性がもう一人一緒に生活していると言う、不思議な家族である。同居している男性の事が気になる。彼女は普通のおじさんだと言うが、まさか父母が千恵子と結婚させようとしているのではないかと疑いたくなる。30分も走ったら、下今市駅に着いた。ここで、昼食を買う事にした。霧降高原で昼食を食べる為である。二人でパンとジュースを買った。それから、大笹牧場に向かう。

大笹牧場には、下今市駅から、40分で着いた。沢山の乳牛が放牧されている。
「すご~い。沢山の牛さんだ~!」
千恵子は笑みを浮かべて、大きな声で言った。そう言う単純に感動出来る所も好ましいと悠介は思った。
「沢山いるねー。」悠介も千恵子に合わせて言った。暫く二人は柵の周りを歩きながら乳牛を見て回った。又、同じ所を戻って来た。
「あぁ、レストハウスもあるよ。パン買わなくても良かったね。」
「でも、高原で食べた方が美味しそう。ハイキングって好き。」
悠介はそう言われて、嬉しくなった。早く霧降高原へ行きたくなった。

悠介は、調べて置いた通り、大笹牧場を後にして、六方沢橋駐車場へ向かった。もうすぐ着くはずである。六方沢橋から歩くのである。

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Last updated  2025.06.15 15:27:02
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